金価格2973ドルを目指す:増し玉を活用した順張りスイング法金(ゴールド)の下落と今後の戦略:順張りスイングと押し目買いの可能性
45日ルールに基づくファンドの投資信託解約の影響もあり、金価格は一時的に大きく下落していました。加えて、金のETFは約3割も下落しましたが、これが下げ止まりのサインとなっています。この下落は以前からグリーンラインで予想していた通りです※若干行き過ぎましたが。
このような中、しばらく2600ドルで下げ止まっていて一昨日から金のETF(GLD)は連日ギャップアップに転じており、相場に明るい兆しが見え始めています。
さらに、金価格自体も多くの投資家が注目している62EMA(指数平滑移動平均線)を回復してきています。この動きから、戦術としては「順張りスイングでの押し目買い」が有効だと考えられます。具体的には、ポジションを増し玉しながら、ゴールドマン・サックス(GS)が予測している2025年の平均価格2973~3000ドルを目指していく戦略です。タイミングの取り方としてアノマリー戦術を使い、夕方の中国市場のクローズまたはNYタイムのオープニングの下落時にしっかりと待って押し目買いが良いでしょう
短期トレードのリスク:秒スキャの落とし穴
最近、金市場の高いボラティリティ(値動きの激しさ)を活かして「秒スキャ」(秒単位のスキャルピングトレード)が流行しています。一時的には利益を出しやすい戦術ではありますが、その持続可能性には疑問が残ります。
秒スキャは、職業トレーダーというよりも、どちらかと言えばプロスポーツ選手のようなストイックな分野に近いものです。この手法を成功させるには高度な集中力や反射神経など、個人の特性が大きく影響します。うまくいっている人も確かにいますが、そのやり方を聞いたとしても再現性が低いため、誰もが取り組める手法とは言えません。また、最悪の場合、ギャンブル依存症に陥るリスクも含んでおり、非常に注意が必要です。
今後の展望と注意点
金価格の回復基調にある今、長期的な視点を持ちながら押し目買いを進めることで、確実に利益を狙う戦術が有効です。ただし、短期的なトレード手法に過度に頼らず、自身のリスク管理やトレードスタイルを見直しながら進めることが重要です。
金市場の注目度が高まる中、冷静な判断を持って資産運用を行いましょう。戦略を明確にし、長期的な利益を追求する姿勢が大切です。
※GLD・・・スパイダーゴールドETF