押し目買いか戻り売りか!? ~波動の見極め方~(8001)伊藤忠商事 日足
四半期決算が過去最高となった伊藤忠商事です。
今年の夏にはウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ社が、
日本の5台総合商社に出資を行い話題となりました。
商社各社の決算で優劣が出ていましたが、ここからどうなるかのヒントを探してみましょう。
2020年9月に高値を付けました。
その後に利益確定売りから10月末にかけて反落しました。
今度は切り返してきました。
ここからのポイントは9月の高値を更新するのか、それとも、10月の安値を割るのかです。
それによって、押し目買いとなるのか、戻り売りになるかが見えてきます。
その波動の基本は「N」波動です。
上昇の「N」波動、下降の「N」波動を探すことで波動を見極めることができます。
このような局面の時には、「N」波動を探してみましょう。
X-indicator
CFTC建玉明細 ~ファンドのポジションを確認~ (EURUSD) 週足
チャートの上は移動平均線大循環分析、下はファンドのポジション推移です。
下のファンドのポジションは、赤い折れ線は「買い」、青い折れ線は「売り」となっています。
この2カ月くらい買いが少し減少しているのが分かります。
価格は膠着状態となっています。
赤の水平線を2本入れましたが、上下どちらに抜けてくるのかがポイントとなります。
上放れてくると、大局のトレンド転換に向けた動きになり、
下に抜けてくると、もみ合い相場か、下降トレンドに戻ることが考えられます。
膠着状態が終わればトレンドが出る可能性が高まりますので注目していきましょう。
長期安定下降(5020)ENEOSホールディングス 日足チャート
2018年に高値を付けてから長期安定下降のチャートになっています。
その大局の動きを見るのは、200日移動平均線で見ていきます。
200日移動平均線ですから、200本分のローソク足の平均線となります。
厳密ではありませんが、おおよそ約1年の移動平均線となります。
約1年の動きが上向きか、下向きか、それとも横ばいかで、大局が上昇、下降、中間波動かを判別します。
さて、この長期安定下降のチャートですが、何度か200日移動平均線に挑戦し、200日移動平均線の抵抗を受けています。
この抵抗を受け続けている限り上昇トレンドになることはありません。
上昇トレンドになるためには、まずは現状の下降トレンドが終焉する必要があります。
また、現状のチャートから見れば、2020年3月の安値を割らない方が目先の転換の可能性が高まります。
そして、200日移動平均線を超えていかなければいけません。
さらに、超えるだけではなく200日移動平均線が右肩上がりになる必要があります。
この転換するときの一連の動きをしっかりと理解すると、チャートの読解力が向上していきます。
ここからどうなるを予想をせずに素直に見ていきましょう。
リクエストがあったポンド円の中期分析(GBPJPY) ポンド円 週足
このように週足で大きな流れを確認することは時には必要ですね。
明日の動き、2時間後の動きなどと目先の動きにとらわれ過ぎれば、大きな流れを見落として大局のトレンドを取り逃がしてしまうことがあります。
では、このように大きな流れを確認すれば何が分かり、どういったヒントが隠れているのでしょうか。
2007年の不動産バブルが崩壊してサブプライム・ローンショック、リーマンショックを経て大きく下落しました。
2011年までの下落が大局の大きな下落の波動と私は見ています。
そこから、反動のリバウンドが入り2015年まで上昇しました。
この上昇を上昇トレンドの始まりの上げと見るか、2011年までの下降トレンドの戻りと見るかで見解が変わってくると思います。
上昇トレンドの始まりの上げであれば、2015年からの下降は調整局面となりますので2011年の安値は割りません。
一方で、一時的な下降トレンドの戻りであれば、2011年の安値を割る可能性が高まります。
それから、2018年からの動きは複雑な動きで緩やかに下降しているのですが、拡大型トライアングルのような動きです。
これは、トレードし易いチャートか難しいチャートかでいうと、難しいチャートになります。
私は、価格が将来どうなるかは予想はしません。なぜなら意味がないと思っているからです。
するのは予測だけです。
幾つかシナリオを考えて上抜けならこういう展開が予測できる。下抜けならこういう展開が予測できると準備をしておきます。
後は、上がるか下がるかは考えずに、流れに素直にトレードをします。
そして、意識しているのは分かりやすい波動を狙うということです。
今は、むずかしい波動ですが、この展開が終われば次は分かりやすい波動になる可能性がやや高くなります。
勿論、むずかしい波動の後に、展開が変わってもまた難しい波動になることもあります。
ポイントはこの拡大型トライアングルの動きにどこで変化が起きるかです。
次の変化がチャンスになると思いますので、そこを狙いたいですよね。
具体的にいうと、拡大トライアングルを下抜けて大きく下落するか、上抜けるかが大きな変化となります。
その前に小さな変化がでてきますので、そこに気づけるかどうかというのもチャート分析の醍醐味ですね。
勉強すればするほど成長できるのがチャート分析です。
一緒に学んでいきましょう。
わかりやすい動きと難しい動き ~ユーロドルの考察~(EURUSD) ユーロドル 日足チャート
ユーロはECBによる金融緩和継続と12月に追加の金融緩和を行うというメッセージによりユーロ安の動きになってきました。
9月1日の高値を付けるまでは、わかりやすい動きでした。
買いを持ち続けるだけで大きく上昇しているわけですから分かりやすい動きですよね。
ところが、その動きが終わると急に難しい動きになっています。
相場は分かりやすい動きと難しい動きが混在して展開していきます。
では、ここから考えられる展開はどうなるでしょうか。大きく分けて二つの展開が考えられます。
一つは暫く難しい動きになるということです。上昇や下降しながらも難しい動きになるか、もみ合い相場となるかですね。
もう一つは分かりやすい動きです。上昇トレンド復活か、下降トレンドへの転換かです。
直近の動きに小さなチャネルラインを引きました。(チャネルラインについては下記などを参照)
チャネルラインが続かない動きになっています。
ここからどこで分かりやすい動きになるかです。
それを皆さんも一緒にチャートを見ながら、わかりやすい動きになるところがどこなのかを見ていきましょう。
皆さんがトレードしている銘柄が、今分かりやすい時期なのか、難しい時期なのかを意識するだけで
無駄な、もしくは無理なトレードが減ると思いますよ。
大局トレンドの4つのポイント(4062)イビデン 週足
先日の決算発表がいい意味でサプライズになっていたので取り上げてみました。
今回は、2019年の前半からのトレンド転換の流れについて見ていこうと思います。
今回みていくトレンド転換のポイントはざっと4つだと思っています。
まず、下降トレンドが続いている中で、週足はもみ合い弱含みの展開のようでした。
上値抵抗線や下値支持線を引くと、拡大型のトライアングルにも見えるような形状です。
その下降の流れから変化が出てくるときには多くの銘柄で決まった特徴が出てきます。
まず、安値更新をしなくなる。(二番底を付ける)【ポイント1】
次に、一番底と二番底の間の高値を上抜けていく。そして、上値抵抗線を突破する。【ポイント2】
そこから一旦反落するもサポレジ転換(下のアイデア投稿を参照)する。【ポイント3】
最後に下降する前の高値を更新して大局のトレンド転換となっていきます。【ポイント4】
勿論、ポイント4で仕掛けていても遅いのですが、この一連の流れを理解することが重要です。
こういった展開を理解しておくと、似た形状のチャートが出てきたときのヒントとなります。
大局の変化となるのか?(DJI)NYダウ 日足
大局の動きに変化が出てくるのでしょうか。
考え方としては、9月に高値をつけてから反落し、9月24日に安値をつけました。
移動平均線大循環分析のステージが第1ステージから第3ステージに移行しました。
今回の動きのポイントは短期移動平均線の動きです。
5月から短期移動平均線は上昇帯を下回ることはありませんでした。
そこから第3ステージなったことで短期移動平均線が上昇帯を下回りました。
そこから、今度はあっさりと短期移動平均線が上昇帯を上回りました。
上昇トレンドが復活かと思われましたが、高値を更新できずに再び短期移動平均線が上昇帯を下抜けてきました。
つまり、現在の動きで分かることは上昇帯が抵抗にも支持にもなっていないということです。
ということは、上昇トレンドの勢いが無くなり、もみ合い相場になるか、トレンド転換となるかもしれないということを認識しておく必要があります。
ここから上昇トレンドが復活するのか、違う展開になるのかはわかりませんが、短期移動平均線の動きがどうなるかを見ることでヒントを得ることができますね。
今話題の銘柄をチェック(9843)ニトリホールディングス 日足チャート
今年を振り返ると、コロナショックで下降しましたが、
巣ごもり需要やリモートワークなどからコロナショック前を大きく上回る上昇を見せました。
8月に高値を付けてからは調整局面の動きとなっています。
9月に安値を付けてから、膠着状態の動きになっています。
ここで中間波動に入って横ばいの動きになるのか、
それとも、9月の安値を割ってトレンド転換の動きに向かうのでしょうか。
予想をしてみ意味がありませんので予想はしませんが、今回の「島忠」に対するM&Aの報道が出てからはチャートが重たくなっています。
移動平均線の帯が細く横這いになってきているので、トレンドが無いことが分かります。
こういう時に今まで上昇が続いていて高くて買えなかったという人が、安くなったからという理由で買うケースがあります。
しかし、私はそういう買い方は推奨できません。
勿論、そのような買い方をしても上手くいくこともあります。
しかし、チャートの理屈に合った買い方ではありません。
トレンドを獲るというのは、上がっていく流れに付いていく、下がっていく流れに付いていくものです。
流れに逆らったトレードは、大きな損に繋がることがあります。
今回の買収報道からどういったチャートを形成するのかを丁寧に追いかけてみましょう。
こういう時はどう考える? (DEU30)ドイツのDAX 日足チャート
ドイツのDAXを取引しよという話ではありません。
こういう時はどう考えるかということです。
このチャートでいうと、9月3日に高値を付けました。
そこから、9月3日の高値を更新することもなく、7月30日の安値も割ることもなく推移しています。
では、どういった動きになっているかというと、高値が切り下がり、安値が切り上がるという動きです。
つまり、トレンド相場か中間波動(もみ合い相場)かでいうと、中間波動となっています。
私は中間波動の研究をしています。
なぜ、中間波動の研究をしているかというと、多くの方は今のDAXのチャートを見ても魅力を感じずに関心を持たないと思います。
でも、私はその考え方が逆で、中間波動が終わればトレンド相場になるケースが多いのだから、ここからどういった展開からトレンド相場になるのだろうと考えます。
トレンド相場の後追いをしても高値掴みになることが多いためトレンドの初動を狙う必要があります。
中間波動の終わりはトレンド相場の初動になることが多いと感じています。だから、中間波動が大事なのです。
皆さんも多くの投資家が関心を持っていない中間波動を研究していきましょう。
今回であれば、赤い丸印をしていますが、直近二つの赤丸印を更新することが最初の変化の兆しとなります。
最初の二つの赤丸を更新してくると、トレンド相場が始まる可能性が高まります。
必ずそうなるわけではありませんが、今後の展開に注目していきましょう。
MACDの考察(MOS)マザース指数 日足チャート
日本株の中では日経225やTOPIXなどよりも、マザーズ指数の動きが堅調に推移しいています。
7月末に一度、第3ステージになりましたが、それ以降は第1ステージを維持しています。
ここからの動きがどうなるかをみるときに、MACD(マックディ)の動きが参考になります。
ではMACDとはどういったものでしょうか。
それは、2本の移動平均線の間隔を見ているオシレータです。
2本の移動平均線の間隔が上昇しているときに広がれば上がり、狭くなると下がります。
そして、2本の移動平均線がクロスするところは、間隔がゼロになりますので数値は「0」となります。
ゴールデンクロスするとMACDは「0」を上に伸びて、デッドクロスすると「0」を下に伸びていきます。
MACD1=短期移動平均線と中期移動平均線の間隔
MACD2=短期移動平均線と長期移動平均線の間隔
MACD3=中期移動平均線と長期移動平均線の間隔
今回はMACD3の動きを考えてみましょう。
MACD3は緑と赤の色が塗られています。
そして、色の薄いところと濃いところがあります。
この違いは、中期移動平均線と長期移動平均線の間隔が広くなっているか、狭くなっているかの違いです。
では、直近の動きを見てみましょう。
MACD3の色が濃くなっています。
これは、中期移動平均線と長期移動平均線の間隔が狭くなっていることを示していますので、最初の変化の兆しとなります。
もちろん、これはトレンド転換を示しているのではありません。
MACD3の色の変化によって少し注意して見ていきましょう、となります。
さて、マザーズ指数の動きは大きな変化となるか、一時的な調整で終わるのかを確認していきましょう。
わかりやすく動く相場は少ない(9022)東海旅客鉄道 週足
2019年に高値を付けてから大雑把にいうと大局は安定下降しています。
細かく見ると、ところどころ反発したり、動きが小さくなったりしています。
2019年の高値を付けてから結果的には下降しているわけですが、途中の動きがあるがゆえに持ち続けることが難しくなります。
こういった途中での反対方向の動きを「中間波動」として私は研究しています。
これらの動きを完ぺきでは無くてもある程度理解しておけばトレードに活かせることができますね。
さて、2020年の8月からも切り返しを見せています。
下降相場において価格が反発するケースで考えられることは二つです。
一つはトレンド継続の時に出てくる一時的な反発。
もう一つは、トレンドが転換するときの反発です。
今回の反発がそのどちらになるかをしっかりと見ていくようにしましょう。
動かないからこそ、たまには覗いてあげましょう(US10Y) 米10年債利回り 日足
アメリカはゼロ金利政策を2022年まで継続するということです。
本来は景気によって金利は自由に決定されるべきものですが、今はコロナ禍にありFRB(米連邦準備制度理事会)が金利を抑えています。
よって、米10年債利回りの動きも抑えられているような動きになっています。
半年以上も動きのない展開を続けているわけですから、興味もなくなり、話題性も低くなっています。
昔は金利の上下で為替や株価へ強い影響を与えていましたが、現在は株式やFXのニュースを見ても金利の話は殆ど出てこなくなりました。
理由はシンプルで、動きが無くなったからです。厳密にいえば無くなったのではなく動きが小さくなったからですね。
相場はボラティリティ(変動率)が高い銘柄に注目が集まります。
米10年債利回りの動きが小さいからといって、ほったらかしにしていてはいけません。
時々チャートを見ていくようにしましょう。
小さな変化が大きな変化に変わってくるところが出てくるかもしれません。
マーケットにおいて人気というのは循環していきます。
人気の後追いをするのではなく、人気の推移を予測できるようになりたいですね。
各市場(取引所)のBTC価格の平均からの解離をみる今回はとても有用なインジケータの紹介です。
「BTCUSD Volume Weighted Average Price & Kairi」で検索してください。作者はモノアイさん(mono_i_love)です。
このツールではBTC価格の平均値(チャート内のavg)と各市場のBTC価格が平均からの乖離率を表示しています。
平均値は現物市場から算出。(BitMEXのインデックス算出方法と同様)
最下段が各取引所のBTC価格をカラーで表示しており、どの取引所が平均価格を超えて買われてるのか?平均価格を下回って売られているのかが視覚的にわかります。
例えばレバレッジ取引を提供している取引所のBTC価格が平均を大きく超えるならば、ロングポジションの勢いを図れます、その逆もしかり。
その取引所がハイレバレッジを行う短期トレーダーが多いと想定できる場合、平均を超えてロングされたポジションは下落に転じたときに手仕舞いを迫られやすくなります。
あるいは現物市場が平均より高く、レバレッジ市場が平均より低い、といった状況ではショートカバーが期待できる・・・など。
様々なケースに応用ができます。
その応用を掴むためにこのインジケータを過去動向の振り返りに使用するなどぜひ活用してください。
トランプ大統領は再選となるのか? ~TradingViewで確認~(TRUMP 2020)トランプ大統領の当選するかどうかの先物取引 日足チャート
FTX取引所では、トランプ大統領が再選するかどうかの先物取引があります。
当選すれば1
敗北すれば0
11月3日の大統領選挙の結果が最終日となります。
先物取引ですので、途中の売買もできるようですが、これは取引可能な国とそうでない国があるようです。
ポイントは売買の推奨ではく、TradingViewではトランプ大統領が当選するかどうかを
マーケットがどう判断しているのかが目で見てわかるということです。
そして、株価指数と比較することで、相関性が分かりマーケットがトランプ氏当選(もしくは敗北)をどの程度織り込んでいるのか、
もしくは、織り込めていないのかが見えてきます。
支持率とは若干違いがあるとは思いますが、こうやって見ると、人気の推移も移動平均線が入ると、傾向が掴みやすくなりますね。
米国の大統領選挙は世界中のマーケット関係者が注目しています。
11月3日に向けてどういったドラマが展開されるのかに注目していきましょう。
NYダウ 現状分析(DJI)NYダウ 日足
米国はトランプ大統領がコロナ陽性となったことで、米国だけでなく世界中が大騒ぎとなっています。
米国はコロナ対策に、大統領選挙にとやるべきとこが山積している中での、今回の陽性反応となりました。
チャートで見ると、9月のはじめに高値を付けてから調整局面となっておりました。
第1回の大統領選の討論会はひどい内容でした。
それはさておき、チャートは9月24日まで下がりました。
その間に移動平均線大循環分析で見ると、第1ステージから第3ステージまで下がりました。
それに伴い、価格は200日EMAの下割れに挑戦する動きを見せました。
そこから切り返して、今度は短期EMAが帯を試しに行く動きを見せてきました。
弱い相場は帯で抵抗を受けて再び反落しますが、今回は、短期EMAは帯を上抜けてきました。
つまり、帯の抵抗が強く機能しなかったと事を示唆しています。
だから、相場は強いという判断ではなく、弱くは無かったという判断となります。
ここからは、2本の高値と安値のどちらに抜けていくかが重要な判断局面となります。
今回の一連の動きから、帯が支持帯にも抵抗帯にもなっていないことを考慮すると、もみ合い相場の可能性も考えられます。
もしくは、ここから、一方通行の動きを見せるのであれば、トレンドが出てくるでしょう。
その答えはもう直ぐ出てくると思いますので、ステージがどう変化するのかを見ていくようにしましょう。
あなたは分かりやすい時期にトレードしていますか?(9432) NTT 週足
今回、親会社のNTTが子会社のNTTドコモを、TOBにより完全子会社化すると発表しました。
ニュースで話題になっていましたね。
そこで、NTTのチャートを検証してみようと思います。
まず、皆さんがトレードするときにその銘柄がトレードし易い時期なのか、それとも、トレードが難しい時期なのかを見極める必要があります。
では、どうやって見極めるのかというと、日足でトレードしている人は週足チャートを、1時間足でトレードしている人は4時間足のチャートを見ます。
そして、その大きな足のチャートがトレンド相場となっているのか、中間波動(もみ合い相場)になっているのかを見ます。
NTTを見れば、2017年の高値を付けるまではトレンド相場でした。
2017年の高値のあとの2018年の安値を付けてからは中間波動になっているのが分かります。
なぜなら、2本の水平線を引くと一目瞭然で、そこからは高値も安値も更新していないからです。
週足で中間波動になっているということは大きなトレンドは獲れないということです。
では、これからずっとトレンドが出ないかというとそうではありません。
どこかでトレンド相場が発生します。
その初動をしっかりと狙うことができれば大きなトレンドを掴むチャンスが生まれます。
もしかしたら、難しい時期にトレードしているかもしれませんね。
どの銘柄でも分かりやすい時期とわかり難い時期があり、難しい時期にトレードすると、心身共に疲れ利益も少ないという状況になる傾向があります。
分かりやすい時期にトレードをすると、シンプルなトレードで大きな値幅を撮りやすくなります。
トレンド相場を獲るためには中間波動の終わりを狙いましょう。
価格とMACDのダイバージェンス(GBPJPY) ポンド円 4時間足
今回は価格とMACDのダイバージェンスについて見ていきましょう。
ダイバージェンスとは「逆行現象」といい、今回であれば価格が右肩下がりになるのにMACDが右肩上がりとなり、
価格とMACDの動きが逆行する現象のことです。
そして、このダイバージェンスは変化の兆しとなりトレンドが転換するかもしれないというヒントを与えてくれます。
では、このダイバージェンスがどうやって発生するのかというメカニズムを見ていきましょう。
MACDとは移動平均線の間隔を見ているオシレータです。
例えば短期移動平均線と長期移動平均線の間隔が下降相場において間隔が広がればMACDは下がっていきます。
そして、その間隔が下降相場において狭くなればMACDは上がっていきます。
2本の移動平均線の間隔が広がっているところはトレンドに勢いが出ているところです。
2本の移動平均線の間隔が狭くなっているところはトレンドの勢いが弱くなっているところです。
つまり、価格とMACDのダイバージェンスが起きているところは、今回であれば価格は安値を更新しているのですが、
トレンドの勢いは弱くなっていますよ。と、いうことを教えてくれています。
そして、そこから価格とMACDの動きが同じ方向に動きだしています。
今回はダイバージェンスが変化の兆しを教えてくれて、その兆しが変化に繋がったということです。
ということは、変化の兆しが起きても変化しないことを理解する必要があります。
なぜなら、ダイバージェンスはトレンドの勢いが弱くなったサインであって、トレンド転換のサインではないからです。
トレンドの勢いが弱くっても、再び強くなることはよくあることです。
ダイバージェンスのメカニズムを理解することで、マーケットの変化を意識することができます。
「ダイバージェンス=トレンド転換のサイン」と安易に決め付けてトレードしてはいけません。
それぞれのインジケータが何を見て、どういった特徴があるかを理解しましょう。
分かりやすいチャートと難しいチャート(9735)セコム 週足チャート
チャートを見るときに、まず大局をみて大きな流れを確認します。
次に目先の動きを確認します。
その方法は足種をかえるというのもありますが、一つのチャートで見る時にも見方があります。
まずは大局を見るために、200本EMAの方向性を見ていきます。
今回は緩やかな右肩上がりの動きになっていますので、非常に分かりやすい動きになっているというのが200本EMAからは分かります。
次に、目先の動きを確認するために移動平均線大循環分析の帯を見ます。
中期移動平均線と長期移動平均線の間を帯と呼び、黄色の帯を上昇帯、水色の帯を下降帯といいます。
そして、この帯の動きを見ると、上昇帯と下降帯が短期間で入れ替わっているのが分かります。
特に直近の相場は値動きも大きく、振り回されやすい相場展開になっています。
200本EMAの動きは分かりやすいのですが、帯の動きを見るとわかり難い動きになっているのが分かります。
こういった動きはトレードするときには難しく感じるチャートとなります。
その時は、200本EMAの方向性に合うときだけトレードをするとか、足種をかえるとかの工夫が必要となります。
場合によっては、難しいチャートになった時にはトレードをしないという選択肢があります。
ただし、難しい動きが続いているからといって、今後も難しい展開になるとは限りません。
この上なく分かりやすいチャートになることもありますので、チャートの動きに素直にトレードをしていきましょう。
どうなる米国株 ~CFTC建玉明細~(SP1!)S&P500先物 週足チャート
CFTC建玉明細の動向を見ていると、ファンドがどのようなポジションを持っているのかが分かります。
これで見ると、2019年はファンドは概ね売り越しになっていたことが分かります。
コロナショックで大きく下落してからは、買い越しに移行していきました。
そして、ここ数年の中で一番の買い越し枚数になるくらいファンドの買い越しが増加しました。
この数週間はポジション調整なのか、トレド転換なのかは分かりませんが、価格は下降してきています。
さらに、ファンドの買い越し枚数も減少傾向となっています。
赤色の折れ線がファンドの買い、青色の折れ線がファンドの売りポジションを示しています。
ということは、ファンドの買い枚数が減少していますので、決済注文が多くでているということでしょう。
ファンドポジションを見て真似すればよいということではなく、
明らかにポジションが偏っている時などに変化が起こりやすいということを理解しておきましょう。