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長期もみ合いなはれか?(8604)野村HD 月足
時には俯瞰的にチャートを見てみましょう。
チャートは月足チャートとなりますので、1本のローソク足が1か月分の値動きとなります。
つまり、12本のローソク足で1年分ということですね。
ここでは、長期もみ合い相場になっていて、三角持ち合いになっているのがわかります。
そして、直近を見ると、そのもみ合いを上に放れているのがわかります。
三角持ち合いの場合は、その持ち合いの高値を更新するまではダマシの可能性があるため、決めつけは厳禁ですが、一先ず流れが変わりそうなチャートになっています。
ポイントは、次に押し目を付けた時に、青色のトレンドラインでサポレジ転換するかどうかです。
サポレジ転換とは、青色のトレンドラインは今までは抵抗線となっていました。
上抜けたことで、抵抗線から支持線に役割を変えました。
そして、支持線として機能すれば、もみ合い放れから上昇トレンドが発生していきます。
サポレジ転換失敗となれば、元の木阿弥となります。
ここからの動きに注目していきましょう!
スプレッドの取引
これはNT倍率(スプレッド)を利用したデイトレードのストラテジーです。
ご存じの方が多いと思いますが、NT倍率は日経平均÷TOPIXで計算されます。
これを利用したストラテジーとしては、先物を使って両建て(割高の方を売り、割安の方を買い)するのが一般的ですが、今回はスプレッドボリンジャーのように、日経平均のみを取引します。取引は先物でも良いのですが、今回は日経225型ETF(1321)を使います。
NT倍率を計算するTOPIXもETF(1306)を使います。
さて、ルールはシンプルなので、ルールのみ書きます。
15時の引け後に、下記のチェックを行います。
(買いの場合)
・今日のNT倍率(1321÷1306)が前日のNT倍率よりも上がっていること。
・今日の1321終値が前日の1321終値よりも高いこと。
・今日の1321終値が今日の1321始値よりも低いこと。
この条件に合致したら、翌日の寄付きで成行で買い。
そして、引けで決済します。
(売りの場合)
・今日のNT倍率(1321÷1306)が前日のNT倍率よりも下がっていること。
・今日の1321終値が前日1321の終値よりも低いこと。
・今日の1321終値が今日1321の始値よりも高いこと。
この条件に合致したら、翌日の寄付きで成行で売り。
そして、引けで決済します。
この単純なルールをTradingViewで検証しました。
なお、今回の検証では、ストップ(ロスカットや利益確定)は入れていません。
今回は日足を使って寄り引けデイトレードの検証を行いましたが、TradingViewでは日中足(15分足など)の検証も可能です。
premium版を利用することで、日中足でも非常に長期の検証(ディープバックテスト)を行うことが可能です。
スプレッドボリンジャーのトレード
前回、スプレッドボリンジャーは、通常のボリンジャーバンドのように順張り・逆張りに対応したインジケーターであることを書きました。その時にご紹介したQQQとSPYの組み合わせは逆張りトレードです。つまり、バンドの下限を下回った時には、両銘柄のスプレッドは縮小し過ぎているため、QQQを買います。一方、バンドの上限を上回った時には、両銘柄のスプレッドは拡大し過ぎているため、QQQを売ります。なぜ、SPYを取引しないのか?通常の場合、このようなスプレッドの拡大・縮小の行き過ぎはボラティリティの高い銘柄の方が、その要因になることが多いからです。QQQはナスダック100のETFであり、SPYはS&P500のETFであるため、QQQの方がボラティリティが高くなりがちです(いつもそうではありませんが)。
さて、今回示したチャート画像は金CFDを取引しています。組み合わせた銘柄を詳細には書けませんが、金はその他のコモディティや為替などとの相関が考えられ、それらを組み合わせたトレードです。ただし、今回の例は、QQQの時とは異なり、順張り型のトレードを行っています。
こういった過去の検証もTradingViewを使うことで容易に行うことが可能です。
詳細なレポートはスプレッドボリンジャーを利用しているTradingViewユーザーの方々には公開していますので、そちらをご覧ください。
ドンチャンチャネルとスーパートレンド謹賀新年
今年もよろしくお願いします。
2021年の大みそかに投稿して以来、2回も年をまたいでしまいました。久しぶりに投稿します。
一目均衡表が気に入って、よりよいインジケーターを目指して試行錯誤した結果、最近ではドンチャンチャネル(期間52)とスーパートレンド(ATR factor 3, length 14)を組み合わせたものをよくみています。高値ブレイク投資法のような順張りの使い方が基本です。参考になればと思います。
ドンチャンチャネルは、過去の一定期間の半値と高値と安値を示したものです。期間は20日前後がよくつかわれるようです。この半値線は、一目均衡表と通じるものがありますし、過去の投稿ではストキャスティクスとのつながりも書きました。一目均衡表では、基準線は(当日を入れた)過去26日間の半値線ですし、先行スパン2は52日間の半値線を26日先に表示させたものです。自分のトレードの売買頻度や間隔と合わせていった結果、期間は52を使うようになりました。ただ銘柄によって日足のこともありますし週足のこともあります。
スーパートレンドは、わりと人気のインジケーターで、ATR(アベレージトゥルーレンジ)の倍数から計算するものです。上昇トレンドのときはキャンドルの下に現れ、トレンドが続く限り切りあがっていきます。下降トレンドのときはこの逆です。このラインで売買タイミングを決めていくわけですが、基本的に順張り志向です。
これらに加えて、遅行スパン(緑)と長期の先行スパン(紫)を補助的に使っています。遅行スパンは一目均衡表と同じように終値を26日前に示したものです。遅行スパンを使うと、高値を上抜けしたことがすぐにわかりますし、遅行スパンがドンチャンチャネルの中に入ったところで利確するなどの使い方ができます。長期の先行スパンは、過去129日の半値を26日先に示したものです。この線より下では基本的に売買しません。200日移動平均線と同じような使い方です。
ドンチャンチャネルを使った高値ブレイク投資法といえばタートルズですが、現在でも高値ブレイクは使える手法だと思います。
昨年は相場がよかったですが、今年はどうなるでしょうか。アメリカの景気後退や中国の不況、新興国のデフォルト、長引く戦争などなど、金融市場というのはなにかしら不安を抱えているものですし、株価は予測なんてできないと思っているので、できるのはファンダをベースにしたトレンドフォローくらいかなぁと思います。
どんなに優秀なテクニカルインジケーターよりも、事前に決めた売買ルールに沿って行動できる理性や習慣のほうがよほど重要なのではないかと思う今日この頃ですが、できるだけ楽しんで過ごしたいものです。今年もみなさまにとっていい年になりますように。
スプレッドボリンジャーとは
スプレッドボリンジャーは独自のインジケーターです。
TradingViewはこういった独自のインジケーターを作成するのに優れたチャートソフトです。
スプレッドボリンジャーは2銘柄間のスプレッドを使い、それをボリンジャーバンド化しています。
チャート例はQQQ(米ナスダック100型ETF)ですが、実はQQQとSPY(米S&P500型ETF)の組み合わせ(スプレッド)からインジケーターは作られています。
通常のボリンジャーバンドはチャートに重ねてプロットされますが、スプレッドボリンジャーはRSIやMACDのようにチャートの下にプロットされます。ただし、使い方は、ボリンジャーバンドのように順張り・逆張りの両方の使い方があります。
また、スプレッドを利用した取引は両銘柄の買いと売りを組み合わせた取引が多いですが、スプレッドボリンジャーは片方の銘柄(ここではQQQ)のみを取引します。
そして、QQQとSPYの2銘柄以外にも様々な銘柄の組み合わせを見つけることができます。
TradingViewは世界中の数多くの銘柄(株式、ETF、先物、FXなど)を表示することが可能なので、スプレッドボリンジャーで機能する優秀な銘柄を発見することが可能です。
今後、こういった銘柄の組み合わせのヒントを述べていきます。
大証 金標準先物のフィボナッチ分析2jp.tradingview.com
金標準先物はサポートを見つけ、反発しています。この反発を絶好のショートチャンスとみるのか、それとも、ここからブレイクして新高値をつけていくのかは各自のトレンド定義によると思います。
<トレンド>
中期トレンド: 上昇
短期トレンド: 下降(ニュートラル)
フィボナッチ分析では、金標準先物は厚めのレジスタンスゾーンに向かって上昇中です。
<レジスタンスゾーン>
0.618 FE* 9481
0.618 FR* 9506
0.382 FR 9526
*FE: フィボナッチ・エクステンション
*FR: フィボナッチ・リトレースメント
短期トレンドが下降からニュートラルにシフトしているところですが、
レジスタンスゾーンで金標準先物をショートする場合、
ストップは0.618 FR 9718より上に設定することになります。
「逆Cカーブ」とは?(9107)川崎汽船 週足
今回は「逆Cカーブ」についてみていきましょう。
初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれませんが、アルファベットの「C」を反対にしたような急激な上昇のことをいいます。(下降の時も逆Cカーブの下降といいます)
こういった形で逆Cカーブが出現すると、短期間でものすごい勢いで上昇が続きます。
買いが買いを呼び込み上昇相場の最終局面で出現することが多い動きです。
この上昇が続いている間は利益に満足せずにしっかりと利益を伸ばしたところになります。
一方で、どこかで天井を打ちます。
そうすると、あっという間に下げだし、迷っているうちに利益が一気に減っていきます。
あれだけ上昇していたのに、と思うくらい大きな陰線が出現してきます。
よって、高値更新が続かなくなっってきたとか、前日の陽線を打ち消すくらいの陰線が出現したという時は、素早く逃げなければいけません。
逆Cカーブの上昇があったところを他のチャートでも探してみましょう。
そして、その後の動きがどうなったかも検証してみましょう。