ドル円展望と戦略1/13~ドル円先週の週足は陽線のクロス。
ローソク足実体が先週の始値辺りとほぼ並ぶ位置で確定し、一時は到達していた158円台から戻ってきてしまった事により一目均衡表の遅行スパン線がギリローソク足の中に留まる形になりました。
先月末辺りから転換線は基準線を上抜け交差してきていましたが、158円手前で上値を抑えられる期間が長引いてきた事によって基準線が今度は下を向き始めたようです。
価格は雲の上を推移していますが、先週のうちに3役好転になり切れなかった週足チャートのこれまでの一連の流れを見てみると、160円を手前に一度押してくる可能性が出て来たのかなと意識せざるをえません。
アメリカの新大統領トランプ就任を目前とし、先週バイデン政権最後の米雇用統計発表では予想値より強い数値となり一時大きくドル高円安となりドル円は上昇しましたが、その後全戻しする結果となり現在の157.7円台まで戻りました。
発表後直後にその数値の修正などは無かったにも関わらず、この様にドル円の上昇を阻んだ事にはいささか疑問を感じますが、値動きにはきっと何らかの理由があります。
私にはその理由が何なのかまでは探れませんが、雇用統計のあの結果でも先週から続いている現在の156~158円台のレンジ帯の推移から抜け出せていないという事は、テクニカル的に見ても明らかに迷いを感じます。
方向感が出せないまま終わった先週までのドル円は、今週もまたレンジ推移からスタートしていく事になった為、正直言うと私も今ドル円がどっちに向かっていこうとしているのかがさっぱり解りません。
なので「今は攻めるフェーズでは無い」という事だけは予め言っておきたいと思います。
これからお話する解説では現在の環境認識と下位足のトレード戦略と共に、来週以降注意しておきたい点について書いていこうと思います。
では、現在のドル円の環境認識としてですが...
週足でも話した通り、ドル円のローソク足プライスアクションは十字(クロス)陽線で、方向が出ていません。
ですが、大きく下落して来たわけでもありませんね。
何れも髭先の価格ではありますが、先週までの高値を更新していますし、安値は更新していませんでした。
つまり、この動きだけで言えば、まだ週足レベルの超長期目線が上方向である事には変わりありません。
しかし、日足以下の動きを見ていくと一概にそうとも言えなくなりますよね。
【日足チャート】⇊
日足の一目均衡表は3役好転継続中です。
日足では、先週金曜日に高値を更新したものの、髭となり、更に前日の安値も更新しました。
日足は陰線が2本連続していますが、最後の足は陰線でクロスとなり、こちらも方向感の無いプライスアクションですね。
とは言え、陽線と陰線が交互に出ている週足とは違って、陰線が立て続けに2本出来ている事。
また、前日よりも安値を更新している事。
次の4時間足でも説明しますが、高値を更新してから安値を更新した事(その順番に意味がある)で、これから続落していきそうな値動きを感じさせます。
ただ、続落と言ってもまだ目線が下になたという訳では無いし、思っていません。
先週までのシナリオに、「レンジ推移中に深い押し目を作る可能性が有る」という事は起こりうることだとお話していた様に、先週金曜日は高値を更新したものの、結局元居た位置まで帰ってきたことによって、現在の時間足レベルの短期足はレンジを継続している事になります。
つまり、まだそのレンジ内ではもっと深い押し目を作りに行く可能性が残っているという風に考えています。
その押し目の目安は、以前からお話している日足20SMAですね。
このチャート画面に描いていてある水色の矢印のシナリオは、先週中ごろに描いたものです。
来週は、高値を更新するかどうかまではまだ読めませんが、押しを作って下落してくるとしたらこのイメージの様に一度日足20SMAまで押してくる可能性が高いのではないかと考えています。
見やすくするために下位足を見ていきますね。
【4時間足】⇊
4時間足チャートには、現在の高値圏レンジをグリーンの並行チャネルで表しています。
雇用統計で出来た陽線が僅かにそのレンジ帯を上抜けて来たと思ったら、その次の足では包み足となり、「騙し上げ」の下降転換の起点とも言えるサインとなりうるプライスアクションが発生しました。
この動きを意識しない市場参加者はいないと思いますが、少なくともデイトレ目線以下の時間軸では今後強く意識されてくるであろう値動きとなりました。
ここからは戦略を交えて解説します。
簡単に書いてますが、4時間足チャートに描いてある白い矢印のイメージが私の来週序盤に考えているメインシナリオになります。
先ずは、騙し上げとなって下抜けしてきた4時間足20SMAまでの戻りが、もしかしたらもう一回位は起こるかなと想定しています。
ただし、先週最後の足(上髭の長い陽線)で一度その辺りまで買い戻されてきているので、もうすでに戻りが起こっていると考えると即下落スタートも考えられる為、週明け直ぐはどちらに行くのか全く読めません。
でも、少なくとも初めは上がっても4時間足20SMAまでで、下がっても日足20SMAまでというイメージを予想しています。
4時間足の押し安値でもある157.574のラインは、まだローソク足実体レベルでは下抜け出来ていませんが、ここを明確に下抜けるとやはり日足20SMAまでの深めの押しを作ると考えています。
ただし、このラインを抜けても、直ぐに4時間足の目線が下になる事は無いです。
4時間足レベルの目線が切り変わる可能性が有るのは、現在のグリーンチャネルを明確に割って156円台を下回ってきた時だと考えます。それ迄は4時間足もとい、チャネル内では上目線です。
そして、そのチャネル下限付近に現在は日足20SMAがあり、
日足20SMAは、過去検証の中でも今までの投稿でもリアルタイムでお知らせして来たとおり、1度目の交差では簡単に抜け難く、約1ヵ月ぶりの交差になるともなれば、ファーストタッチ時には強い反発も起こると予想しており、現在の目線でいうサポート帯としてはかなり強い根拠です。
チャネル下限ラインも、いわば上昇トレンドラインや天井圏のネックラインとも見れる強いサポートラインですので、それらが重なる位置でローソク足が白矢印のイメージの様に交差すれば、そこから強い反発のサインが現れると予想しています。
ですので、この辺りは続落した場合の下落先の目安であり、次の押し目の候補地点でもあります。
これらの状況から、中期以上の目線ははまだ上目線で、今は158.880の高値を超えるまでは短期が下目線であり、157.574を下抜けてくると短期の続落予想です。
ただし、続落の目安は日足20SMAまでで、もしその後反発上昇したとしても、直近の高値を超えて来るまでは短期は下目線の可能性が残るので...週明けの戦略は...以下↓
・短期戦略としてはロングをするなら深い押し目が来るのを待ってから、(短期的な下落の波が一巡してから)と考えておきます。
・そして、ショートをするなら現在の直近高値ラインを背にして、4H20SMA辺りで上昇が抑えられてきた場合に、下を向いていく時に合わせて日足20SMAまでのショートを狙う感じのイメージです。
以上です。
中長期的な事は今はまだ何とも言えません。
ですが、私は以前からまだずっと上目線ですので、日足20SMAを日足確定で割る的な事が起こるまでは目線は上と見ており、スイングポジションはそれ迄は保有するつもりで考えておきます。
レンジ内に居る内は、現在の僅かに右上がりのチャネルのようなレンジであっても、ロング、ショートポジション共に、何れかの方向にレンジブレイクして値幅が伸ばせるかもしれない(スイングポジに昇格させれるかもしれない)可能性と期待値はほぼ五分五分です。
今はどちらの目線でも良い様にしておくのも一つの戦略ですね。
そんな感じで今週も頑張ってきましょう!!
サポート&レジスタンス
レンジ戦略チャートはポンド円1時間足
直近の値動きを見てレンジだと考えられたのでレンジ戦略を使います。
レンジ戦略は単純で、下限で買って、上限で売る。それだけ。
絶対に真ん中ではトレードしません!
いつかは上か下かどっちかに抜けるので、その時は損切りになりますが、被害は最小限なはずです。
【買いサポート】
日足:上昇エリオット波動5波の最中っぽい
4時間足:直近上昇のフィボナッチリトレースメント38%、上昇後の値動きが下降エリオット波動
1時間足:直近下降のフィボナッチエクステンション261%、直近下降の値動きがエリオット波動
【売りレジスタンス】
日足:直近下降のフィボナッチリトレースメント61%、直近の値動きが上昇エリオット波動
4時間足:トレンドライン、直近上昇のフィボナッチエクステンション161%
1時間足:まだチャートが形成されていないので不明
なぜ、レンジになるのかについては、単純に上限と下限にサポートとレジスタンスが集まっているからです。
移動平均線を使い「上位足の押し目」買い時間足をうまく使い分けてエントリーする方法を説明しますね。
①まず今回はドル円の1時間足(上段のチャート)を上位足とします。
1時間足では過去と現状の把握、戦略を立てます。
ドル円は1日平均線(紫24時間線)でサポートされてきた過去がありますが、昨夜それを割る流れになりました。
戦略としては、24時間線より深い位置にある緑1週間線で「下げ止まるなら」ロングしてみよう、というアイデアがあります。
②実際にその1週間線に価格が接近したら、下位足(5分足:下段のチャート)を見ます。
下位足では戦略に沿って、抵抗帯になりそうな1週間線付近で、現在の短期の下落が終わり、上昇転換するかどうかを観察します。
※このインジケーターでは、上位足1時間足で狙っていた1週間線が、下位足5分足でも同色で同位置に自動表示されるので、5分足を1時間足を拡大して見ている感覚になります。
③短期下落中は、オレンジ4時間線を超えれない動きだったので、4時間線を越え、支えられ始めたら、上昇に入るだろうという予測のもと、ロングするタイミングを見ます。
価格が4時間線を上抜け、緑の帯がオレンジに変化したら、流れが上昇に変わった合図です。
④その後の押しを待ち、4時間線上抜けが一時的なものではなく、サポートされて今後上昇していくと判断されたらエントリーです。
移動平均線、時間足をうまく使い、「上位足の押し目買い」を意識してエントリーしてみましょう!
※今回は上位足の上昇トレンドが長期間続いているため、押し目にならず下落転換してしまう可能性があります。
ドル円展望12月後半~ドル円相場で戦うFXトレーダーの皆様、今年一年の総利益が確定する迄残すところもう半月となりました!
今トータルで勝っている方も、まだ...という方も、FXで出せる1年間の総利益が確定=次の税金が確定するとも言えるそんな大事な時期ですw
まぁそれはさておき、今月に入って現在のドル円は11月の下げ分を怒涛の巻き返しで上昇してきている最中なわけですが・・・まぁいきなり結論から言うと、今後ドル円は恐らく下げてきます!
今からその解析を、テクニカル的視点で、私個人の見解として説明していきたいと思います。
では、先ずトップの週足チャートですが、12月に入ってから、初めは11月最終週の大陰線に引き続き一度は安値を更新して一時は148.644の安値を見せました。
そこから巻き返すようにドル円は上昇し、今週12/13付までは7月から9月中頃までの下落幅に対して引いてあったフィボナッチリトレースメントの0.618(153.404)のラインの僅かに上迄昇って大陽線を作り153.649で引けています。
今月の展望(12/1投稿分)にも書いた通り、今月始めには下向きの週足20SMAと上向きの月足20SMAの交わる辺りに到達してきた辺りから反発して上昇するという反応を見せました。そして152円のラインも上抜け突破しています。各20SMAが強く意識されていると感じます。
因みに一目均衡表では、価格が雲の上で確定したことで、現時点では先週まで三役逆転状態から2役逆転という形になってしまっていますが、来週以降の確定位置次第では十分騙しになる可能性もあると判断している為、まだどちらかと言うと週足レベルの長期目線では下目線材料として見ています。
そして、このチャートでも重要なのは、緑色の上昇トレンドラインですね。
この上昇トレンドラインは、過去意識されていたラインではありますが、一度下抜けして来た事によって、現在はもっと下位足で見た場合にはその役割はレジサポラインとなっている可能性が高いです。
現在位置から見ると、このラインは来週以降まず初めは上値を抑えてくる可能性のあるレジスタンスラインとして機能する可能性があり現在は下目線材料ですが、右上がりのラインでもあるのでこのラインを水平ラインのそれと同じ様に解釈するのは少し間違っています。
いつになっても同水準の水平ラインとは違い、時間経過と共にこのラインは価格を上げて行くという特徴のある、変動するレジサポラインになります。
まぁそういう事もあって、来週以降は先ずこのラインからの反応を見ていく必要がありそうかな?と私は考えています。
具体的に言うと、仮に 来週以降~今月中位までの間に、このラインの下を推移していた場合、レジスタンスラインとして機能した という事実が上位足の月足レベルで下目線材料となって確定します。
その場合、恐らく、今月後半から来年以降にかけて、再度下落相場が再開するのではないか?という予想が生まれてきます。
上記の話は長期目線の話にはなりますが、環境認識として今月残りの間くらいは覚えておいてほしい事ですね。
まぁもう少し実践的な話をする為にも、MTF分析で下位足の方を続けて説明していきますね。
では【日足】⇊
中期目線の日足チャートには、先ほど週足チャートで紹介したフィボナッチ(点線)で表示しているものとは別に、11月の高値156.751~12月現在の安値148.644までに引いた別の下向きのフィボナッチリトレースメント(実線で表示)が在ります。
先日このラインの中でも0.618(153.654)のラインに交差した後、先週末はその下の153.649で確定している事もありますが、週足レベルのフィボ0.618(153.404)付近ともほぼ同じ位置にあるので、週明け以降はこの価格帯からのプライスアクションがどう出てくるのかがとても気になる所ではあります。
一般的には、0.618のラインでは強い反発が起きやすいとされていますので、このライン(153.654)を基準に、今後 「日足の実体レベルでの上昇」 は抑えられてくる可能性は高いと認識しています。
逆に言えば、このラインを日足実体で上抜け更新した来た場合、もう一段上の0.786とか、その上の日足戻り高値ライン156.751を目指して上昇していく可能性も示唆されると言えます。
それによって日足ではこのラインから上は上目線、下が下目線とみていくテクニカル的材料になりそうかなと考えます。
ただし、このチャートでは日足レベルの話なので、MTF分析的に言うと 一時的には日足以下の時間軸での上抜けが起きる可能性が高い という事は想定しておきたいですね。
ですから、実戦的な事を言うと、来週明けに気をつけておきたい事は↓
※この0.618のラインを上抜けして来た日足以下の動きが騙しになるかどうか。
という事です。
特に、現在はここ迄ラインに接近しているので、週明け直ぐにでも~短期目線の4時間足レベル等での上抜けは、ほぼ確定で起こると思います。
要はそれが日足確定で抜けるかどうかという事(中期目線の切り替え判断)と、仮に上抜けて日足が確定した場合、その次の日足が確定するまでに戻して騙し上げになるかどうか(騙しによるいフィボナッチラインを基準とした頭打ちの確認)と、それまでの間にどこまで値を伸ばすか(短期的な上昇の終わりはどこか)という点に注目すべきかと考えます。
ということで、ここで4時間足チャートも見ておきましょうか。
【4時間足】⇊
4時間足以下などの短期足的にはまだ上目線が継続していますし、恐らくは週明け以降、ひとまずは勢いで154~156円台を目指して行く可能性は高いと見ています。
個人的にレジスタンスラインなのではないかと考えている水平ラインが153.8付近に在ります。
このラインが4時間足レベルで見た前回の高値圏ネックラインに相当するのかなと思っています。つまりは、一度そこを下抜けしてきている今はレジスタンスライン(下目線材料)となります。
勿論、一旦上抜けて乗せれば再度サポート転換してくるライン(上目線継続の材料)でもあります。
そして、上抜けて来た場合、再度下抜けるまではその上の価格帯を推移しやすくなるので、先ほど示した高値ラインまでの間に有る各レジスタンス間で挟まれて、凡そまた天井圏を作る可能性が有ると思われます。
という事で、ここ迄の解説では、長期的な目線は現在も下目線ではるが、今は短中期的な日足以下の天上を探っていくまでの過程にあるという認識が出来そうですね。
先週木曜日の時点でも日足20SMAの上抜けも起きていますし、一目均衡表の方もギリ2役好転中ですが、先月以降この152円の前後を上下に推移しているので、現在のドル円の価格レンジから察するに、来週以降は高値ライン156.751の下から152円間のレンジで短期的な上昇が終了してきた後は2番天井を作る為にその高値圏で時間足レベルの天井圏を作ってから短期から下降転換するか、又はそれらのレジスタンスを全て上抜けて再度長期的な上昇トレンド再開になって行くかの2択になってきそうかな?というのが今月後半のシナリオです。
その辺りを占う事になりそうなのが、来週の18日のFOMC/政策金利発表とその後のパウエルさん会見と、翌日19日の日銀金融政策決定会合と植田さん会見ですね。
そのイベント前後では、ドル円の価格は大きく乱高下することなりそうですが、最終的には 日米金利差がどうなるか という所に今月以降の中長期的ドル円の方向性が見えてくると思います。
【まとめ】
中長期の方向について現時点では最終結論がまだ出せませんが、少なくとも来週の経済指標等の事も考えると、テクニカル的にみても154~156円台後半までの天井圏に到達し、一旦の短期的上昇は一巡し、レンジ形成後に再上昇or下降転換がメインシナリオになりそうですね。
デイ、スイングのロングは、その短期的な上昇トレンドが終了までにある程度決済しておき、下降転換するのをしっかりまってから売りを入れれるように準備しておくのが良いと思います。
この価格帯では、週足~日足レベルの上位足での目安となる各レジスタンスラインから、一定数の売り注文やロングの決済売りが入りやすくなる週だと考えておいた方が良いですね。
先週もそうでしたが、既に短期目線でも1日の間に50pips以上結構上下に振れる場面が多くありました。
以前からよく言っていますが、天井や底値圏での値動きというのは、そういう風に短期間で大きなボラが発生しやすいという事と、比較的大きなローソク足や長い髭等が頻発するようなプライスアクションが多く見られがちになります。
週足が先月末大陰線だったにもかかわらず、先週には直ぐ大陽線が発生するなど、思いもしない方向に大きく動く事が多くなります。
この時期は各時間軸に置いて、特にそういう値動きに気をつけながらトレードしていきたいですね。
チャンスでもありますが、リスクも高い相場ですので年末に今年一年頑張った利益を無駄にしてしまわない様、最後まで気をつけていきましょう!!!
では残り半月もよろしくお願いします!
260A オルツ 1時間足 5 Dec,2024現在意識される831円に届かなかったので、明日の寄りで738円がサポートされなかったら再度671円に向かって調整する動きになると予想します。
671円がレジスタンスになり628円を割ってくる展開になってくると黄枠のゾーンに向かって下降するイメージです。