エリオット波動分析 – XAUUSD 12月第4週
1. モメンタム（Momentum）
Weekly（W1）
週足モメンタムは現在、下方向への反転準備段階にあります。来週、反転を確認するローソク足が出現した場合、週足ベースでの下降トレンドが形成される可能性が高いと考えられます。これは、数週間にわたる調整局面の開始を示唆します。
Daily（D1）
日足モメンタムはすでに弱気への反転を確認しています。そのため、来週は下落方向が市場の主軸になると想定されます。
H4
H4モメンタムも弱気への反転を確認しつつある段階です。週初めのアジア時間帯から売り圧力が出始める可能性があります。
2. エリオット波動構造
Weekly（W1）
W1の価格構造を見ると、市場は明確に第3波（黄色）の天井付近に位置しています。週足モメンタムが反転準備段階にあることから、価格は第4波（黄色）へ進行し、フラット型の調整構造を形成する可能性が高いと考えられます。
Wave Xが完了した後、価格は週足モメンタムに沿って下落し、Wave Yを完成させる動きが想定されます。Wave Yの完成には、週足モメンタムがオーバーソールドに到達するまで、数週間を要する可能性があります。
Daily（D1）
紫色のWave X構造の中で、価格は赤色のABC調整パターンを形成しています。
赤色のWave C内部では、**青色の5波構造（1–2–3–4–5）**が確認できます。
現在、価格は青色の第5波に位置しています。日足モメンタムがすでに下向きに反転していることから、青色の第5波はすでに完了した可能性が高いと判断しています。これは以下を意味します：
赤色のWave Cが完了
紫色のWave Xも完了
その後、市場はWave Yを形成するための下落局面に入る可能性が高いと考えられます。
時間的観点では：
以前のWave Wは約3週間を要して完了
そのため、Wave Yも最低でも同程度の期間を要すると想定されます
来週は、明確で力強い売りが入り、シャープな5波構造の下落が形成されることを期待しています。
H4構造
青色の第5波の内部には、赤色の5波構造（1–2–3–4–5）が確認できます。
価格が一時的に4365を上抜けたことにより、赤色第5波の目標はすでに達成されたと判断しています。
現在の状況：
日足モメンタムは弱気へ反転
H4モメンタムも下向きへ転換中
価格は4365を上抜けて維持できていない
直近のローソク足は4348の下でクローズ
これらを総合すると、第5波の天井はすでに形成された可能性が高いと考えています。
3. Volume Profile と価格シナリオ
Volume Profileの観点から：
4348は高い流動性を持つゾーンであり、強いレジスタンスとして機能
価格は依然としてこのゾーンを明確に上抜けていません
メインの弱気シナリオ：
次の取引開始時に価格が4317（低流動性ゾーン）を下回ってクローズした場合、価格はこのエリアを素早く通過し、次の高流動性ゾーンである4215付近まで下落する可能性が高いです。
この動きは、第5波完了の強い確認となります。
代替シナリオ：
価格が4348を上抜け、その上で維持した場合、第5波はまだ完了しておらず、ターミナル・トライアングルとして延長する可能性があります。その場合は、上方ターゲットを継続的に監視し、追加データが得られ次第アップデートします。
4. トレードプラン
現時点では、このエリアは良好なSell候補ゾーンと考えています。
ただし、正確なエントリープランを確定するためには、明日の市場オープン後の追加のプライスアクション確認が必要です。より明確なシグナルが出た段階で、トレードプランを更新します。
