どこでトレードしていますか?(6178)日本郵政 日足
皆さんのトレードを振り返った時に、どういったところでトレードしていましたか?
しっかりとトレンドのあるところを狙えていますか?
それとも、「買ったら下がる」、「売ったら上がる」といった感じでしょうか?
個人投資家の間では、安く買って高く売ることが、トレードの成功の秘訣と思っている方が多いようです。
実は、その考え方だと、このチャートでは分かりやすい時期を見送って、難しい時期でトレードしてしまいやすいのです。
なぜなら、トレンドが発生したことを確認できたときには、価格は高くなっており、買い難くなっています。
一方で、その価格が下がってくると、やっと買える局面が来たとして買ったら、難しい時期になっています。
この考え方を切り替えて、上がりだしたら「上に動き始めた」として買い目線で見ましょう。
下がってきたら「下に動き始めた」として売り目線で見ましょう。
これだけでも、随分と見え方が変わりますよ。
X-indicator
分かりやすいチャートでトレードしよう!(4901)富士フィルムHD 週足
皆さんは、足種をどのように活用されているのでしょうか。
デイトレ、スイング、などによって足種を変えているのでしょうか?
勿論、トレードする手法の違いで足種を変えることはよくあります。
しかし、逆説的に、綺麗な足種を探してトレードするという考え方もあるのではないでしょうか。
株式トレーダーは日足チャートでトレードする方が多いとは思いますが、もし、日足で見るとトレードし難いチャートであっても、週足で見ると綺麗な動きをしているのであれば、週足でトレードするという考え方もあるのではないでしょうか。
もしくは、それが時間足なら時間足でトレードをすることで、分かりやすいチャートの方がストレスも無くトレード出来ます。
FXトレーダーの方も同じことがいえると思います。
トレードスタイルで足種を決めることもありますが、時には綺麗な足種はどれかという考えで足種を選んでみてはいかがでしょうか。
金を追う!出遅れNY銀(シルバー)をスプレッドボリンジャーで検証
金(ゴールド)の価格が高値圏で推移。金と連動して売買されやすい銀の価格差が拡大し、銀を割安とみた投機筋の買いも入っているようです。そこで今回は、出遅れ感のあるNY銀(シルバー)をスプレッドボリンジャーで検証した結果です。
銀と比較するスプレッドボリンジャーの比較指標は、世界の機関投資家がコモディティ市場におけるベンチマークなどとして幅広く利用している商品指数を利用します。
スプレッドボリンジャーは逆張り・順張りの使い方があることはこれまでもご紹介してきましたが、今回は順張りトレードで優位性を確認することができました。具体的には、
買いルールは、日足スプレッドボリンジャーのインジケーターが上方バンドを上回っているときには銀CFD(XAGUSD)を買い、
売りルールは、日足スプレッドボリンジャーのインジケーターが下方バンドを下回っているときには銀CFD(XAGUSD)を売り、
というスプレッドボリンジャーでの順張りトレードでの取引結果を示しています。
スプレッドボリンジャーは、コモディティ市場でも銘柄間の組み合わせ次第で、良好なパフォーマンスを実現することが可能です。
また、今回の結果はNY金(ゴールド)でも同様に良好な結果を確認できています。
NTトレード個別銘柄検証結果~日経225型ETF組入れ上位10銘柄
昨日に続き、NT倍率(スプレッド)を利用したデイトレードのストラテジーです。
今回は日経225型ETF組入れ上位10銘柄について見てみましょう(2024年2月29日時点)。
なお、組み入れ1位(ファーストリテイリング)、2位(東京エレクトロン)、5位(信越化学)は昨日までの投稿をご覧ください。
また、具体的な売買ルールも昨日の投稿をご覧ください。
今日のチャートはTDK(6762)を示しましたが、それ以外の銘柄はプロフィットファクター(PF)のみ示します。
※下記のPF値は、1321と1306の条件のみでトレードした結果(ただし、( )内の数値は、昨日投稿の売買ルール②と③の条件を取引銘柄にした場合)。
※また、今回の検証結果も、ストップ(ロスカットや利益確定)は入れていません。
それでは、組み入れ順に示します。
3位.アドバンテスト(6857):買いと売りの合算 1.397(1.212)、買いのみ 2.162(1.793)、売りのみ 1.016(0.913)
4位.ソフトバンクG(9984):買いと売りの合算 1.471(1.098)、買いのみ 1.444(1.02)、売りのみ 1.494(1.198)
6位.KDDI(9433):買いと売りの合算 1.077(0.905)、買いのみ 0.985(0.881)、売りのみ 1.171(0.932)
7位.TDK(6762):買いと売りの合算 1.592(1.423)、買いのみ 1.388(1.408)、売りのみ 1.804(1.436)
8位.テルモ(4543):買いと売りの合算 1.308(1.091)、買いのみ 1.291(1.102)、売りのみ 1.324(1.08)
9位.ファナック(6954):買いと売りの合算 1.482(1.039)、買いのみ 1.298(0.923)、売りのみ 1.638(1.183)
10位.ダイキン(6367):買いと売りの合算 1.163(1.026)、買いのみ 1.025(0.866)、売りのみ 1.295(1.209)
銘柄別では、NTTに続きKDDIが機能していませんでした。目立つのはアドバンテストの買い、ソフトバンク、TDK、ファナックが比較的良い成績。
今回も銘柄ごとにPFの特性が異なりますが、全銘柄とも指数(1321と1306)のみを見た売買条件の方が結果が良くなりました(買いと売りの合算PFで見た場合)。
時価総額上位10社、日経225ETFへの組入れランキングを具体例にしてみましたが、また近々アイデアを考えてみます!
リクエスト銘柄あれば、書き込みしてください。よろしくお願いします。
NTトレード個別銘柄検証結果~時価総額上位6位から10位
これは先日ご紹介したNT倍率(スプレッド)を利用したデイトレードのストラテジーです。
基本的には、日経225でのトレードやTOPIXのトレードに役立ちますが、個別株での利用も可能です。先日は時価総額上位5社について検証結果をご紹介しましたが、今回は6位から10位までを見てみましょう(2024年3月26日時点)。
※いずれもTradingViewの株式スクリーナーを利用。
NT倍率を計算する際には、日経225型ETF(1321)とTOPIX型ETF(1306)を使います。
売買ルールはシンプルですが、念のためルールを再掲します。
15時の引け後に、下記のチェックを行います。
(買いの場合)
①今日のNT倍率(1321÷1306)が前日のNT倍率よりも上がっていること。
②今日の1321終値が前日の1321終値よりも高いこと。
③今日の1321終値が今日の1321始値よりも低いこと(陰線)。
この条件に合致したら、翌日の寄付きで成行買いエントリー。
そして、引けで決済します。
(売りの場合)
①今日のNT倍率(1321÷1306)が前日のNT倍率よりも下がっていること。
②今日の1321終値が前日1321の終値よりも低いこと。
③今日の1321終値が今日1321の始値よりも高いこと(陽線)。
この条件に合致したら、翌日の寄付きで成行売りエントリー。
そして、引けで決済します。
この単純なルールをTradingViewで検証しました。
チャートは三菱商事(8058)を示しましたが、それ以外の銘柄はプロフィットファクター(PF)のみ示します。
※下記のPF値は、1321と1306の条件のみでトレードした結果(ただし、( )内の数値は、②と③の条件を取引銘柄にした場合)。
※また、今回の検証結果も、ストップ(ロスカットや利益確定)は入れていません。
・NTT(9432):買いと売りの合算 1.008(0.736)、買いのみ 1.154(0.912)、売りのみ 0.89(0.608)
・ファーストリテイリング(9983):買いと売りの合算 1.145(1.031)、買いのみ 1.011(1.237)、売りのみ 1.276(0.852)
・三菱商事(8058):買いと売りの合算 1.46(1.446)、買いのみ 1.332(1.293)、売りのみ 1.58(1.62)
・信越化学(4063):買いと売りの合算 1.256(1.227)、買いのみ 1.241(1.063)、売りのみ 1.269(1.386)
・日立(6501):買いと売りの合算 1.337(1.254)、買いのみ 1.343(1.464)、売りのみ 1.332(1.093)
銘柄別では、NTTが全く機能していませんでした。ファーストリテイリングも良くないですね。
今回も銘柄ごとにPFの特性が異なりますが、全銘柄とも指数(1321と1306)のみを見た売買条件の方が結果が良くなりました(買いと売りの合算PFで見た場合)。
ただし、先日に述べた通り、②と③の条件を個別銘柄にすると取引日が変わるので、全体のリスク分散につながる可能性はあるでしょう。
近日中に別銘柄で検証した場合もご紹介します。リクエスト銘柄があれば、書き込みしてください。
米金利と米ドルの関係はスプレッドボリンジャーを使うとどう見える??
TradingViewでは個別株、先物、FX、コモディティなど様々な市場データを長期間使うことができるので非常に便利です。債券や経済指標まで使えるのは有難いですね。
さて、米ドルと米債券には密接な関係があるのは、皆さんもご存じの通りでしょう。
通常は、米金利が上昇すれば米ドルは買われ、米金利が低下すれば米ドルは売られ、という関係ですが、この関係はスプレッドボリンジャーを使うと、どう見えてくるのか?興味深いところです。もし関係性が見えれば、FXや米株等、様々な市場で利用することができるでしょう。
米ドルの取引例は、米インターコンチネンタル取引所 (ICE)に上場している米ドル・インデックス先物を利用しました。そして、スプレッドボリンジャーを使った検証では、
「米金利に対して、米ドルが買われ過ぎになっていると、それは修正され(つまり、売り)、米ドルが売られ過ぎになっていると、それも修正(つまり、買い)される」という検証結果になりました。いわば、スプレッドボリンジャー的には、逆張りの使い方になります。
この結果から考えると、「米ドルを取引するときに、米金利を見ることは有効である」ということが言えそうです。これは当然の結論かもしれませんが、こういった基本理論はスプレッドボリンジャーを利用しても導き出してやることができます。このあたりがこのインジケーターの優秀なところだと感じています。過剰最適化などを行っていないインジケーターなので、様々な市場で有効な結論を導き出してやることができます。
プロフィットファクターなどの値はまだまだですが、資産曲線はそこそこ安定した結果になっています。今回の米債券を使った検証結果は様々な銘柄検証にも繋げられそうです。
次回も米債券を使った検証例を示してみたいと思っています。
Crypto CurrencyとNQ(ナスダック100ミニ先物)
Crypto Currency(クリプトカレンシー、仮想通貨・暗号通貨)は、今や様々なトレーダーの間でボラティリティの高い人気市場になっています。調べていくと、リスク資産同士の相関は高く、S&P500等米国株式市場とも高い相関関係があるようです。
今回もスプレッドボリンジャーを利用し、米株指数先物トレードの検証結果を示したいと思います。取引例はナスダック100ミニ先物(シンボルはNQ)を利用してみます。
これまでも述べてきたとおり、スプレッドボリンジャーは2銘柄間のスプレッドを利用し、様々な市場で順張り・逆張りのスイング・トレードやデイ・トレードに利用することができます。
今回は順張りトレードで優位性を確認することができました。具体的には、
買いルールは、日足スプレッドボリンジャーのインジケーターが上方バンドを上回っているときにはナスダック100先物を取引開始時にロング、取引終了時に売り決済。
売りルールは、日足スプレッドボリンジャーのインジケーターが下方バンドを下回っているときにはナスダック100先物を取引開始時にショート、取引終了時に買戻し決済。
というスプレッドボリンジャーでの寄り引け順張りデイ・トレードでの取引結果を示しています。
取引は2018年以降になりますが、まずまずの結果が出ているようです。なお、この結果はナスダック100ミニ先物だけでなくS&P500ミニ先物でも同様の結果が出ています。検証結果は日足を利用しており、寄り引けデイ・トレードの結果ですが、15分足など皆さんがお気に入りの日中足を利用し、普段から使っているインジケーター等と合わせれば、さらに有効なトレード結果を実現できる可能性があるでしょう。
色々な調査の中で示されている通り、仮想通貨・暗号通貨は米株市場と高い相関関係がありそうです。今回はスプレッドボリンジャーを利用しましたが、興味を感じた方は調査・研究してみてください。
短期移動平均線と帯びの関係(8411)みずほフィナンシャルグループ 週足
相場が安定しているのか、不安定な動きなのかを見るのは、短期移動平均線と帯の関係を見れば分かります。
不安定な相場展開は、短期移動平均線が帯に絡んでいきます。
つまり、移動平均線大循環分析でのステージがコロコロと変化します。
一方で、安定した相場展開は短期移動平均線が帯でサポートされて上昇する。
もしくは、短期移動平均線が帯で抵抗を受けて下降する動きになります。
そうすると、ステージで見ると、帯に接しないステージ1が継続するか、もしくは、ステージが1→2→1の押し目買いが継続します。(売りは454となる)
やはり、ステージが短期間でコロコロと変わる銘柄はトレードが難しいですよね。
分かりやすいチャートでトレードできるように、短期移動平均線と帯の関係に注目しましょう。
商品相場を利用したドルストレート通貨ペアのデイ・トレード
コモディティーは、外国為替市場との間に強い相関があることはご存じの通りでしょう。そうした性質はスプレッドボリンジャーを利用しても表現することが可能です。これまでも述べてきたとおり、スプレッドボリンジャーは2銘柄間のスプレッドを利用し、様々な市場で順張り・逆張りのスイング・トレードやデイ・トレードに利用することができます。今回は、皆さんが良くご存じのコモディティを利用し、ユーロドルの寄り引けデイ・トレードを行ってみます。
買いルールは、日足スプレッドボリンジャーのインジケーターが下方バンドを下回っているときにはユーロドルは売られ過ぎの状態なので、寄付きで買い、引けで売り決済を行う。
売りルールは、日足スプレッドボリンジャーのインジケーターが上方バンドを上回っているときにはユーロドルは買われ過ぎの状態なので、寄付きで売り、引けで買戻し決済を行う。
ストラテジーテスターの結果を見ると、かなり一貫した右上がりの資産曲線が実現されており、ロング、ショートともプラスの成績が出ています。
また、投稿チャートをご覧いただくと分かりますが、直近の結果も優位性のあるトレードが実現されているようです(日足チャートの表示:陽線は赤、陰線は緑)。
ここに皆さんのトレードルールを加味すれば、寄り引けにすることなく取引時間中のエントリーとエグジット(決済)を実現し、より優秀な成果を出すことも可能かもしれません。
また、この戦略はユーロドル以外でも、豪ドル/米ドル(AUDUSD)、英ポンド/米ドル(GBPUSD)といった他のドルストレート通貨ペアでも利用可能です。
いくつかの通貨ペアの成績(プロフィットファクター(PF)で評価)を列挙すると、
※PFについては、これまでの投稿で述べてきたとおり。
■豪ドル/米ドル(AUDUSD) ロング:1.49、ショート:1.305
■英ポンド/米ドル(GBPUSD) ロング:1.27、ショート:1.444
■NZドル/米ドル(NZDUSD) ロング:1.306、ショート:1.15
■米ドル/スイスフラン(USDCHF) ロング:1.301、ショート:1.475
■米ドル/加ドル(USDCAD) ロング:1.361、ショート:1.637
※USDCHFとUSDCADは、ペアが逆表示なので、取引ルールは逆張り→順張りトレードに変わります(つまり、買いと売りが逆になります)。
チャート上に出てくる図形を意識しよう!(8001)伊藤忠商事 日足
チャートを見ると、200日移動平均線が右肩上がりになっており、大局的に安定上昇相場が継続していることがわかります。
その中で、直近相場を見ると、短期移動平均線が帯に突入しており、上昇期である第1ステージから、上昇相場の終焉である第2ステージに移行してきました。
私は、常にチャートを見るときに、そこに、図形ができているかを意識します。
今回は直近のところにラインを引いているので、皆さんも直ぐにわかると思いますが、ラインが無くてもこのように図形を探す意識を持ちましょう。
では、この三角形の意味を考えてみましょう。
この形は、拡大しながら三角形が作られています。
つまり、ボラティリティが高くなりやすい形です。
この三角形の中で推移するのであれば、そろそろ、上のトレンドラインに向けて動きは始めるということが想定できます。
そして、この三角形の中で往ったり来たりします。
一方で、下のトレンドラインを割り込む、もしくは、上のトレンドラインを上抜ける動きが出れば、新たな動きが生まれたと判断します。
このように、チャートを見て、三角形や四角形を探しながら、また、その図形の意味がわかってくると、見え方が大きく変わってきますよ。
皆さんも、色々なチャートで図形を探してみましょう。
7人の侍とスプレッドボリンジャー
先週は日経平均株価が史上最高値を更新しましたが、それに先立ち某外資系証券会社が日本の株式市場を牽引する7銘柄を発表しました。皆さんもご存じのことと思いますが、米国株を代表する7銘柄「マグニフィセント・セブン(荒野の7人)」の日本版に当たるそうで、その7銘柄の名称は「7人の侍」!! 具体的な銘柄は、半導体関連銘柄から4銘柄(SCREENホールディングス(7735)、アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)、東京エレクトロン(8035))、その他には、トヨタ自動車(7203)、SUBARU(7270)、三菱商事(8058)の大手3社。
※ちなみに、米マグニフィセント・セブンは「GAFAM」5社に加え、電気自動車大手テスラ、半導体大手エヌビディア。
そこで、今回は、「7人の侍」についてスプレッドボリンジャーを使った検証結果をご紹介します。
今回も代表的な米株指数を取引銘柄との比較指標に使います。スプレッドボリンジャー戦略は逆張り、比較する米株指数に対して日本株が割安になったところで買います。この考え方は前回までの投稿のとおり。
結果ですが、「7人の侍」全ての成績を示します。なお、評価はプロフィットファクターで行います。
※プロフィットファクターについては前回の投稿をご覧ください!
<プロフィットファクターで見た7人の侍の成績>
■SCREENホールディングス(7735):1.691
■アドバンテスト(6857):1.676
■ディスコ(6146):1.722
■東京エレクトロン(8035)1.367
■トヨタ自動車(7203):1.793
■SUBARU(7270):1.357
■三菱商事(8058):1.161
一応、全銘柄でプラスの成績。成績が抜けた銘柄はありませんでしたが、全体的に安定した成果が出ているようです。そして、今回の米株価指数以外にも比較銘柄候補が浮かびます。毎度述べていますが、日本株と米国株は密接な結びつきがありますので、皆さんも色々と考えてみてください。今回の結果も米国株、日本株が上昇相場であることも後押ししているでしょうが、スプレッドボリンジャーという単体のインジケーターだけでも良い成果が出ました。
プロフィットファクターで見たスプレッドボリンジャー戦略
前回に引き続き、日本株ETFを利用したスプレッドボリンジャー戦略の成績をご紹介します。前回は有名な米株指数を使い、日本株指数ETF(TOPIX)の「買い」戦略をご紹介しました。
今回も同じ米株指数を使います。スプレッドボリンジャー戦略は逆張り、米株指数に対して日本株指数が割安になったところで買います。この考え方は指数ETFだけでなく、個別株や他のETFでも利用可能であることは前回の投稿のとおり。
今回は、業種別ETF(TOPIX-17シリーズETF)を取引対象にしてみます。
一部の勝てた業種だけ紹介するものなんですので、17業種全ての成績を示します。
なお、評価はプロフィットファクター(以下、PFと表示)で行います。
PFは、TradingViewのストラテジーテスター概要欄にも出ている重要な評価指標です。
総利益÷総損失で計算することができます。
見方の基本は1.0(総利益と総損失が同じ、つまり純利益がゼロの状態が1.0)。それよりも上か下かで評価できるので簡単です。小難しい話をすると色々とあるのですが、まずは自分の成績(システムでも裁量でも)のPFが1.5を超えていれば、優秀と考えて良さそうです。
その中でも、2.0を超えてくるとかなり優秀。一つの単体ルールだけでは、なかなか2.0を超えるストラテジーを作るのは難しいかもしれません。追加のルールを2つ、3つ入れてトレードを厳選した場合に2.0を超えてくることが多いです。実は、一つの単体ルールだけだと、1.5を超えるのも大変です。個人的には、1.2とか1.3程度あれば、まず基本ストラテジーとしては優秀だと思います。それと、PFは色々な投資市場間(株、FX、コモディティ、株価指数など)で比較評価するときに便利な指標です。
前置きが長くなりました。こういった話は別の機会にしましょう。
では、17業種ETFのPFは下記のとおりです。
■食品(証券コード:1617):2.158
■エネルギー資源(証券コード:1618):1.681
■建設・資材(証券コード:1619):0.939
■素材・化学(証券コード:1620):2.058
■医薬品(証券コード:1621):1.511
■自動車・輸送機(証券コード:1622):2.155
■鉄鋼・非鉄(証券コード:1623):1.696
■機械(証券コード:1624):1.739
■電機・精密(証券コード:1625):1.565
■情報通信・サービスその他(証券コード:1626):2.162
■電力・ガス(証券コード:1627):0.778
■運輸・物流(証券コード:1628):1.066
■商社・卸売(証券コード:1629):2.687
■小売(証券コード:1630):1.683
■銀行(証券コード:1631):1.088
■金融(除く銀行)(証券コード:1632):1.603
■不動産(証券コード:1633):2.241
17業種中、
PFが1.0を下回った業種数:2
PFが1.5以上だった業種数:13
そのうち、PFが2.0以上だった業種数:6
となりました。日本株が上昇相場であることも後押ししているでしょうが、スプレッドボリンジャーという単体のインジケーターだけでもかなり優秀な成績になりました。
日本株指数とスプレッドボリンジャー
米株市場と共に日本株も堅調ですね。
そこで、今回は日本株ETFを利用したスプレッドボリンジャー戦略をご紹介します。
皆さんもご存じのとおり、米株と日本株は相関が高いので、米株指数を使い、有効な日本株取引戦略を色々と作ることができます。そして、スプレッドボリンジャーを利用しても有効な戦略を作ることが可能です。今回はスプレッドボリンジャーを使った日本株指数ETF(TOPIX)の「買い」戦略をご紹介します。比較は有名な米国株価指数を利用します。
これまでご紹介してきたとおり、スプレッドボリンジャーは普通のボリンジャーバンドのように順張り・逆張りに利用することが可能です。順張りと逆張りのどちらが有効なのかは銘柄にもよりますし、戦略を作るときの皆さんの思想(作り方)にもよるでしょう。その時、TradingViewはストラテジーをバックテスト(過去検証)することができるので、これを使わないのは勿体ないです。
スプレッドボリンジャーの使い方も普通のボリンジャーバンドと同じで、インジケーター上下の赤のバンドの外側に出たところを利用します。普通のボリンジャーバンドとの違いは、2銘柄間のスプレッドを利用すること、あとは計算方法が少し複雑です。それに、普通のボリンジャーバンドに比べてトレード期間が少し短いでしょう。スプレッドボリンジャーは1週間前後のスイング・トレードに有効なケースが多いです。
今回の戦略は逆張りなので、米株指数に対して日本株指数が割安になったところ(インジケーターが緑色の領域)で買います。
個別株やETFは買い戦略が有効なケースが多いです。
そして、この考え方は指数ETFだけでなく、個別株や他のETFでも利用可能です。次回以降、いくつかの具体例をご紹介していきます。
NY金(ゴールド)取引でのスプレッドボリンジャー利用例
これまで、ETFや個別株、またはFXをスプレッドボリンジャーで取引する例を示してきましたが、スプレッドボリンジャーはコモディティ取引にも利用可能です。
今回はNY金(ゴールド)の例を示します。ゴールドと組みわせる銘柄は何か??ゴールドは様々な通貨ペアと強い相関があります。
今回はそれを利用してみましょう(皆さんも複数の通貨ペアが頭に浮かぶことでしょう)。
スプレッドボリンジャーは逆張りと順張りに利用可能ですが、今回はゴールドと参照通貨ペアとの間には正の相関があるので、順張りトレードで良いでしょう。
トレード手法はこれまでにも説明してきましたが、念のため確認しておきます。
チャート下部のインジケーターはスプレッドボリンジャー(日足)を表していますが、インジケーターの赤の背景色部分は標準偏差バンドの上側を超えている個所、緑の背景色部分はバンドを下回っている個所を示しています。
これらは全てPineスクリプトを利用して表現しています。
さて、赤色の部分ではインジケーター(黒のライン)が上方バンドを超えているので、ゴールドの上昇トレンド発生を示します。一方、緑色の部分では下方バンドを下回っているので、ゴールドの下落トレンド発生を示しています。
スプレッドボリンジャーがゴールドの上昇・下落トレンドを上手く表現できているのなら、その間のトレードはトレンド方向へ賭けた方が優位性があるでしょう。
そこで、検証の一例として、上昇トレンドの期間(赤の区間)ではデイトレードの買いのみを行います。一方、下落トレンドの期間(緑の区間)ではデイトレードの売りのみを行います。
それぞれ決済は引けで行うとします。
チャートは日足で表示されているので、1本の足の始値と終値で売買シグナルが表示されています。
検証結果を見ると、まだまだ十分でありませんが、スプレッドボリンジャーがゴールドのトレンド方向を上手く表現できているように感じます。
これに良い追加ルールを加えれば、さらに優位性のあるストラテジーに進化できる可能性が高いでしょう。
ストップライン ターゲットの考え方 シナリオを形成ストップライン ターゲットの考え方 シナリオを形成
マーケットの節目を軸足に、ストップライン ターゲットの分析の仕方を書きます。
※ 基本的に自分の備忘録として残しています。
1,マーケットの節目 価格推移で持ち合いになったり、BOX レンジ相場になった価格帯を示しています。一旦、そこをストップライン、ターゲットとして捉えています。
2,次に、チャートの終値の前後プラスマイナス 20-30をさせながら、ここをブレイクしたら、変化が起きるな。など、シナリオを形成してゆきます。
その時に、よく利用するのが、ラインチャート 終値だけを見ながら、次はこのラインがストップライン、ターゲットになるな。シナリオの下準備してゆきます。
3,シナリオを形成
最後に、基本的にはシンプルに、価格推移の形成から、次の展開を想像しながら、ブレイクラインを決めて、シナリオを形成してゆきます。
マーケットタンゴ:「ツイステッドペア」ダンスの謎を解く
金融市場の大きなステージで、すべてのトレーダーは、彼らをうまくタンゴを踊らせることができるパートナーを探しています。「ツイステッドペア」インジケーターは、市場の変動の中で優雅に踊るパートナーです。それは市場のリズムを二つのラインで織り、トレーダーが市場のダンスフロアでリズムを見つけるのを助けます。
市場が静かで水のようであると想像してください。「ツイステッドペア」は、密接に絡み合った二つのリボンのようです。チャート上でほとんど重なり合って、静かなダンスステップを楽しむように囁くかのようです。「これは市場のコンソリデーション期間で、価格変動は顕著ではありません。トレーダーはリラックスして市場のすべての詳細をゆっくりと味わうことができます。
しかし、市場の指揮者はいつも突然のメロディーの変化を楽しんでいます。市場の変動が突然増加すると、それは音楽のリズムが加速しているかのようです。そして、元々静かなダンスフロアが突然活気づきます。この時点で、「ツイステッドペア」の二つのラインが分離し始めます。彼らは情熱に燃えるダンサーのように、それぞれに独自のダンスムーブを示します。これらの二つのラインが分離する瞬間は、トレーダーに「準備はできましたか?市場が踊り始めます。あなたのダンススキルを発揮する時です!」と伝えるようです。
「ツイステッドペア」インジケーターの変化は市場のセンチメントのバーメーターです。二つのラインが密接に接続されている場合、市場のセンチメントは安定しており、トレーダーは冷静に観察して機会を待つことができます。しかし、彼らが分離すると、市場のセンチメントが高まり、トレーダーは迅速に反応して利益を獲得する瞬間を捉える必要があります。
このインジケーターの計算方法は、慎重に編み出したダンスのようなものです。市場の動向を平均価格、取引量の加重移動平均、価格の短期偏差を計算することによって捉え、トレーダーが市場リズムに合わせることができます。
実際の適用で、「ツイステッドペア」インジケーターは静的なチャートラインではありません。それはより生き生きとしたダンスパートナーのようなものです。市場の変化を感じ取り、市場のダンスフロアでトレーダーに柔軟に対応を導きます。市場の静かな時期でも、変動性のある時期でも、トレーダーが賢明な決定を下すのに役立つ明確なシグナルを提供することができます。
さて、このコードの市場ロジックを自然言語で説明します。
- **HJ_1**: これは市場ダンスステップの基礎です。平均価格と取引量を計算して、市場リズムの調子を設定します。
- **HJ_2**と**HJ_3**: これらの二つのラインはダンスパートナーの腕です。彼らはスムーズな処理を通じて市場の長期的なトレンドをトレーダーが識別するのに役立ちます。
- **HJ_4**: これは市場センチメントの放大鏡です。価格の短期偏差を計算して市場の緊張感と興奮を明らかにします。
- **A7**と**A9**: これらの二つのラインはダンスステップのガイドです。市場の変動性が増加すると、彼らは分離し、トレーダーを正しい方向に導きます。
- **WATCH**: これはダンスのシグナルライトです。二つのラインが重なり合っているときは市場は静かです。彼らが分離すると、市場は活発です。
「ツイステッドペア」インジケーターは慎重に編み出したダンスのように、トレーダーが市場のダンスフロアで自分のリズムを見つけることができます。静かなスローダンスでも熱情的なタンゴでも。市場は常に変化していますが、「ツイステッドペア」は素晴らしいステップを踊り出すための完璧なダンスパートナーです。次に、この猫がこのインジケーターのTradingViewコードを紹介します。
この「ツイステッドペア」のスクリプトは、EMA(指数移動平均)、DEMA(二重EMA)、TEMA(三重EMA)の三つの異なるタイプの移動平均を使用します。これらのタイプは、ユーザーが取引入力を通じて選択できます。
このコードの主な機能は以下の通りです:
1. DEMAとTEMA関数を定義します:これらの二つの関数は、対応する移動平均を計算するために使用されます。EMAは、最近のデータにより多くの重みを与える特殊なタイプの移動平均です。最初の段落では、ema1は「長さ」のEMAであり、ema2はema1のEMAです。DEMAはema1の2倍からema2を引いたものです。
2. ユーザーがEMA、DEMAまたはTEMAを使用することを選択できるようにします:このコードの部分は、ユーザーが使用したい移動平均のタイプを選択するためのオプションを提供します。
3. 「ツイステッドペアアルゴリズム」と呼ばれる複雑なアルゴリズムを定義します:このコードの部分では、「HJ」という値を計算するための複雑なアルゴリズムを定義します。このアルゴリズムには、EMA、DEMA、TEMAの様々な複雑な計算と応用が含まれます。
4. チャートを描画します:以下のコードは、TradingViewでチャートを描画するために使用されます。plot関数を使用してラインを描画し、plotcandle関数を使用してキャンドルチャート(K線)を描画し、黄色と赤色を使用して異なる条件を表します。
5. 色を指定します:コードの最後の二行は、HJ_7の状態を表すために黄色と赤色のキャンドルチャートを使用します。HJ_7の条件が満たされた場合、キャンドルチャートの色は対応する色に変更されます。






















