ドル円が連日高値を更新する日が続いています。 この投稿を書いている3/24時点では121.50を突破してきています。 巷では125円到達の報道も出始めており、本当の上昇はこれからという見方もあるようです。 今回はこのドル円の急進劇と合わせて大口投資家、特に投機筋と呼ばれる人たちのポジション推移を長期に渡って振り返って見たいと思います。 過去に大きく円安に振れた時とピークアウトして転換するときのポジションの動きを見ると、面白い傾向を読み取ることができるのでシェアします。 下のチャートはドル円の週足チャート(2014-)にCFTC(アメリカ商品先物取引委員会)提供の投機筋ポジションを表示させたものです。 パープルのバーがショートポジションの推移で、またそれぞれの時点で円安がピークになったポイントをオレンジの丸で示していま...
2021年年初からドル円の日足チャートです。 今年1月4日につけた高値116.352を未だに越えられていない状況が続いています。 以下は週足チャートですが、週足上は115.50より上は全てヒゲの状態です。 ...
ユーロドルの月足(長期スパン)です。 赤の実線斜線が2001年以降ユーロドルの下値の支持線として機能しているラインです。 ここ数年では2017年、2020年とこの支持線で反発を見せており、直近のレートも再びこのラインに接近しています。 昨年半ば以降ユーロドルは長期下降トレンド継続中、加えて直近ではロシアのウクライナ侵攻でEUROの地合いが悪くなっていますが、こうした長期足の節目ラインでは示し合わせたように、何らかの材料が出ることも多いため、ライン付近での動きには要注意でしょう。
ウクライナ・ロシア情勢は国際社会を巻き込み悪化、金融市場も神経質な相場展開が続いています。 先週末には両国間での協議の可能性が伝えられてリスクオンになる場面がある一方で、週末にはウクライナ側が協議を拒否といった報道、そして現在2月28日は協議が進行中と二転三転する状況が続いています。 今回は、このような”ヘッドライン相場”との付き合い方/振る舞い方について僕自身が心がけている点をシェアしてみたいと思います。 1. 静観する勇気 ...
2月はじめに急騰を見せたユーロドル。 直近の流れに目を向けると現在は再びユーロ安、ドル高方向の動きが優勢になっていますが、ここから押し目買いが入ってユーロドルが上昇に転じていく可能性について考察してみたいと思います。 結論、週足、日足から考えるに1.1300付近でサポートされるかどうかが分水嶺だと見ています。 週足 2週前のローソク足が手前の10本近くのローソク足を包み込む大陽線で引けています。 それまでハト派的だったECB、特にラガルド総裁が金融政策発表後の会見でインフレに対して強い懸念を表明したこともあって、1週間で300pipsほど上昇した週だったわけですが、この強い反発を見たことで、ユーロをショートしている勢力がポジション手仕舞いを考える可能性が一つ考えられます。 日足 ...
チャートはドルインデックスの月足です。 レートはまもなく20年スパンで意識されている三角保ち合い上限に到達。 こうした長期足の節目付近では示し合わせたようにファンダメンタルズの材料が出て、相場の転換ポイントになることが多いので注意。 昨年から上昇を続けているドルの利確ポイントとして意識される可能性も。 ドルストレートの個別チャートの節目と合わせて注意すべきポイントでしょう。 【コラム】ドルインデックスの長期エリオット波動で過去20年間のドルの動きを振り返る
チャートはユーロドルの週足にCFTC(米商品先物取引委員会)が公開している投機筋のポジションを表示したものです。 週足 グリーンのバーがユーロ買いポジション。 パープルのラインがユーロ売りポジションの推移です。 直近数週間の動きを見てみるとユーロ買いが増加傾向にあるのに対し、ショートは減少傾向にあります。 また最新のネットポジション(ブルー)を見ると昨年11月以来の買い越しに転じていることが確認できます。 昨年6月以来ユーロドルは週足レベルの長期下降トレンドにありましたが、大口投資家のポジション推移を見るに風向きが変わってきていると観ることができます。 もうひとつ重要な転換の兆しが見られるのが日足です。 日足 ...
プラチナの長期投資のアイデアです。 貴金属の中ではゴールドが月足レベルでも比較的高値水準にあるのに対し、プラチナはまだまだ上値を目指す余地が残ってることに加え、月足チャートが非常に面白い場面を迎えているためシェアします。 月足 コロナショック後の上昇で月足の戻り高値をブレイク後、その上昇の半値近くまで押してきたところです。 コロナ後の上昇を1波と見れば、現在は押し目を形成する2波。これから月足レベルの上昇3波が期待できる場面ということで長期投資として非常に魅力的なチャート形状と見ています。 週足 ...
チャートはドル円の週足にCFTC(米商品先物取引委員会)が公開している投機筋のポジションを表示したものです。 パープルのバーが円ショートポジション。 年末にかけて円ショートが減少傾向にありましたが、ここ2週間連続で再びショートが拡大していることが確認できます。 ドル円レートは年末最終週も上昇を続け、年初3日には2017年以来の116円を突破。 米国10年国債利回りも年初から大きく上昇を始め、ドル円の継続上昇要因は引き続き揃っていると言うことができるでしょう。 (詳しくは以下のリンクにある関連アイデアを参照) 米10年債利回り週足から見る利回り2.0%超えの可能性とドル円上昇継続の可能性 ...
ユーロポンドの月足です。 ...
チャートは米10年国債利回りの週足です。 年明け早々に急騰した米10年債利回りは、昨年3月につけた1.77%水準(チャートの③高値)を試す形になっています。 付近には週足の200MAも控えており、ここを抜けると目立つ抵抗もなく、コロナ前の水準である2.0%まで上昇する可能性が高まってくると言えるでしょう。 サブウィンドウに表示しているのは米国と日本の10年国債の利回り差。 米10年債利回りの上昇に伴い、差が拡大(ラインの上昇)していることが読み取れると思います。 利回り差とドル円チャートの相関 ...
明けましておめでとうございます。 2022年最初の投稿は、昨年12月のFOMCの議事録で明らかになったバランスシートの縮小について解説したいと思います。 バランスシート縮小って何?テーパリングとどう違うの?という疑問を持っている方はこの機会に図解でイメージとともに理解してしまいましょう。 金融緩和のサイクル 下の図は金融緩和から引き締めまでのサイクルを示したものです。 ...
月足をベースにトレードする、スイングトレードの中でも数ヶ月単位での保有を前提とした長期トレードのアイデアです。 月足 ブラックの実線で挟まれたトライアングルの中で、さらにブラック破線のトライアングルを形成しているという状況です。 先月のローソク足と今月のローソク足(未確定)が小さなトライアングルの下限に対して下ひげでサポートされているように、意識されているラインと見ることができます。 今回のプランは、この小さなトライアングルの下限から上限までをロングで狙うというもの。 徐々にトライアングルの幅も小さくなってきているので、月足ローソクで3-4本くらいの時間軸をイメージしています。 波動は以下のように見ています。 2010年までの下降波が終了し、調整波(b)がトライアングルを形成しているという見立てです。
この投稿では平行チャネルについて、以下の2点を共有したいと思います。 ・チャネルを引くときに意識する点 ・チャネルを早い段階で予測する方法 チャネルを引くときに意識する点...
【サマリ】 CFTC投機筋円ショートポジションは減少傾向継続中。 現状はレンジ相場ということもあり、ドル円は底堅さは見せるものの軟調な動きが続くかもしれません。 【詳細】 チャートはドル円の週足にCFTC(米商品先物取引委員会)投機筋建玉データを表示したもの。 パープルのバーが円ショートのポジション推移ですが、ここ数週間減少傾向にあることがわかります。 一方で以下のチャートでわかるように円のロング(グリーンのライン)も減少しています。 オミクロン株が検出されて以降、ここ数週間でドル円は円高方向に進みましたが、これまで積み上げられてきた円ショートポジションの解消が起きてこのような動きとなったものと推測できます。 以下はドル円の日足です。 ...
【サマリ】 オージーニュージーは今年4月以降続いている下降トレンドが終了の兆しを見せています。 日足・週足レベルで上昇トレンド転換を狙うロングのシナリオ考察です。 【環境認識】 月足 赤と黒のラインで挟まれた三角保ち合いの中にあり、下限がサポートとして意識されていることがわかります。 週足 週足の波を見ると3波構成での推移が継続しており、月足三角の下限で底値固めをしている場面と見ることができます。 今週のローソク足が大陽線になりつつあり、強い反発が確認できることが注目ポイントの一つでしょう。 日足 ...
【サマリ】 ドル円は日足押し安値である112.70ラインでもみ合いが継続。ロング勢がこのラインを死守できるかどうかに注目しています。 11月末の115.50からの下げがきつく、現在もみ合っていることからも弱気な形と見ています。 <注意すべきヘッドライン>...
この投稿ではクロス円6通貨ペアの現在の相場状況を日足を使って概観してみたいと思います。 豪ドル円・ユーロ円・ポンド円に加え、日本人にとっては比較的マイナーなニュージー円、カナダ円、フラン円も加え、合計6通貨の状況を日足で見渡します。 豪ドル円 9月末から10月にかけてドル円・クロス円が急上昇(オレンジB=>C)しましたが、現在はその上昇の半値近くまで押してきたところ。 ダウ理論的にも上目線であり、上昇トレンド継続中と見ることができます。 まだ上昇してもう一度10月高値(C)を試す可能性は十分考えられます。 高値(A)の抵抗線がサポート転換するかどうかも要注目です。 ユーロ円...