まずは、TradingViewに最初から入っているストラテジーの解説をしていきます。 今回は、MovingAvg2Line Cross 2本の移動平均線の ゴールデンクロス(GC)と デッドクロス(DC)で 途転売買する手法です。 コードの中に、直接解説を記入していきます! ===== //Pineスクリプトのバージョンを宣言 //@version=4 //ストラテジーの宣言 strategy("MovingAvg2Line Cross", overlay=true) //SMAの計算値を設定 //ポップアップで変更もできるように(input関数) fastLength = input(9) slowLength = input(18) //計算のもとになる価格を指定 price =...
「ストラテジーテスター>概要」のグラフの横軸は、「取引回数」がデフォルトです。 概要を把握するにはまったく問題ありませんが、ときにチャートと照らし合わせて時系列で確認したいケースがあります。 今回の方法を使うと、オシレーターの窓に「残高の推移」を表示することができますので、 ・どの売買で ・どれくらいの資金の増減 みたいなことが、 簡単に確認できるようになります。 前回のコードに追記しているので、 追記部分のみ解説を加えたいと思います。 ===== //@version=4 strategy( "MovingAvg2Line Cross" ) fastLength = input( 9 ) slowLength = input( 18 ) price = close // 残高の計算(スタート時の資金 +...
前回までに取得した「残高」から 取引量を算出するコードです。 残高とATRをもとに取引量を調整していきます。 小次郎講師やタートルズの資金管理ですね。 次回は、この取引量をもとに売買します。 追加した箇所を解説してます。 ===== //@version=4 //initial_capitalで元金を指定 strategy( "MovingAvg2Line Cross" ,initial_capital=100000 ) fastLength = input( 9 ) slowLength = input( 18 ) price = close balance = strategy.initial_capital +...
TradingView内蔵の BB Stragtegy(ボリンジャーバンドストラテジー)を解説します。 ※ 少し書き換えた部分もあります 解説はコード内にて ===== //Pineスクリプトのバージョンを宣言 //@version=4 //ストラテジーのコードであることを宣言 strategy("Bollinger Bands Strategy", overlay=true) //変数と設定できる項目を指定 source = close length = input(20, minval=1) mult = input(2.0, minval=0.001, maxval=50) //lengthで指定した値(20)でSMAを算出 basis = sma(source,...
このストラテジーは、前回解説したものに ・買いのみの戦略 ・売りのみの戦略 ・買い売り両方の戦略 を選択できる機能を追加されたものです。 コードも2行増えるだけなので簡単ですね! ※ 追加された箇所だけ解説を入れます ===== //@version=4 strategy("Bollinger Bands Strategy directed の解説", overlay=true) source = close length = input(20, minval=1) mult = input(2.0, minval=0.001, maxval=50) //買いのみ、売りのみ、両方を指定する設定項目 //1,0,-1で設定する //初期値は0 direction = input(0, title =...
Pine講座⑰のコードを応用すると、 複数の相関を一度に確認するチャートも作ることが出来ます。 主要銘柄や、自分の保有銘柄との相関を常に確認することが出来るようになるので、分散投資をするのにオススメです。 ===== //@version=4 study( "複数の相関を表示する" ) plot( correlation( security( "NK2251!" ,"30" ,close ) ,close ,48 ) ,color=color.blue ,title="Nikkei") plot( correlation( security( "YM1!" ,"30" ,close ) ,close ,48 ) ,color=color.red ,title="NY Dow") =====
TradingViewなら他の銘柄との相関もたった2行で確認できてしまいます! 相関というのは「似た動きをするかどうか」です。 +1 → 同じ動き ー1 → 真逆の動き 0 → 関連なし 上記のように判断することができます。 分散投資をするなら、 相関が0の銘柄同士で行うのが理想ですね。 ===== //@version=4 study( "2行で日経平均との相関を表示する" ) plot( correlation( security( "NK2251!" ,"30" ,close ) ,close ,48 ) ,color=color.red ) ===== security( ) は前回解説しましたので、 前回のアイデアをご覧ください。 correlation( )...
TradingViewには security( ) という関数が用意されていて、 メインチャート以外の様々なデータを取得することができます。 この例でメインチャートに表示しているのはUSDJPYですが、 security( ) を使うことで大証の日経平均先物の価格を表示することができます。 ===== //@version=4 study( "2行で日経平均の終値(30分足)を表示する" ) plot( security( "NK2251!" ,"30" ,close ) ,color=color.red ) ===== security( {銘柄のコード} ,{足種} ,{取得するデータ} ) {銘柄のコード} は「USDJPY」「NK2251!」「TSE:7203」などが入ります。 {足種}...
MACDは描画する要素が多いので 「2行で」というわけにはいきませんが、 組み込みの関数で簡単に描画することができます。 今日からは Pineスクリプト v4 で プログラムを書いていきたいと思います! ===== //@version=4 study( "MACDを表示する" ) //macd( ) で MACD を算出する //macd( ) は唯一、配列で算出結果を受け取る = macd(close ,12 ,26 ,9) //MACDの各計算値を描画する plot(macdLine ,color=color.blue) plot(signalLine ,color=color.orange) plot(histLine ,color=color.red...
今日はRSIです。 組み込みの関数が用意されているものは、 ほとんどのものが2行で描画できちゃうと思います。 簡単ですね。 ===== //@version=3 study( "2行でRSIを表示する" ) plot( rsi( close ,20 ) ) =====
一般的なテクニカル指標は、専用の関数が用意されています。 そういう指標はだいたい2行で出力できますね。 ===== //@version=3 study( "2行でストキャスを表示する" ) plot( stoch( close ,high ,low ,20 ) ) =====
これを知っていると資金管理に使えたりします。 Pine講座⑪の「ATR」に少し手を加えることで、 1000本遡った「ATRの均衡点」を表示することが出来ます。 つまり、 1000本過去からのATRの「最高値と最安値の中間」のことです。 Pineスクリプトが使えると、 こういうニッチな計算値も簡単に表示することができます。 ===== //@version=3 study( "1000本遡ったATRの均衡点を表示する" ) // ATRを算出 atr = ema( tr ,20 ) //算出したATRをもとに、1000本の最高値と最安値を算出 atr_h = highest( atr ,1000 ) atr_l = lowest( atr ,1000 ) //最高値と最安値の中間点を算出 atr_m =...
Pineスクリプトはオシレーター系の指標の描画も簡単です。 ほとんどの指標を2行で出力できると思います。 今日はATR。 ===== //@version=3 study( "2行でATRを表示する" ) plot( ema( tr ,20 ) ) ===== Pineスクリプトでは、「tr」という独自変数があります。 これは、close、openなどと同じようにtr(True Range)を取得することができる変数です。 atr( ) という関数も用意されていますが、 EMA(指数平滑移動平均)のATRが欲しいので ema( tr ,20 ) として算出しています。
チャートに重ねるインジケーターは、今回で最後にしようと思います! 次回からはオシレーター系を連載していきます!! 最後のトレンド系インジケーターは 「GMMA」 TradingViewなら、 簡単にプログラムを組むことができます^^ ========== //@version=3 study( "GMMA を表示する" ,overlay=true ) // plot( ) と ema( ) の2つの関数を組み合わせる plot( ema( close , 3 ) ,color=green ,title="short1" ) plot( ema( close , 5 ) ,color=green ,title="short2" ) plot( ema( close , 8 ) ,color=green...
昨日のプログラムに2行追加するだけで、 ブレイクを表示することができるようになります。 今日は追加部分だけ解説を入れますね。 ========== //@version=3 study( "ハイローバンドとプレイクを表示する" ,overlay=true ) length = input( 20 ,title="計算する期間" ) highest = highest( high ,length ) lowest = lowest( low ,length ) middle = ( highest + lowest ) / 2 plot( middle ,offset=1 ,color=red ) p1 = plot( highest ,offset=1 ) p2 = plot( lowest ,offset=1...
Pineスクリプトには、期間中の最高値や最安値を取得する関数も用意されています。 highest( high ,20 ) → 過去20本の最高値を取得 lowest( low ,20 ) → 過去20本の最安値を取得 この中間点を求めたのが、一目均衡表の均衡点ですね! ===== //Pineのバージョンとインジケーターの宣言 //@version=3 study( "ハイローバンドを表示する" ,overlay=true ) //設定項目を指定し、その初期値を変数に格納 length = input( 20 ,title="計算する期間" ) //変数 length に格納されている期間中の最高値 highest = highest( high ,length ) //最安値と中間 lowest =...
Pineスクリプトでは、移動平均を求める関数がいくつか用意されています。 sma( )、ema( )、alma( )、wma( )、swma( )、vwma( )、rma( ) などです。 テクニカル指標は「複雑な計算をすれば良い」というものではありません。 むしろ、一目均衡表の均衡点(半値)、移動平均線の平均値など、シンプルな指標の方が良いと考えています。 それぞれの使い方は、公式のドキュメントにお願いするとして、ここでは、個人的に好きな vwma( ) の使い方を解説してみようと思います。 vwma( )...
今日はエンベロープを表示してみます。 数値は足種や銘柄に応じて調整をする必要があります。 ===== //@version=3 study( "エンベロープを表示する" ,overlay=true ) price = input( close ,title="EMAの対象" ) length = input( 20 ,title="EMAの期間" ) ema = ema( price ,length ) plot( ema + ema * 0.04 ,linewidth=2 ) plot( ema + ema * 0.03 ) plot( ema + ema * 0.025 ,transp=75 ) plot( ema + ema * 0.02 ) plot( ema + ema * 0.015...