S&P500先物は、AAPL決算が滑って売り圧力強まる今週の振り返り
今週は平行チャネル上限から弱い動きで反落した週でした。水曜日に直近のレンジ下限(黄色・水平線4,557)を下抜けたことで売り圧力は強くなったと判断。
木曜日まで下落したが、そこから反発して金曜日の雇用統計の発表を待った。金曜日の雇用統計後に反発上昇が続いたが、短期フィボナッチ38.2%を上抜け後、黄色・水平線がレジスタンスとして機能したことで戻り売りとなった。金曜日のローソク足は長めの上ヒゲ陰線となって、上昇パワーの弱さが示唆された。
金曜日のローソク足はフィボナッチ23.6%(4,499.5)に到達。赤丸で示した点は以前は上値で跳ね返されるポイントで、7/12に上抜けたラインだ。このラインで支えられず下抜けると、弱さが際立つように見える。明日はこのラインを境とした値動きを見る場面。
上位足の週足が大陰線で弱かったので、日足も相対的には弱くなる局面。反発上昇しても材料不足の場合は、長く続きにくいように見える。
次週のシナリオ
①上昇する場合
反発する場合は、短期のフィボナッチ38.2% 4,549.25~黄色水平線 4,557.25がまずはテストされる価格帯だ。
ここは金曜日の上昇がストップして反落したポイントで、レジスタンスラインだ。
4,557を上に抜けていくなら、7/27高値4634.5%の再トライが視野に入るが、売り圧力が強くなりやすい場所。
②下落する場合
次週もフィボナッチ23.6% 4499.5を下抜けたまま進行する場合は、以下の順で試されていくのではないだろうか。
1) フィボナッチ38.2% 4,416
出来高がやや多めの価格帯で、ひとつめの反発しやすいゾーンEMA75も近くまで来るので、下抜けるか反発するか試されやすい。
2) 2022年8月高値 4327.5
チャート上は意識されやすいポイント前後のフィボナッチ50%・61.8%付近で反発するかのテストはありえそう。
ただし、今年は出来高が少ない価格帯のため、すり抜けていく可能性も十分ある。
3)下の黄色・長方形ボックス圏
仮に今後下がり続けると見るなら、下の黄色・長方形ボックス圏が出来高が多いレンジの価格帯で、値止まりしやすいゾーンではないだろうか。フィボナッチ78.6%付近でもある。
手前では平行チャネルの下限もあるので、そのあたりで止まる可能性もあるだろう。