サポート&レジスタンス
ドル円展望2/10~(週足、日足の環境認識)【週足解説】⇊
先週のドル円は週足は152円を割って確定。(↑トップの画像)
週足20SMAも上向きの所を勢いよく割ってきています。
今は丁度、一目均衡表で示した薄い雲の中に刺さって確定していますが、先週は一時的にはそれをも下抜けていました。
そして目先に在る押し安値ラインは148.644となっていて、次のサポートとして意識されて来る可能性のあるラインで、そこ迄もあと僅かの位置です。
この押し安値ラインを下抜けると、ダウ理論的には去年9月から始まった日足~週足レベルで見た、直近の高安切り上げ中の上昇トレンド(になりかけていた所)が途中で終了するという感じの動きと見なす事も考えなければならない位置です。(高安切り上げが継続せずに途中で終了して上昇トレンドにはなれなかったケースで、その時点で相場が持ち合い等のレンジ相場になっている事が予想される)
とは言え、大筋では上位足レベルのトレンドはまだ上昇トレンドの最中です。
なので週明け直ぐに下落が続いてきたとしても、上位足から見た私のテクニカル目線的には、今後もし目先の押し安値ライン148.644に差し掛かるようなことが有れば、その付近からはそれなりの強い買い支えが入ってくる位置になるだろうとも考えています。
しかし、先週迄にその下位足である日足レベルでは、一目均衡表は三役逆転が確定しているし、日足レベルのフィボナッチライン等、色々な重要サポートを割って確定してきている事もあり、現在の日足レベルの目線がかなり下向きに傾いてきている事も確かです。
今週は150円を前後する価格帯での底値圏で、短中期の方向性がどうなってくるかに注目ですね。
【以下日足の解説】⇊
先週の日足の動きでは、テクニカル的に反発の目安と考えていたフィボナッチの0.618(152.554)も下抜け、終日も長い上髭を付けており、同時に200日移動平均線(200SMA、200EMA)も割ってきています。
つまり、12月から続いていた上昇トレンドは、これらのサポート崩れた事によって、先週の時点で上昇トレンドに再転換するはずだった位置を抜けて来た事で市場の上目線が限りなく薄くなり、現在は既に日足下降トレンドが加速的に継続してきている事が分ります。
なので今後は、暫く152円付近の抜けて来たラインがサポレジ転換し、強いレジスタンスとして意識されてきそうということですね。
↓日足チャート
チャートを見る限りは152円台のレジスタンスを背に来週も安値を更新して続落していく事をイメージしていますが...
火曜日のパウエル議長発言1日目
翌水曜日にはCPI(消費者物価指数)同日にはパウエル発言2日目
木曜日はPPI(生産者物価指数)
金曜日は小売売上高
等があり、その都度、経済指標で新たに動きが出てくると思います。
現時点での日足目線についてですが、
現在地点から見ると、先ずは上位足レベルの意識ラインとしては、真上にある今後サポレジ転換してくるだろうと予想される152円台のレジスタンス帯と、そして先ほど話した週足レベルで見た押し安値ライン(今後の上位足レベルのサポートラインとなる想定)148.644の間に挟まれて推移していいるという事以外は、今は上位足の方向性が読みにくい位置に来ている為、分かりません。
そしてこれら上下に在るラインは、それぞれが環境認識として見る上では重要な意識ラインですが、そのどちらかに大きく抜けてくるまでの間は、長期の目線が今後どうなるかが分かりません。
なので、週明けは先ず短中期的にどう動いて行くかを探る必要がありそうです。
とは言え今の短中期目線は下目線継続中ですので、基本的にはその売り目線の優位性がまだ高いです。
少なくとも、148.644のライン到達までは下です。
そして、これも下抜ければもっと上位足レベル(大筋)でも下目線になってきます。
ですが、そろそろ短中期的な下落も一旦は一巡してくる頃合いな価格水準に来ているので、今はまだ売り目線を基本の目線と見つつも、金曜日の朝一からの上昇の様に152円台に来た時と同じく、※ またどこかで強く反発上昇が起きるもの と考えておく必要はありそうかなと思っています。
※大衆が意識して良そうな上位足のサポートラインである148.644を下抜けるまでの間は、週足目線で見たダウ理論的に上目線が消えないので、週足という上位足から見ると、もし今後それまでに起こりうる反発上昇が12月の安値に並ぶ2番目の大底になる可能性もあると考えている為、安値ライン手前では短中期の上昇転換や、又は急上昇等には備えておく必要があるという事ですね。
という事で、今週のトレード戦略等は、引き続きSNSの方で4時間足以下の短中期目線についての下位足の動きを追いながら、リアタイ投稿していくつもりです。
今回の話はその為の環境認識という事で見て頂ければと思います。
では皆さん今週もよろしくお願いします。
ドル円展望1/27~今年が始まってもう1ヵ月が経とうとしている所ですね。
今週で週足及び月足が確定します。
ドル円は現在、月足レベルでは陰線になっていますが、ここ数週間は暫くレンジが続いています。
日足チャートを見てみると、作年末から続く156.~158.8間の僅かな右上がり上段のレンジから、日足20SMAを下抜けしたドル円は一段下まで下落し、現在は凡そ156.7~154.7間での下段のBOXレンジを形成中です。
先週の金曜日に行われた日銀金融政策決定会合では0.5bpの利上げが発表されました。
同日、ドル円は一時円高方向へ推移していましたが、15時の植田総裁の会見後からは夜にかけて円が売られ、下落幅を全戻しする動きとなり、更に深夜帯にかけては再度半値以上の下押し、そして最後はまた買い戻しという荒い動きとなって、日足では長い下髭を付けたピンバーとなって終日乱高下する値動きで終了しています。
ついていくのが大変でしたね💦
今月最終週となる今週のドル円展望では、この現在続いているレンジ相場からのブレイクと、今後の方向性が見えてくるかどうかに焦点を当てていきたいと思います。
日足チャートで示した直近の安値ライン154.775は、現在の日足レベルの暫定押し安値ラインでもありますが、来週は戻り高値ラインと見ている158.880を上抜けずにこのラインを下抜けてくるとダウ理論的にはダブルトップ天井となり、高安切り下げで下降トレンドが見えてきます。
その場合、今迄続いていた中期目線の上昇トレンドは終了となり、下落相場に移行すると考えられますが、それ以降の下落余地は次に見えてくるサポート帯である日足200sma、又は200emaのある152円台辺りとなります。
又そこは12月からの上昇幅に対して引いているフィボナッチリトレースメントの0.618(152.554)及び、皆さんも意識ラインとして見てみているであろう152円付近となり、一旦下落し始めると、下落時の展開が早い傾向にあるドル円は、割と簡単にそこ迄差し掛かってくる事になると予想しています。
あくまでも155円を明確に割ってきた後の話ですが、来週以降上昇トレンド終了と共に152円台迄下押しても、同時に今度はこの152円付近の価格帯からは強いサポートが入ってくる事になる可能性も感じています。
というのも、去年12月の月足が確定足で152円を大きく上抜けているからですね。
その事からも、ドル円の超長期目線ではまだ上目線を意識しています。
ただし、現在の155~158円台のレンジが1ヵ月以上続いている中で、これほど円安方向にドル円が動いて来なくなったのも、やはりアメリカのトランプ大統領就任が決まった辺りから起きているドル安影響が高いと考えています。(これは就任式以降の話ではなく、大統領選に勝った時から決まっていますね)参考までにドルインデックス(DXY)の日足チャート↓
とは言え、今年のトランプ相場でドル円がどうなるかなんて事は私にはわかりません。
ですが、現在のDXY及びドル円日足チャートを見る限り、私の主軸として見ているその日足以下の時間軸レベルでは、来週以降も今はまだドル売り(ドル円の下落)が優勢なのかなという所は以前から変わっていません。
てことで、来週は158.880の高値を超えて来るまでは中期的に売りの目線を持っていますが、短期的にはその158.880付近迄の上昇がある事は想定しておきたいです。
また、その短期目線の目安となるのがやはり日足20smaですね。
この下を推移している間は短中期の売り目線は強く、上抜けると短期から上昇転換し、158.880までの買い戻しの動きを予想します。
また、158.880の高値を更新して来た場合には、今度は短中長期全てが一時上目線に切り替わり、再度去年の高値160円台までの上昇もありうると考えています。
となると、158.88~154.7までの枠で見たレンジの中にある目線の分岐点は156.75辺りであると予想しています。
今週は先ず、短期でこのライン下の価格帯を維持又は155円割れで続落するか、又はそのラインの上抜けが起こり、同時に日足20sma上にしっかり乗せて直近高値158.880越えを目指す流れになるか、のどちらになるかで方向性が決まると考え、その上でなるべく現時点で期待値の高い方の売りポジションをメインに買いポジションも構築していく考えでスタートしていく事になりそうです。
先週最後の金曜日の乱高下は、正に現在の方向感を失っていると言える様な値動きでしたから、レンジ内に留まっている現時点では週明け直ぐはまだ156.75~155.0間の下段のレンジが続くと予想しています。
となるとひとまずは、新規での売り初めの目安はその 156.75又は日足20SMAまでの戻りを待ってからそれらレジスタンスを背にレンジ下限155辺りまでの戻り売り をイメージしています。
勿論、その時の売りポジションは、レンジ下限155円付近では部分利食い、割れを想定してスイング様にいくつかポジションを残していく考えです。
買い目線の場合はその逆の考えとなり、 155円付近から先週の安値を背にした買いでエントリー、その後は156.7及び日足20SMAまでに利食い と、その上抜けを想定したスイングポジションの構築です。
まぁ4時間足レベルで見れば現在のレンジはかなり綺麗なBOXレンジとなっていますので、今の所は結構解りやすい相場だと思います。(※簡単だとは言っていませんよ~)
以下の4時間足チャートと日足チャートに今後の中長期シナリオをイメージして描いております。
そして最後に、今週最後の営業日では週足及び月足の確定位置が決まるので、必ずその位置がどうなるかを見ていくようにしましょう。
確定までは分からない事ですが、解らなくなりそうになったら上位足を見ていく事をお勧めします。ではでは。
ご参考になればいいのですが...今週もどうぞよろしくお願いします!