2019年頃までは 円安→日経平均上昇 円高→日経平均下落 という分かりやすい相関関係がありました。 その背景には 日経平均採用銘柄が輸出銘柄が多く 円安→売上を円に両替する際に差益となる からという理由が挙げられていました。 また、 円は安全資産だから、日経平均が下がる時は、安全資産である円が買われて円高になるということも理由の一つとして挙げられてきました。 しかし2020年頃を境に相関関係は弱まってきています。 それは日本の産業構造がDXで根本的に変わりつつあることも一因かもしれませんが、円自体が安全資産と見なされる動きが徐々に弱まっているように感じます。 この変化は通貨の強弱を見て売買を行う為替(FX)においても重要ですし、国力を測るという意味においても通貨自体の強弱を見極めておくことは大切になってきます。 ...
今まで多くのトレーダーの方と接する機会があり、 その中で「負け」を過度に回避する傾向の方が相当数いらっしゃることに気付きました。 そのため、当アイデアでシェアすることで「負けは必要なのだ」と認識して頂ければ幸いです。 負けの認識プロセスには2段階あると私は考えています。 <第1段階> ビジネスと同じで費用(負け)自体は必要なものだと認識する。収益(勝ち)を生み出す為には不可欠。 ビジネスなら、在庫、人材(人件費)、広告などなくして売上を出すことは不可能です。 ここでその認識ができていないと 100%勝とうとし、ロスカットを入れられなかったり、ロスカットラインに近づくと負けるのが嫌だから現在値から遠ざけてしまう。 それが 大きな損失を生み出す原因 となっていると感じています。 <第2段階>...
EMAの面から見ると月足、週足の90EMA、200EMAの傾きが右上がりとなっており上昇を示唆しています。 それを踏まえて日足でのトレード戦略を考えていきましょう。 ・EMAからの分析 5EMA 25EMA 75EMA 90EMA 200EMA の順でパーフェクトオーダーが成立していることから買い(ロング)と判断します。 ただ一点気になるのは直近での続伸が急騰を招いており移動平均線からの乖離率が高くなっています。後述のL1が現在値付近にあることからも一定の利益確定が入るものと思われます。 ・ライン分析・価格帯別出来高からの分析...
まず初めに価格の決定メカニズムを説明してから、現実の原油価格では何が起こっているのかをご説明していきます。 縦軸に価格P 横軸に数量Q をとったとすると 需要曲線Dは右下がりになります。 なぜなら買う側は安ければ多く買いたいし、高くなれば買う量も少なくなるからです。 一方、 供給曲線Sは右上がりになります。 なぜなら売る側は価格が上がれば多く売りたいし、価格が下がれば売りたい量も少なくなるからです。 結果、均衡点はAとなります。 ここで原油価格需要と供給に変化が最近起こっています。 需要側では経済活動の回復と共に需要が喚起されており、同じ価格なら多く買いたいと考えます。(需要曲線Dの右シフト) 供給側では増産の取りやめ=マーケットへのインパクトとしては実質的な減産に等しく、同じ価格なら少ない量を売りたいと考えます。(...
4h足、日足共に上昇トレンドを維持しています。 1h足がどうなるか注目だったのですが、結論としては持ちこたえた、という印象です。 ダブルトップからのネックライン割れ。そして下降が明確化していたのですが、L1のすぐ上、200EMAを少しだけ割り込んだ形で辛うじて戻していきました。 それでは各要素から分析していきましょう。 ・ 移動平均線からの分析 5EMA 25EMA 75EMA 90EMA 200EMA とパーフェクトオーダーの並びに戻りました。 かつ200EMAの傾きが上向きとなったのは大きな材料です。 よって移動平均線からはロング(買い)と判断します。 ・ ライン分析・価格帯別出来高分析...
トレードは難しいという声を聞きます。 そして"負けてしまうんですよね"とも。 私の投資コミュニティを始めとして 300人の方に”なぜ負けてしまっているのか?”というアンケートをしました。 結果、興味深いことが分かりました。 原因の ① 1位 リスク管理が出来ずに大損 を出してしまう→80% ② 2位 テクニカル分析で勝てる方法があるのではと 色々手法を変えてしまう →15%ぐらい ③ 3位 継続できない →5% という結果でした。 ならば これらを順番に潰していけば勝てるようになります。 ①に関しては、 ロスカットをしっかり入れること、そして一回あたりのポジションサイズを検討 する必要があります。 ②に関しては、聖杯探しにいってしまっている状態ですので、 まずは一つの手法を極めることが近道...
本日は引き続きドル円のスイングトレード1h足の戦略を考えていきます。 まずは環境認識として、上位足である4時間足は下げ継続しています。 そして取引足からみると下位足である15min足も下げ継続しています。 以上から下げが原則ということをまずお伝えしてきます。 かつ1h足に目を移すとダブルトップからのネックライン割れからの下げ継続。ただしL1とEMA200が近くにあります。 なので15minで上昇ダウ、移動平均線GCなどの根拠が確認出来た段階で200EMAからの反発も確認出来ると買いエントリーしても良いと考えます。 現状は積極的に仕掛けにいくのではなく、条件が揃うのを待つべきでしょうね。 本日は以上です。ありがとうございました。
ドル円は上昇(ドル高円安)が続いており、2021年8月高値(L1)を超え、2021年7月高値(L2)に迫る勢いです。 移動平均線からの分析 移動平均線の並びもパーフェクトオーダー。 間隔が同じぐらいで推移している為、トレンドの初期の勢いが続いているということが言えます。一点気になるのはあまりに急角度で上げすぎているという点です。よって上昇継続ではあるものの過熱感に注意と判断します。 ライン分析...
原油は経済の血液とも言われます。 機械、自動車など様々な経済活動が活発化してくると原油の需要は高まり、原油価格は上昇します。 (本来は原油の供給量との均衡点で価格は決まるのですが、最近大きなニュースはありませんので、ここでは大きな影響はないと考え考慮外とします。) コロナショックで一気に需要が落ち込んだ原油価格も徐々に回復。 2021年7月に2018年10月高値まで上昇したのち反発、現在も週足で陽線を付けており、力強い動きをみせています。 ただ、原油は経済のバロメーターになるのですが、価格が上昇しすぎると企業のコストアップ要因になりますので注意も必要です。 その意味では2018年10月高値である76.88ドルを超えるかどうかは重要だと考えています。
まず前提としてGoldはボラティリティが高いので、あまりトレード(売買差益を追求する取引)に向いているとは考えていません。 その上で、 安全資産としての性質を持つことから ポートフォリオの一つとして組み込むことは有効になります。 では長期的に保有するときの 原則は 何かというとやはり ドルコスト平均法 になります。 一定期間で決まった金額を購入し続ける手法で、価格が高い時には購入数量が少なくなり、価格が低い時には購入数量が多くなります。 これにより価格の上下をならして資産構築を行うことができます。 それではドルコスト平均法以外に有効な手段として何があるかと考えると 安い時に買っておく という当たり前の方法になります。 ここでは安くなった時に購入し、長期保有するという観点から戦略を考えてみたいと思います...
200EMAをベースにみると 日足は上昇 4h足は下降 1h足は上昇ということで 大きな流れ(日足)では上昇トレンドだけれども、一つ上の上位足(4h足)が下降トレンド、取引する足(1h足)が上昇ということを考えると、 まずトレンドを取りにくい相場環境にある と認識できます。 では、その中で”敢えて攻めていくならどうするか”を以下では解説していきます。 ・移動平均線からの分析 傾きをみると 5EMA、25EMAは下げ 75EMA,90EMAはほぼ水平 200EMAは上げ となっています。 そしてローソク足が200EMAとほぼ同値の所にあります。 よってここで反発できるかが重要になってきますので、ひとまず様子見と判断できます。 ・ライン分析、価格帯別出来高分析...
今回は「テクニカル分析をする際に大切にしたいこと」「テクニカル分析の本質」をテーマにお話します。 まずは読んでくれている方に以下の3点を少し時間を取って考えて欲しいです。 ・ローソク足を手書きしたことがありますか? ・例えば代表的なテクニカル指標である移動平均線を自分で計算したことがありますか? ・ご自身が使っているテクニカル指標がなぜ開発され、どんな特徴を持っているか、考えたことはありますか? 昔の人は、当然にしてこれらのことをやってきました。 なぜなら、そもそも描画してくれるツールがなかったから。 その行為が 結果として 、テクニカル分析を 深く理解することに繋がります 。 本質を理解出来ると言い換えてもいいですね...
今回は米ドル円1hの短期のスイングトレード戦略を考えていきましょう。 まず注目したいのが ABCDの紫で囲んだ三角形で分かるように三角保ち合いを形成してきています。 徐々に各移動平均線の間隔も狭くなり、密集していることが分かります。 ちなみに三角保ち合いから離れた時になぜ大きなトレンドが発生しやすいのかも相場心理の面からも解説しておきます。 ABCの地点ではまだ売り買い拮抗しています。それがDを経て移動平均線が密集してくると売り方買い方の平均的売値買値が近くなってきます。 するとどちらかにブレイクした時に利が乗る方はいいですが、含み損を抱えている方は焦ります。その結果、反対売買を巻き込んで大きく上昇するという訳です。 それをマーケット参加者は暗黙の了解で分かってい...
今回はユーロ円日足を分析していきます。 大きな流れとしては2020年5月を底値にして上昇トレンドを形成。 2021年6月上旬に天井をつけ、下落中です。 ・移動平均線からの分析 今回は見やすくするためにあえてローソク足を消してみましょう。 ローソク足を消す方法は 左上のユーロ/円・1日にカーソルを合わせて目玉マークをクリックすることで可能となります。 5EMA 25EMA 75EMA 90EMA 200EMA を使用していますが 5EMA以外は 下降もしくは水平(200EMA)となっています。 200EMAが下げ始めると本格的な下げとなってくる可能性が高いですが、今はその境目と言えます。 よって移動平均線からは、下げ目線の様子見と判断します。 ・ライン分析...
こちらがFRBの資産額推移です。 桁が多すぎて分かりにくいですが 単位が百万ドルですので 左端の数値が兆ドルを指しています。 つまり現在は8兆2571億円ということになります。 FRBの資産が増える要因は国債の買い入れです。これを縮小するのがテーパリングということになります。 全体を見ると大きく3つの増加期があることが分かります。 ①(緑)のリーマンショック期 ②(赤)のコロナ発生期 ③(紫)のコロナ拡大期 分析...
今回はS &P500について回帰トレンドを用いて分析していきます。 まず、回帰トレンドについて説明しておくと、任意の期間の値動きの中心線をベースラインとし、そこからどれだけ乖離しているかを表示したラインとなります。 jp.tradingview.com 今回は上方、下方のラインをベースラインから±2σのところに引いています。 それでは本題のS...
・過去からの現状分析 豪ドル円は2020年3月19日を安値に上げ続け、9月から11月までは一服したものの再上昇。最終的には85円まで上げました。 その後はもみ合いを経て、6月中旬から本格的な下降トレンドに入っています。 現在は日足も高値、安値共に切り下げ中です。 それでは各テクニカル指標ごとに分析していきましょう。 ・移動平均線からの分析...
TradingViewでアメリカの連邦準備制度のデータを利用できるようになっています。 連邦準備制度はアメリカの中央銀行制度のことであり、連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定しています。 経済指標と為替・株価・商品などは連動性があります。 その為、経済指標と他のデータ(例えば株価指数)を同一画面で表示させることで、より精緻な分析が出来るようになります。 今回ははじめということでアメリカの失業率を表示してみましょう。 連邦準備制度の経済データを表示するにはティッカー欄に FRED: と打ち込めばOKです。