カナダドルの中長期見通しとポイント!カナダドル方向性:買い優勢
ポイント
・住宅価格
・カナダ雇用
・原油価格
・住宅価格
世界的に住宅価格の上昇がみられ、カナダでも住宅価格が上昇している。
材木が主要産業のカナダにとって、住宅が好調なのはいいことだが、行き過ぎるとインフレが気になってくる。
現状以上に住宅価格が上昇するようであれば、引き締めの可能性が出てくるので、住宅関連には要注目。
・カナダ雇用
カナダ経済を見るうえで、物価やGDPも重要だが、雇用が重要視されている。
コロナ感染拡大でロックダウンしたことで失業者が増えているため、コロナ禍からの回復を計る指標として失業率が注目されている。
・原油価格
OPECプラスが減産規模を縮小を発表したが原油価格は下がらなかった。
ポイントは2つあるとみていて、1つはコロナ禍からの回復で需要が増え得ると思われていることではないかと思う。
もう1つは米国のシェールオイルが増産しないこと。トランプ大統領は原油産業に力を入れていたが、バイデン大統領は化石燃料反対派なので、産油量トップだった米国の産油量が増えてこないことが原油価格の上昇に繋がっていると思われる。
上記の3点からカナダドルは買いが優勢になるとみている。
住宅価格や雇用は中銀の引き締めに繋がると思われ、金利の推移をみることで引き締め期待感が見えてくる。
チャート上のオレンジ折れ線グラフはカナダ10年債利回りで、利回り上昇につれてカナダドルは上昇している。
また、青折れ線グラフは原油価格で、下落してこないかにも注目しておきたい。