US10Yのトレードアイデア
株価指数急落の主犯格。コロナウィルスが市場に与えた影響は大きいように見えるが、他の疾患と比較にしても猛威という程ではない。
真っ当な人間ならば即座に行き着く回答だろう。
では、基本的には全てを織り込むと言われる市場でなぜ近年稀に見る急落が発生しているのか。
その原因は、「約2年に及ぶ米国債利回り低下」の可能性が高い。
要するに債券への資金逃避が全ての資産クラスに影響を与え始めたのだ。
米国10年債の利回り低下は2018年後半から断続的に続くトレンドだ。
2018年後半といえばダウの急落と重なる。
無論、日経平均も2018年10月に付けた2万4000円台から12月25日のクリスマスには2万円割れを記録した。
その後の市場では「最後のひと上げ」論が盛り上がり、ダウは史上最高値を更新、日経平均も急反発を起こした。
だが、その陰で10年債利回りは低下の一途を辿っていた。つまり、2018年後半を境目に市場は大きく変化した。
現時点から過去を見れば、大口機関投資家がポートフォリオを組み直しに入っていたと見て間違いないだろう。
今後、利回り回復に伴い株価指数も上昇に転じるだろうが、利回りが底値に到達したとは考えられない。
コロナウィルスによる自滅的な自粛により、企業の工場稼働率低下、個人消費の低下も響くだろう。
日本では消費税増税の影響がさらに長引く可能性がある。
これらが統計に反映された時、メディアがどう報じるかは容易に想像できる。
市場を見る目は変えた方が良い。
世界の長期債利回り比較から見える円高2020年3月3日、RBA(豪州準備銀行)が0.25Pの利下げを決定、
豪政策金利は0.5%に引き下げられました。
3月19-20日の米FOMCではすでに0.5~0.75Pの利下げを織り込んでおり、
これまで高金利であった米国もいよいよ1%を割れる事態となることも考えられます。
12日にはECBが中銀預金金利を現行のマイナス0.5%から過去最低のマイナス0.6%に
引き下げるとの観測も高まっている他、
英国でも新型コロナウイルスの影響を受け利下げ思惑が高まっています。
主要国の長期債(10年債)利回りを比較してみると、
JGB(日本国債)が0%金利に固定されて動きがない中で、
世界の金利が真っ逆さまに0%金利方向に落ちてきていることが伺えます。(ドイツ除く)
日銀がマイナス金利の深堀りに動かぬとなれば、
足下では動かぬ円金利と急激に低下しはじめた日欧英豪金利の構図となり
金利差縮小がドル円での円高、クロス円高を想起させます。
仮に世界がゼロ金利時代に突入すれば、
金利差は通貨の先行きを占う指標性を失います。
さて、どうなるでしょうね!?(US10Y)米国債10年利回り 週足
2016年の安値に接近してきました。
安値を割るかどうかですべてが決まるわけではありませんが、非常に注目されるポイントだと思います。
新型肺炎の影響でマーケットが荒れてきました。
NYダウや日経225が大幅下落となり、ゴールドが上昇しています。
直近はリスク回避の動きになっていますね。
このような時には、どのチャートに注目すればよいかは難しいところです。
ただ、大きく上昇している銘柄や大きく下落している銘柄などの動きに注目することで、ヒントを探すこともできるかもしれません。
チャートの動きって似た動き形状にもかかわらず、方向が真逆になることも多々あります。
チャート分析をしていていつも感じることは、決め付けたトレードは絶対に良くないということですね。
チャートの流れに素直に対応するということです。
さて、大きく下落している米10年債利回りですが、ここからの動きに注目していきましょう。
金利は経済の体温 ~2020年は金利に注目~(US10Y)米国10年債利回り 週足チャート
2020年は中国の預金準備率引き下げによりNYダウが史上最高値を更新して始まりました。
ところが、米国がイランの最高司令官を殺害したことで地政学的リスクが一気に高まりました。
マーケットの動向を読みにくくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。
ニュースを見ているとポジションを獲り難い展開が昨年から続いていました。
つまり、リスク選好とリスク回避の動きが同時進行するという異常事態になっていたということです。
これを異常事態と素直に受け止めてしまうと、ポジションを獲ることが難しくなります。
ですが、チャートの動きを見てチャートに素直に対応していれば、昨年の2019年は比較的獲りやすいチャートだったと思います。
さて、2020年が昨年同様に分かり易いチャートになるのか、それとも、難しいチャートになるのかを見極めていく必要があります。
考え方としてはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析があります。
チャートの動きを見るのがテクニカル分析ですね。
本来はテクニカル分析のみでも問題ありませんが、ファンダメンタルズの動きも確認することでマーケットの全体像が見えやすくなります。
株と債券の関係や、株と為替の関係、コモディティとの関係などをファンダメンタルズ的にも確認するということです。
例えば、昨年のように株高とゴールド高が同時進行していれば、リスクを取りながらも心配なことがあるからゴールドも買われているというのが予測できます。
このように、様々な銘柄をファンダメンタルズとテクニカルの両面で見ることで、分析力の向上をはかることもできます。
ファンダメンタルズ分析では、今回の金利は経済の体温といわれることもありますので、
これをテクニカル的にも分析することで、マーケットの全体像のヒントを得ることが出来るようになります。
テクニカルで見ると、大きなトライアングルと小さなトラアングルがあるのが分かります。
大きなトライアングルが何を示唆しているのか、直近の小さなトライアングルがどちらに抜けてくるのか。
ここに注目するだけで、マーケットの全体像も浮かび上がってきそうですね。
金利が上がるとはどういうことか。
金利が下がるとはどういうことか。
債券と利回りの関係、利回りと株価の関係、利回りと為替の関係などをファンダメンタルズ分析も学ぶことで
テクニカル分析をより深くすることが出来るようになります。
2020年も金利の動向には注目していきましょう。
US10Y 1日 長期分析 (#すばるライン)ゴールドと逆相関しているらしいので初めて分析してみました。見事にゴールドと反対の予想の長期上げ予想になりました。あくまでよそうです。。
とてもみずらくなるのでレッドチャネル消してますが、トレンドラインはレッドチャネルを軸に作ってます。
そのトレンドラインを割れて2個目の〇で、直近安値切り上げつつサポート化し反発上昇中。
さらに三尊も作り、MACDもダイバージェンス起きてるので現時点では上げ優勢と見てます。
まずは 75SMAを実線で抜け切れるか ですね。
グリーンチャネル下限割れで一旦目線解消かな。
次回の投稿はドル円です。US10Yよりもきれいなチャートだと思ってます。
金利の動向をチェックしよう ~最初の関門~米10年債利回り 日足
トレードをするときに基本的には金利の動きは直接的には関係ありません。
しかし、金利の動向はマーケットに大きな意味を成すことが多くあります。
だから、私は声を大にして伝えたいことがあります。
それは、「トレードをするのであれば金利をチェックしよう」ということです。
為替をトレードするときは、金利差が拡大したり縮小したりして、それが為替に影響することがありますのでチェックする人もいるでしょう。
ところが、株式をトレードする人の多くは金利の動きは見ていない方や気にしていない方が多いのではないでしょうか。
確かに直接的な影響は少ないかもしれませんが、金利の動きがマーケットに多大な影響を与えていることは間違いありません。
また、TradingViewでは、株も為替も金利も見ることができるわけですから、必ずチェックするようにしましょう。
コードは「US10Y」です。これは米国債10年利回りのチャートです。
先週のISM景況指数の悪化により、FRBの利下げ期待が高まってきています。
米国債10年利回りのチャートを見ても分かりますよね。
9月の安値と最初の切り返しの高値のところにラインを2本入れています。
この上下2本のどちらに抜けてくるかが最初の関門になってきます。
金利がさらに下がる世界となるか、金利が上昇する世界になるか・・・
マーケットでトレードするのであれば、金利の動きはチェックしましょう。
そして、金利とマーケットの関係を肌で感じていきましょう。
マーケットと金利の関係は今後も投稿していきますのでチェックしていってください。
一先ず、今回は2本の赤線の上下どちらに抜てくるかに注目しましょう。
チャートは芸術ですね ~エリオット波動的な分析~米国10年債利回り 週足チャート
個人的には米国債利回りが、これからの相場展開のカギを握っていると感じています。
先週ECBが3年半ぶりの量的緩和を決定しました。
今週は、FOMC、日銀と金融政策決定会合という大きなイベントを控えています。
金利が下がり続けて未知への世界に突入してしまうのか、
それとも、切り返して金利高の世界に戻るのか、
非常に重要な局面に差し掛かっていると見ています。
チャートをエリオット波動的に分析してみました。
上昇5波動に、下落3波動と見ています。
そして、最後のC波の中に、細分化された5波動が入っているという見方もできるとみています。
そこから大きな陽線が立ちましたが、これが、反転のトリガーとなるのか、単なる一過性の動きで2016年の安値を割ってくるのか・・・
この違いは天と地の違いとなってきます。
世界がマイナス金利の世界に突入していくのか、金利高への世界に戻るのかですからね。
それにしてもこの金利のチャートは本当に美しいですね。
何度見ても飽きない綺麗なチャートです。
チャートの目盛りを対数チャート(ログチャート)にしているのですが、こうするとフィボナッチの使い勝手が一気に良くなります。
皆さんは、金利のチャートがどうしたの?というくらいで感じている思いますが、
私は、このチャートの行方がこれからのマーケットの展開における最重要銘柄であると感じています。
ポイントは「2016年の安値を割るか、割らないか」です。
注目して見ていきましょう。
逆イールド解消で米株に安心感TradingViewではスプレッド計算も簡単にできます。
例えば昨今注目されている米10年債利回りと2年債利回りの金利差。
通常長期債利回りの方が高いはずですが、
この8月、長期債利回りが短期債利回りを下回る逆イールドが発生したことが
米株市場の急落のトリガーとも指摘されました。
(チャート下段の水色のラインチャート)
足下では先週の雇用統計後のパウエルFRB議長の講演を受けて、9月18日FOMCでの利下げは
確実視されるも、利下げ幅が0.5%ではなく0.25%に留まるとの観測が大勢となり
金利低下に歯止めがかかったことで、逆イールドも解消。
これが米株の買戻しを誘っているようです。
このまま逆イールド解消に向かい、安定推移となれば意外とリスクオン相場へと発展、
ダウは史上最高値を更新する可能性もあるかもしれません。
このチャートの下段のように、10年債と2年債の金利差をチャート表示させたい場合は
「US10Y-US02Y」(長期債 引く 短期債)の計算式を入れるだけ。
簡単で便利ですね。
世界の金利の比較チャート ~投資家は絶対に見なければいけない~世界の金利チャート 週足
世界中で政策金利の引き下げ合戦が行われています。
株式投資家もFX投資家も世界の金利に対して動きをチェックする必要があります。
今回は下記の金利を比較しています。
US10Y(米国10年債)
CN10Y(中国10年債)
IT10Y(イタリア10年債)
CA10Y(カナダ10年債)
AU10Y(オーストラリア10年債)
GB10Y(英国10年債)
JP10Y(日本10年債)
DE10Y(ドイツ10年債)
比較チャートは簡単に表示することができます。
まず米国債を出してそれをローソク足からラインチャートに替えます。
そして、「⊕比較」をクリックしてそれぞれの銘柄を入力するだけなので簡単ですね。
これらを比較した時に、世界中の金利が下がっているのが分かります。
最近は金利が下がり続けているので聞かれることが少なくなりましたが、
「金利は経済の体温」といわれているので、絶対に注目しなければいけません。
しかし、残念ながら金利を見ている投資家が少ないのが現状です。
今、金利は大きな分岐点に差し掛かっていると考えます。
どういった分岐点かというと、金利が大きく上昇する世界へと向かうか、
それとも、世界中の金利が更に大きく下がるか・・
ここからの動きは非常に重要です。
歴史が繰り返されるのか、それとも、未知の世界に向かうのか。
大注目ですね。
セリングクライマックス? ~相場はフラクタル~米10年債利回り 月足(左上)、週足(左下)、日足(右側)チャート
チャート分析をするときは、現在の波動がトレンド相場かトレンドの無い相場(中間波動)かを見極めることが大切です。
そのトレンドの有無を判断するのに、トレードをする足ではなくても、大きな足を見ることでそのヒントを探すことができます。
今回の米10年債利回りのチャートですが、日足だけを見るとどこまで下がるかわからないくらい下がっていますね。
それを週足や月足をみるとことで、大局の動きが分かりますね。
月足で見ると長期下降トレンドのトレンドラインを上抜けてきています。
いわゆる最初の変化の兆しが月足チャートに出ていますね。
週足や日足でみるとどこまで下がるかが見えにくいですが、日足に波動の分析を入れました。
これで見ると、日足の大きな流れは3段下げ(A→B→C)に見えますが、そのC波のなかに、さらに5波(1→2→3→4→5)が入っているように見えます。
もし仮に、その仮説通りとするならば、現在の下落波動はセリングクライマックス(売り波動の最後の局面)のようにも見えます。
それを決めつけて逆張りをするのは厳禁ですが、売り方で攻めているとしても注意をしながら見ていく時間帯になっているかもしれません。
ここから大局の大底の1.321を維持するか、それとも割るのかで今後の展開が大きく変わりますね。
まずは、そこが一番の注目ポイントですね。
このようにチャートをフラクタル的に分析をすると、様々なヒントが見えてきますよね。