「落ちるナイフを拾うな」という呪いを解くときが来たどうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。「落ちるナイフを拾うな」――これ、トレードの世界では有名な格言ですよね。
ええ、僕も昔はそう信じてましたよ。いや、信じさせられていた、と言った方が正しいかもしれない。
でも、あなたに問いたい。
そのナイフ、本当に拾っちゃダメなんですか?
いやいや、よく切れるナイフなら、ちゃんと軍手でもして、しっかり握ってやればいいじゃないかと。
下手に指先で摘まもうとするから血が出るんですって。
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■ 初級者は飛びつく。中級者は待つ。じゃあ上級者は?
ボラティリティが高い相場になると、みんなソワソワし始めます。
そりゃそうです。昨日のドル円みたいに400ピプスも一気に落ちたら、「うわっ、いま入ればよかった!」って気持ちになるでしょう。
でも、ここでの行動がレベルを分けるんです。
• 初級者は、何の根拠もなく「下がってる!売れ!」と飛びつく。
• 中級者は、「いや、ここは戻りを待つべきだ」と冷静にスルー。
• そして上級者は、「よし、追い風が吹いてるな」と確認し、**“今すぐ獲りにいく”**んです。
これが“教える人”と“教えられる人”の決定的な差。
中級者の理屈は間違ってないんですよ。でもね、戻りが来るのに2〜3日かかったらどうです?その間、何もできない。見てるだけ。結果、稼げない。
稼げないってことは、「トレードという職業」においては戦力外なんです。
「いやいや、でも安全第一が大事でしょ?」
それは趣味トレーダーの話。プロの世界では“見送って利益ゼロ”は、“負け”と同義です。
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■ 落ちるナイフに飛びついた20代女子の話
ある日、うちのトレード塾に来た20代の女性、生徒のAさん。
ボブヘアでチュニックが似合う、ちょっとオシャレな子です。彼女、ある日とんでもない場面でエントリーした。
「先生!ドル円がめっちゃ落ちてたので、慌てて売りで入ったら…戻ってきてロスカットされました!」
いやもう、笑うしかなかったです。
僕「それ、見た目に飛びついただけだよね?ナイフ拾いに行って、指切ったタイプやん(笑)」
でもAさん、落ち込んでた。
「“落ちるナイフは拾うな”ってネットでも言ってたんで…やっぱり私、センスないのかなって」
そこで僕は彼女にこう言いました。
「いや違うよ。落ちてるのがナイフかどうかも見ずに拾ったから失敗しただけ。“何が落ちてきてるか”がわかってれば、プロはそれを狙って拾いにいくんだよ」
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■ プロは“風”を読む。追い風理論という武器
さて、ここで登場するのが“追い風理論”です。
一辺倒な急落や急騰には、必ず「それを後押ししてる風」が吹いています。
僕らはそれを“追い風情報”と呼んでいます。
たとえば、昨日の相場。
ドル円が400ピプス落ちた。でも、それだけじゃ仕掛ける材料としては不十分なんです。
大事なのは、その動きを複数の情報が支えているかどうか。
具体的には:
• 米国債利回りが下がってる
• クロス円も下がってる
• ドルフランも下がってる
• ドルチャイナも下がってる
• ゴールドが上がってる
• 日経平均が落ちてる
この6つが全部同じ方向を向いてたら、それは強烈な風が吹いてるってことなんです。
つまり、ただの一時的な急落じゃなくて、“追い風がある急落”。
こういう時に、「戻りを待つ」とか言ってたら……その風が収まって終わっちゃうんです。
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■ 実際のトレード例:戻りなんて待ってたら置いてかれる
昨日の話をしましょう。
僕は事前に「メジャーSQ前だから、相場はオプションと先物に引き寄せられる」と読んでました。
つまり、ドル円は143円に向かっていく流れがあると。
その時点で、もう追い風は吹き始めてたんです。
さらにチャートを見ると、ドルフランが主導で落ちてた。
「ドル円が目立ってたけど、仕掛け人はドルフランだな」と判断。
そこで、さっきの6つの追い風情報をチェックした。
全部OK。もうGOサイン。
結果?戻りなんて待たずに、ひたすら売りで利益を積み上げることができたんですよ。
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■ 「落ちるナイフを拾うな」と言ってる講師に騙されるな
ここで強く言いたい。
「落ちるナイフを拾うな」とだけ教えてる講師。
それ、逃げの指導なんです。
ミスされるのが怖いから、何もさせない。
間違わないために、何もしない。それって、先生じゃなくて監視員でしょ?
本当に教えるってのは、「ここなら拾える、なぜならこうだから」と仕掛けの根拠を伝えること。
それができない人は、まだ自分自身が“戻りを待つ中級者”なんですよ。
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■ 上級者の証明とは、“追い風を感じて動けること”
もう一度言います。
• 飛びつくのが初級
• 待てるのが中級
• 動けるのが上級
でも、やみくもに動いてはダメ。
風を読む。情報を確認する。根拠を持って動く。
これができる人こそ、“ナイフを拾う”ことができる人なんです。
そして、そういう人こそが“人に教える資格”を持っている。
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■ 最後に:あなたもプロを名乗っていい
あなたがこの記事をここまで読んだなら、
きっと「ただの中級者」で終わりたくない人だと思います。
だったら、風を読んでください。
ナイフが落ちてくる瞬間、空気の流れを感じてください。
そして――ちゃんと利き手で拾ってください。
利き手で。素手で。滑らずに。
…軍手、いる?(笑)
プロの世界では、“動いた者だけが報われる”。
戻りを待つのは、もはや“ぬるい”。
あなたのトレードに、確かな風が吹きますように。
画像を含む
金は急騰後PPに収束するいつものムーヴ #トレードアイデアラボどうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。早朝5時のトランプ関税発動で各銘柄が大きく動きましたね。
金も急騰したものの、
本日のPPピボットポイントまで戻って来ましたね。
いつものお決まりのムーヴです。
このPPから再上昇するかどうかですが、
先物と現物の価格差が詰まってきておりますし、
大口の投機筋の買いは毎週減少しておりますし、
金連動ETFの買いや、暗号通貨・国債のトークン化の動きによる
準備金的な金買いに支えられている危うい状況です。
一旦3100ドルに戻る可能性が高いですし、
最大で3030ドル付近の月間のMissed Pivotまで戻る可能性があります。
現代のヘッジファンドのアルゴリズムに対抗する戦略:LiquidityとFVGを活用した逆張り手法どうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。
Big Q氏が提唱する、Liquidity(流動性)が集まるエリアを推論して逆張る手法や、FVG(フェアバリューギャップ)発生時に逆張る手法は、現代のヘッジファンドのアルゴリズムトレードに対抗する上で、極めて有効な戦略です。僕らも同じ考えで以前からCMEのオプションや先物価格から流動性プールを予測して裁量トレードを行ってきました。
また、ヘッジファンドによる意図的な相場操縦が日常的に行われているという「性悪説」の前提で相場に臨むことも重要な視点です。これらの3つの考え方を実践するために、TradingViewを活用する方法があります。
TradingViewで実装できる3つのインジケーター
有志によって無料公開されている以下のインジケーターを導入することで、より精度の高いトレードが可能になります。
1. Liquidity Pool インジケーター
• 市場に溜まっている流動性のエリアを可視化し、大口投資家が狙うポイントを特定する。
2. FVG(フェアバリューギャップ)検出インジケーター
• FVGの発生を自動で察知し、エントリーポイントを見極める。
3. Manipulation(相場操縦)を疑うインジケーター
• ヘッジファンドによる仕掛けの可能性を示唆し、不自然な値動きを警戒できる。
MT4とTradingViewの比較:どちらを選ぶべきか?
MQL.comでも多くのインジケーターが公開されていますが、これらはPCのMT4にインストールする必要があります。そのため、MT5への移行や、外出先でスマホから確認したい場合には不便です。
一方、TradingViewならデバイスを問わず同じ環境を再現できるため、利便性が大幅に向上します。どこにいても一貫した分析ができる点が、大きなメリットといえるでしょう。
まとめ
流動性の溜まり具合を把握し、FVGを活用しながら相場操縦の可能性を疑うことで、ヘッジファンドの戦略に対抗するトレードが可能になります。TradingViewを活用し、これらの手法を実践に取り入れてみてください。
2025.3.31~ USD/JPY短期のトレードプラン(トレンドライン付近でのトレードを想定)
・チャートは4H足だが売買判断は、15分足で行う事にする。
☆ロングの場合
・チャート上にあるM15チャートの図を参考に、トレンドライン上で同じようなパターンが確認されたらエントリー。
・ダマシのパターンもあるので分割エントリーも視野に入れる。
☆ショートの場合
・上記のロングパターンが崩れた場合。下方ブレイクがダマシとなる事もあるのでローソク足実体でのブレイク確認は必須。
また、下方ブレイク後の上値試しを確認した後、エントリーするパターンもあるが現時点ではあまり考えていない。
損切り及び利確位置は、エントリー位置にそうよるがRR比が1:2程度の所。
未達ピボットポイントを表示するインジ”Missed Pivot Point”を使いこなそうどうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。ピボットポイントに達せず、一日のうちの需給のバランスを取らないまま過ぎた相場は、いつか必ずMissed Pivotに戻ってきます。
一定の確率で現れる規則性、法則性(アノマリー)といっても良いでしょう。僕らも13の戦術の1つとしてアノマリー戦術を利用しています。アノマリーはなんでも良い訳ではなく、合理的にその規則性が説明できる場合に限ります。説明可能なアノマリー戦術は5つありピボットポイントに収束すると言うのもその1つです。
TradingViewにはそれらを自動で表示してくれるインジケーターがすでにあります。インジケーターメニューから “ Missed Pivot “ で検索してRob Booker氏が作成してくれたものを導入しましょう。
とはいえこれを表示させれば勝てると言うものではなくベースとなる確立された手法を持っていることが前提です。
是非みなさんの手法に組み入れられるか試行錯誤してみてくださいね。
ポンドドルは英中銀のタカ派スタンス(HDSは+1)で1.3000までどうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。13年前からTradingViewを使用しておりますが、そろそろAI機能を追加してほしいなと思う今日この頃です。
例えば、ニュースや様々な情報から通貨への影響力を分析するとか、文章でトレード執行やシグナル、アラート発生の指示をする、いわゆる“Text To Trade“ってやつ。
さて、ポンドドルは800MA上のニュートラルから、アップトレンド継続を疑う時間帯です。割安だったポンド建ての金(ゴールド)が上昇していますのでその影響も大です。先物に追随し1.3000まで上昇してきましたが、先物は1.2997で落ち着いており、今週の英政策金利待ち。
英中銀のスタンスはタカ派、ハト派どっち?
タカ派はHawk(ホーク)で金融引き締め、ハト派はDove(ダブ)で金融緩和ですが、どちら寄りなのかを数値で示すHawk Dove Scoreでは+1で、どちらかといえば英中銀はタカ派寄りです。
この数値を算出するのはChatGPTの無料版でできますので、今まで要人発言を気にしていなかった方は参考になさってみてください。
各国中央銀行は市場と対話しながら金融政策を進めていくものですので、彼らのスタンスを大まかに把握しておくことは、日々のトレードに直接関係ありませんが有益です。※最近は市場との対話を無視して政治に左右されている感がありますが。
ドル円は本日(3/13)までOP148円で下支えされます本日はメジャーSQですね。ドル円も今週はその影響を受け続けており本日期日のオプションレベル148円で下支えされてきました。
具体的には本日のPP(ピボットポイント)付近からの順張りスイングの売り戦術を考えております。
「一流は細部に宿る」
いよいよMLB開幕戦ですが、怪我や人間関係のトラブルを経てもなお安定した活躍ができる大谷翔平選手は本当にプロフェッショナルだなと思います。
彼は毎日10時間寝ることを心がけ、外食はほとんどしないそうです。当然せんべろ居酒屋になんて行かないでしょうし、ラーメンも食べないはず。四毒(小麦粉、乳製品、植物油、甘いもの)がいかに体に悪いか知っているからですね。
例え大谷選手と同じ練習をし、技術があっても、彼のようなプロとしてのストイックさがないと同じ結果は出ないだろうなと思います。
トレードも同じで、いくらテクニカル分析を勉強しても、普段からラーメンを食べて酒を呑んでるようでは安定した成績が出せないのかなと思います。
ちなみにチームの輪を乱す四毒とは「非難する、守りの姿勢、壁を作る、侮辱する」です笑。
未来予測系インジケーターを裁量の補助として利用可能どうも、トレードアイデアラボの猫飼いです。僕らトレーダーの仕事は未来を予測することに他なりませんね。ヘッジファンドや マーケットメイカーも数秒先、遅くとも3分先の予想を高速でし続けるロジックにしのぎを削っている。
TradingViewにも未来予測系インジケーターはたくさん掲載されていますので、あなたのトレード研究の糧となるでしょう。
未来予測には2つの分野があります。方向の予測とボラティリティの予測です。ボラティリティの予測は金融工学を使うか又はなんらかのオリジナルな手順で分析するしかないですが、方向の予測(環境認識)は、ほぼテクニカルですので、インジケーターを“補助的に“使っても良いのではと思います。
ドル円のトレードアイデア米指標が悪く株価も下落しVIX指数も24に到達し相場のセンチメントが明らかに悪化しております。全面的にドル売りになっておりますが、それらは動き出しのトリガーにしか過ぎず、実際はお伝えしていた通りオプションと先物価格に収束する動きです。
先物はさらに下落し146.78円までの可能性が出てきました。3月3日には、トランプ大統領より「今後、円安誘導は許さない」と名指しでくぎを刺されたばかりですし、今後大幅な円安になることはなさそうです。
ダウ理論やエリオット波動でいくら波をカウントしても方向感くらいしかわからない時代になりました。投資銀行やヘッジファンドの戦いが熾烈になってきたからですね。
彼らは金融工学や高速アルゴリズムを駆使し、オプションや先物と原資産を織り交ぜた僕らには到底できない(理解はできるが)戦略で仕掛けてきます。こういった戦略は日経オプションや株など“クローズド”な世界だけでした。FXはオープンな相対売買で全ての情報をアルゴリズムにぶちこむのは難しいと考えられていました。
しかしAIの劇的進化により為替相場に影響のある全ての情報を収集、参照、評価できるようになり、アルゴリズム開発戦争になってきています。FXは第六世代に入ったといっても過言ではありません。
僕らが彼らに立ち向かおうとすると、ボラティリティが高過ぎて、方向は合っていても安易に設定した損切りはすぐにストップアウトさせられてしまいます。かといって深いストップロスではロットを上げることができず儲からない。毎回(毎日)、目の前でどのような攻防が起こっているのかを推論し、時間、ロット、場所をリニアに変化させるようなエントリー方法の工夫が必要です。
書籍やYOUTUBEで学んだテンプレート的な単一手法では毎回ヤラレると言うことです。
※引き続き追記していきますので、フォローしていただくと通知が届いて便利です。
オプションバリアの攻防戦!月末フローとドル円ショートの戦略設計月末と週末が重なり特有のフローが出そうですが、ドル円は3月5日期日の151円のオプションバリアを意識し、そのエネルギーを逆手に取ってショートを仕掛けたいところ。
▶︎Bloombergさんに下記のタイトルの記事がありましたので検索してご参考になさってください。
「ウォール街の為替トレーダー、アルゴリズムで代替可能-新時代に突入」
「為替ディーラーの役割は「アルゴのDJ」に-AIで仕事一変」
僕らは、彼らと戦っているんですよね。もちろん僕らにも勝ち目はありますが、テクニカルやナントカ理論なんてものだけに頼って売ったり買ったりするのがいかに運任せかということに気づいていただけるかと思います。