ドル円上昇要因チャートは日足です。
ドル円は週初から4円も上昇して現在1円ほど戻している状況です。
今回の上昇要因をまとめたいと思います。
①まずは月初のアメリカの雇用などの数字の改善です。
これまでアメリカの雇用が予想を下振れることもあり、景気後退不安がありドル安傾向でした。
しかしこのところ数字が驚くほど強く、年内の利下げ織り込み回数の減少でドル高トレンドに切り替わりました。
②そして日本の政治不安による円売りです。
週末に衆議院議員選挙の投開票がありますが、自公の過半数割れの思惑が浮上し、日本の政治不安から円売りとなっております。
③そして来週に迫った日銀会合では金利維持がコンセンサスとなっています。
石破首相や植田日銀総裁も利上げは慎重な姿勢から今回は利上げが見送りとなる可能性がいでしょう。
④そういった円買い材料がないこともあり、ドル円は売り手はスワップ金利を支払わなければならないので、売る理由もないので誰も買わなくなります。
⑤またアメリカの大統領選挙ではトランプ氏優勢の報道が出てきました。
トランプ氏の当選はインフレ再燃懸念が材料視され、金利が上昇しドル高となりました。
またG20の開催で財務相・中央銀行総裁が不在で、介入できない隙を狙ったと考える方もいるかもしれません。
これらの材料からドル円はショートポジションの損切り巻き込みながらほとんど押し目を作らずに上昇しました。
ここからのドル円は介入を警戒しながら高値更新を目指すのか注目となります。
現在日足の200SMAのサポートあたりまで戻しましたが、このあたりで反発するのか見ながらエントリーを考えていきたいです。