2020年を振り返る 第4段 ~米ドル/円~(USDJPY)米ドル/円 月足チャート
今年も後わずかとなりました。
時には大きな流れを見ていきましょう。
1ドル=360円の時代から日本の高度経済成長と共に、円が強くなり円高が進行しました。
プラザ合意などを経て、米ドル円は1995年に75円台まで円高が進行しました。
そこから、一旦切り返すも日米自動車摩擦やリーマンショックなどから2011年にかけて再度70円台に突入しました。
1978年からの大きな節目となる安値(円の高値)を結ぶと、約16年半のサイクル(周期)があったのが分かります。
2011年からはアベノミクスから米ドル高円安の動きになりました。
125円台への円安相場はまさに、ミラーチャートの様相でした。
ミラーチャートとは、2011年の安値を中心に左右のチャートがミラー(鏡)にようなチャートになっているということです。
話を戻して、16年半前後のサイクルが継続しているとすれば、次のボトムは2028年前後となるのでしょうか。
まだまだ先の話ではありますが、この理屈を使ってもっと小さなサイクルを見ていくと2021年のいつくらいがボトムの日柄となるかが予測できます。
為替を50年という単位で見ると、今の動きがとても小さく、将来、もっと大きな動きになる時が来たとしても全く不思議ではないということも理解しておきましょう。
X-indicator
2020年を振り返る 第3段 ~ユーロ/米ドル~(EURUSD) ユーロ/米ドル 月足
ユーロ/米ドルの大局を見ると実にわかりやすい動きだと感じますね。
リーマンショックがくるまでは、米国の不動産バブルの動きに合わせて、ユーロが大きく上昇しました。
ユーロが上昇するということは、米ドルは安くなっているということです。
つまり、世界経済の景気が良くなるとドルが安くなりユーロが上昇する傾向があったのです。
そこから、リーマンショック後は米ドルが上昇し、ユーロが下がる動きが2016年まで続きました。
ただ、ユーロの下降は大きなチャネルライン(平行四辺形)の中で推移しており、獲り易い動きとは言えないチャートでした。
2016年からユーロは切り返すもチャネルラインの中で推移し、2020年にもう一度下がりました。
ただ、そこが二番底となりチャネルラインの上限を上抜けてきました。
2018年の高値から右側に水平線を引いていますが、そこは超えていません。
ここを超えてくれば大局の動きに変化が起きたことを示唆します。
リーマンショック以降続いていたユーロ安ドル高の時代から、ユーロ高ドル安の時代に変わるということです。
今でも、景気の良いときにはドル安の流れになる傾向があるのであれば、ユーロ高の時代になるということは景気が良くなるのでしょうか。
ユーロ/米ドルの2021年相場を見ることで、その辺りを明確に判断できるようになっていくと思われます。
ユーロ安の時代が続くのか、それとも、ユーロ高の時代に移行するのかをしっかりと見ていきましょう。
チャートを見ることで未来がどうなるかは教えてくれません。予想をしても意味がありません。
しかし、チャートを見ることで時代の変化が分かります。
変化からどういった時代になるかを予測することができます。
予想と予測は似て非なるものです。
チャート分析を勉強して、未来を予測していきましょう。
2020年を振り返る 第2段 ~NYダウ~(DJI) NYダウ 月足チャート
NYダウを振り返ると拡大型のトライアングルが10年ごとに出来ています。
拡大型のトライアングルというのは、上値切り上げ、下値切り下げの動きになっているトライアングルです。
よく見るトライアングルは上がる力と下がる力が拮抗して、徐々に動きが小さくなり収束していきます。
拡大型のトライアングルというのは、上がる力と下がる力の両方が激しくなり拡散していく動きです。
ということは、ここ数年の動きは変動幅が大きくなっているということが分かります。
この動きは2018年の時には既に分かっていた動きです。
つまり、今年のコロナショックを予想することは出来ませんでしたが、変動率が高い時間軸にあることは分かっていたということです。
では、2021年相場はどうなるのでしょうか。
まず、この拡大型のトライアングルの中で推移するのか、それとも、上値と下値をどちらかに抜けるのかです。
抜ければ新たな展開になっていきますし、抜けなくても変動率が高いであろうということは安易に想像できます。
変動率が高いということは、チャートの流れにうまく乗ることが出来れば大きなチャンスを掴むことができます。
一方で、相場が逆方向にいっているのに、我を張って相場をすれば大怪我の元となります。
2021年相場も変動率が高くなることが想定されますので、チャートの流れに素直に対応していきましょう。
2020年を振り返る 第1段 ~日経225~(NI225)月足
日経平均株価は29年半ぶりの高値を付けて、チャートを見ると日本の経済は明るかったのだろうと感じるチャートです。
今年の3月の動きは大きなショックがあったものの、日本はそのショックを乗り越えて明るい年末を迎えました。
チャートだけを見るとこんな感じでしょうか。
でも現実はコロナショックを受けて世界中がコロナと戦っている最中で、ロックダウンや経済制裁、自粛の流れが続いています。
では、なぜここまで上昇しているのでしょうか。
世界中が経済対策を打ってお金がばらまかれているからでしょうか。
それとも、そうはいってもIT関連などとてつもなく儲かっている企業があり、トータルで見れば経済は伸びているのでしょうか。
私には正解は分かりませんが、言えることはチャートは分かりやすく上昇しており今年のチャートは利益を上げやすい動きだったということです。
今年は、ニュースに振り回されてはいけない、チャートの動きに素直にトレードをしよう、といえる一年でした。
では、2021年はどういった展開になるのでしょう。
今年の動きは強気の動きでしたので、この流れが継続することが考えられます。
この流れがどこで変化するのかに注目しています。
流れが変わる時は必ずチャートに変化が出ます。
そして、大きな変化になればなるほどマーケット全体に変化が起きます。
2021年にどういった変化が出るのか楽しみですね。
トレンド相場と中間波動 ~中間波動の終焉はトレンド相場の入り口~(6674)ジーエス・ユアサ コーポレーション 日足
このチャートを見ると、上昇トレンドでも下降トレンドでもわかりやすい時期とわかり難い時期があることが分かります。
相場は上がるか下がるかの二つしかないのですが、チャートの構成は違っていきます。
上昇トレンドと下降トレンド、そして、中間波動で構成されています。
そして、トレンド相場であっても分かりやすいトレンドと難しいトレンドがあります。
振り返れば上昇トレンド(下降トレンド)だったとしても、その間に細かく上下していたら獲るのは難しくなります。
一方で分かりやすい上昇トレンドや下降トレンドはどんどん利益が出てくるので、
チャートを見ていない方は相場の途中で利益確定をしてしまうということもあるでしょう。
こうやってチャートがどういう動きで構成されているのかということを整理すれば、
どういった局面を狙うのがよいのか、というヒントに繋がると思います。
チャートはトレンド相場と中間波動、そして、難しい波動とわかりやすい波動があるということを理解しておきましょう。
トレンド相場と中間波動 ~中間波動の終焉はトレンド相場の入り口~(9519)レノバ 週足
時代の追い風に乗っている企業の一つですね。
では、チャートを見てみましょう。
2018年に高値をつけてから今年の半ばまでは大局の中間波動になっているのが分かります。
何度も同じ記事を書いているので、ご理解頂いている方も増えてきたとは思いますが、
多くの投資家はトレンド相場を追いかける傾向があります。
それはそれでよいのですが、概ね後追いが相当遅い場合が多いようです。
相場はトレンド相場と中間波動(トレンドが無い相場)に分かれます。
そして、トレンド相場が終われば中間波動になり易く、中間波動が終わればトレンド相場になり易いということを理解しましょう。
つまり、トレンド相場を狙うには中間波動が終わるところを狙うことで、トレンドの初動から撮れるということです。
今回はチャネルライン(高値と高値を結んだ線に平行な線を下値に引く)を入れましたが、
チャネルラインを上抜けてから一気にトレンド相場となりました。
さて、上昇幅が大きくなってきましたが、どこまで上がるのかをしっかりと見ていきましょう。
大局のトレンド転換 (ZW1!) 小麦先物 週足
今年の夏くらいまでは穀物相場は大人しかったのですが、
ここにきてじわじわと上昇してきています。
穀物は我々の食生活に直接影響があるものですが、通常の価格が穏やかな時は注目度が低いのですが、
天候不順や様々な要因で穀物の需給が崩れて価格が大きく上昇してい来ると一気に注目度が上がります。
2020年はコロナショックがありましたが、米国の株価は史上最高値を更新しています。
また、穀物全体が上昇してきたように感じます。
ファンドのポジションも売り越しから買い越しに移行してきています。
株式市場が堅調で、貴金属も高い、穀物も高いとなれば、これはマーケットからの何かのメッセージかもしれません。
CFTCのポジションは毎週発表されますので、定期的にチェックしてマーケットの変化を捉えていきましょう。
2021年相場を占う ~ドルインデックスはどうなる?~(DXY)ドルインデックス 月足
月足チャートを見ると、大きな流れがよく分かります。
1995年からの上昇相場、2000年を過ぎてから2008年辺りまでは下降相場が続いていました。
2008年辺りから2014年までは、トレンドが無い相場になっているのが分かります。
そこから少しだけ上昇トレンドとなりました。
しかし、長くは続かずにもみあい相場になりました。
このように見ていくと、どういった局面がチャンスでどういった局面が難しいのかがよく分かりますね。
直近はドル安相場の動きになってはいますが、ここから更に大きな動きになるかは分かりません。
その答えは、2021年に出てくるのではないでしょうか。
もみ合い相場の下限までにサポートされて反発するのであれば、暫くはドル高相場になるでしょう。
一方で、もみ合い相場を下抜ければ、大きな下降相場となり更にドル安相場になることが想定されます。
ここで、大事なことを申し上げます。
それは、トレンド相場の後追いよりも、もみ合い相場が終わるところを狙うことが大事だということです。
皆さんも、色々なチャートを見て、もみ合い相場が終わるところにどういった特徴があるのかを探してみましょう。
新しい固定期間出来高プロファイル描画ツールのご利用方法出来高プロファイルは、需要と供給、及び全体的な流動性を理解するために不可欠です。出来高プロファイルツールを使用すると、特定の価格水準と期間の出来高トレンドを分析することが可能になります。新しい描画ツール「固定期間出来高プロファイル」は、どなたでもチャート上の出来高トレンドを分析することができるように作成されました。
新しい「固定期間出来高プロファイル」描画ツールの利用方法をご紹介致します。
1. チャート左側の「予測・測定ツール」をクリックします。価格範囲ツールやロング/ショートポジションツールがある場所と同じです。
2. 一覧を下にスクロールして「固定期間出来高プロファイル]を選択します。
3. ツールの選択後、分析されたいチャートの領域を見つけてクリックします。開始地点と終了地点の2つをクリックします。この例では、BTCUSDの過去最高値から現在までの固定期間出来高プロファイルを表示しています。
固定期間出来高プロファイルの見方を理解することは必須です。固定期間出来高プロファイルを描画すると、デフォルトでは次の様に表示されます。
- 赤線 = POCまたは最も出来高がある価格水準。
- 黄色と青のバー = 各価格水準での上昇と下降の出来高。
- 青背景の領域 = 表示されている出来高プロファイルの選択領域。
固定期間出来高プロファイルの設定は調整が可能です。外観や計算などを変更する事ができます。例えば、POCの推移を追加したり、選択領域の背景色を調整したり、出来高バーのサイズを変更したりすることができます。可能性は無限大で、固定期間出来高プロファイルを見た目をお好みの完璧なものにするのはあなた次第です。
この新しい描画ツールをご活用頂ければ幸いです。皆さんがどのようにご利用されるかを楽しみにしています。私たちは、一人でも多くの投資家やトレーダーの方を支援することを使命としており、このようなツールがそれを実現してくれると考えています。ツールは無料で誰でもご利用頂けます。
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大局のサポレジ転換となるのか?(9602)東宝 日足チャート
今年の映画事業はコロナショックの影響で大きな影響を受けました。
しかし、10月公開された「鬼滅の刃」がメガヒットしています。
「アナと雪の女王」や「タイタニック」を抜いて、歴代興行収入第1位の「千と千尋の神隠し」まであと僅かとなってきました。
では、チャートはどうなっているのかを見ていきましょう。
2019年6月に高値を付けてからから、コロナショックの影響を受けて大幅下降となりました。
そこからの展開がよく散見される動きなので、是非このパターンを覚えていきましょう。
どういう動きが散見されるのでしょう。
それは、価格が底打ちするときにはいくつかのパターンがあるのですが、今回のように大底をつけた後に二番底を付けてから底打ちするケースです。
これ以外にトレンド転換するパターンとしては、「V」字回復や「W」ボトム、トリプルボトムなどがあります。
今回の二番底のケースは「W」ボトムから派生した動きになります。
一番安いところを一番底とすると、一番底と二番底との間の高値がポイントとなります。
この高値に引いた水平線を超えることで底打ちの可能性が高まります。
そして、そこを超えたことで、この水平線が抵抗線から支持線に入れ替わります。
この水平線のところに価格が接近してきました。
ここでサポートされるのか、サポートされずに崩れていくのかがポイントとなります。
「鬼滅の刃」の興行収入と共に株価の動きも注目してみましょう。
ポンドの抵抗帯ポンドは重要な移動平均線に抑えられています。ポンド円は3年平均線、ポンドドルは5年平均線の抵抗に抑えられていることがわかります。今後このラインを超えるかどうか注目します。両方とも同じような相場に見えますが、それぞれの抵抗帯が異なるのはとても興味深いです。
このようにキリの良い期間設定の移動平均線は価格感応度が高く、まだラインを引けない初心者投資家にとっては参考になります。また、人によって引きかたが異なるラインと比べ、期間によってデジタルに決まる移動平均線は絶対的で、信頼できる抵抗帯と言えます。俗人的なトレードではなく、定量的なトレードを目指す方にはおすすめです。
ご興味ある方はお問い合わせください。
CFTC建玉明細 ~ファンドのポジションを確認~ (AUDUSD)豪ドル/米ドル 週足
CFTC建玉明細を見てみましょう。
下の図の赤い線がファンドの買い残、青い線がファンドの売り残となります。
買い残とは買いを持った状態で未だ決済していないポジション(未決済玉)のことを言います。売り残はその反対です。
価格が大きく上昇し、チャートは底打ちから綺麗に反転して200週EMAを超えてきました。
しかし、ファンドのポジションを見てみると、若干ではありますが売り越しになっています。
しかも、買い残が減っていますので、買いポジションを決済しているということが分かります。
ここからファンドの買いの決済が増えてきてかかっくが反落するのか、
それとも、再度、ファンドが買いを増やして価格が上昇するのかを見ていきましょう。
ファンドの動きがすべてではありませんが、マーケットの動向を探るうえでのヒントとなることもあります。
よって、価格の推移とともに、ファンドの動きも確認してみましょう。
オジ円3年移動平均線超え重要移動平均線、3年線を超えてきました。
直近では2回抑えられていましたが、とうとう3年移動平均線を超えてきました。
また、1年線と6ヶ月線、3ヶ月線、1ヶ月線と表示が並び、パーフェクトオーダーで上昇トレンドが強いことがわかります。
このようにキリの良い期間設定の移動平均線は価格感応度が高く、まだラインを引けない初心者投資家にとっては参考になります。また、人によって引きかたが異なるラインと比べ、期間によってデジタルに決まる移動平均線は絶対的で、信頼できる抵抗帯と言えます。俗人的なトレードではなく、定量的なトレードを目指す方にはおすすめです。
同じ期間設定の移動平均線が、時間足を変えても同じ色で表示されるインジケーターを考案し、皆さんに提供しています。ご興味ある方はお問い合わせください。
※他の時間足に表示された各時間期間設定の移動平均線がどのように見えているか、アイディア更新欄に例として貼りますのでよく確認して見てください。
LIZデザインのバウハウスで学んでいます。
ドルインデックスはサポートの10年線を割り20年線に到達ドルインデックスは最後の関門、20年線にとうとう達しました。以前上昇転換した時は10年線と20年線が接近していましたが長期間の上昇で現在は離れた状況の中、今回は10年線を明確に割ってきています。
最後の砦である20年線に支えられなければ、長期的な下落に入る可能性があります。普通なら一旦は反発がありそうな場面に見えますが、転換かトレンド継続か予測は難しいですね。
長期下落の流れとなった場合、その結果は何を示唆していて、どのような影響があるか、考えていく必要があります。
コロナの経済への影響を抑えるためにアメリカが行っている金融緩和、財政出動で基軸通貨である米国通貨の信任が低下しているとみるべきなのか?
またドル安はアメリカの輸出企業にとっては追い風とも取れますが、全体で見た場合果たして良いことばかりなのか?
日本経済への影響は?
穀物相場に異変!? ~風が吹けば桶屋が儲かる~(ZS1!)大豆 月足チャート
穀物相場がじりじりと上昇しています。
11月相場が終わり11月のローソク足が大きな陽線となり、移動平均線大循環分析では第1ステージへと移行してきました。
月足での第1ステージは2014年以来ということですので、穀物相場が如何に安定価格で推移していたかが分かります。
しかし、今度は2014年以来の第1ステージということは、穀物相場に異変が起きてきているということも考えられます。
我々が生きていくためには食べていかなければいけません。
その食べ物である穀物相場に異変が起きているとすれば、それは様々なところに影響が出てきます。
第1ステージがすぐに終わり、価格が落ち着くのか、それとも、ここから勢いが出てくるのかを確認しながらチャートの推移を見ていく必要があります。
200月EMAが長く横這いになっており、大局のもみ合い相場ともいえる展開から、もみ合い放れが起きるかもしれないということです。
この穀物相場がもみ合い上放れを起こすとするならば、それなりに大きなトレンドになる可能性があると予測できます。
実際にどうなるかは誰にも分かりませんが、穀物相場の異変は様々なマーケットに影響してきますので注意深く見ていくようにしましょう。
大局のトレンド転換とは? ~週足チャートも見よう~(9401) TBSホールディングス 週足
12月2日に21年3月期の業績を上方修正しましたので取り上げてみました。
チャートは2018年に天井を打ってから2020年3月までは下降の流れが続いていました。
中央の赤い線は200週EMAです。
大局の動きが強気なのか、弱気なのかを見ています。
そして、2020年3月から切り返し、200週EMAを超えてきました。
今回の動きがトレンド転換となるのか、それともならないのかを考察していきましょう。
移動平均線大循環分析でのステージは下降期の第4ステージから上昇期の第1ステージとなっています。
直近の動きを見ると、第1ステージから第4ステージ、そして再び第1ステージとなっています。
この一連の動きはもみ合い相場の時の動きです。
トレンド転換するには、まず大きく下降する。
次に大きく反転が始まる。
そして、サポレジ転換を織り込んでトレンド転換になっていく。
勿論、V字反転するケースもありますが、上記の動きをすることがよくあります。
ここからの動きがトレンド転換か、一時的な切り返しかを確認しながら、
様々なトレンド転換が起きたチャートでも確認して、このパターンを学んでいきましょう。
大循環MACDの考察 ~変化の予兆を感じる~(BTCJPY) ビットコイン 4時間足
今回は大循環MACDの考察をしようと思います。
そもそも、MACDってどういったものでしょうか?
MACDはマックディとか、エムエーシーディーといったりします。
MAは移動平均線の略(Moving Average)ですね。
ではCDとは何でしょうか?
CとDはコンバージェンス(収束)とダイバージェンス(拡散)の頭文字となります。
つまり、移動平均線が広がったり、狭くなったりするのを見ているものということです。
MACDは移動平均線を進化させたものなのです。
そして、大循環MACDは移動平均線大循環分析に合わせて、MACDを更に進化させたものなのです。
MACDに関する記事は下記に幾つかチェックしましたので、今回の一連の動きをMACDを中心に見てみましょう。
まず、上昇局面ではダイバージェンス(価格の上昇に対してMACDが逆行して下降する動き)の2回目から反落しました。
その後、200本EMAを下回ることなく反発しました。
そのときに、大循環MACDがどのように推移したかを確認しましょう。
赤丸を三つ、付けました。
一つ目は帯MACDの色が濃い赤から薄い赤に変わりました。
これは、移動平均線大循環分析の帯の間隔がそれまで広がってきたのが狭くなってきましたということを示しています。
つまり、相場の勢いが弱くなってきたことを示しています。
次に、MACD1やMACD2が0(ゼロ)ラインを上抜けました。
これは、移動平均線大循環分析のステージの変化を示しています。
最後に、帯MACDが0ラインを上抜けて、移動平均線大循環分析では第1ステージ(買いにエッジ、優位性があるところ)に移行しました。
こうしてみると、ローソク足だけだとわかり難いものが、移動平均線大循環分析を見るとこで変化がわかり、
更に、大循環MACDを見ると事で、移動平均線の先読みが出来るようになります。
MACDを活用してトレード技術の向上を目指しましょう。
バルチック海運指数 ~たまには角度を変えてマーケットを見よう~(BDI)バルチック海運指数 週足
今回はバルチック海運指数を取り上げます。
私は定期的にチェックしていますが、TradingViewのアイデア投稿では殆ど取り上げていない銘柄だと思います。
では、バルチック海運指数とはどういったものでしょう。
正式名称は「The Baltic Dry Index」といいます。
英国のバルチック海運取引所が算出・公表している指数です。
世界各国の海運会社やブローカーから、鉄鉱石・石炭・穀物などの乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船の運賃を収集して一日1回算出しています。
1985年1月4日を1000として算定、国際的な海上運賃の指標となっています。
株式市場でも、海運会社、特に不定期船を主力とする会社との株価連動性が高いとされていますが、
近年は動きが小さいのでBDIに注目して記事を書く方が減りました。
ただ、マーケットへの影響が無いわけではないので、TradingViewで表示できますのでたまには確認してみましょう。
現在はちょうど200週EMAのところで推移しています。
ここから、BDIが大きく下降するのであれば景気への影響も懸念されます。
一方で、ここで踏ん張って上昇してくるのであれば、違った影響が出てきます。
基本的な考え方としては、景気が良いときにBDIが上昇し易く、その反対の時には下降し易いということですね。
日々、細かくチェックする必要はありませんが、たまには動きに変化が無いかを見てみましょう。
史上初の3万ドル突破! ~新たな歴史が作られる~(DJI)NYダウ 日足
NYダウ(ダウ工業株30種平均)が史上初めて3万ドルを突破しました。
もちろん、史上最高値を更新です。
では、ここからどういった展開が考えられるかを3本のラインを引いて考察してみましょう。
コロナショック前の高値を更新したことに非常に意味があります。
さらに、節目である3万ドルを突破したことも意味があります。
そこで、今度は、下値支持線、上値抵抗線の2本のラインを引きました。
これで見ると、上値抵抗線を超えるにはもう少し値幅があることが分かります。
上値抵抗線が意識されるのか、それとも、そこも突破されるのかも含めて、
ここからの展開に注目していきましょう。
相場の勢いが弱くなれば売られることもあるということも認識しておきましょう。
ポンド円 ~小さな変化をどう感じるか~(GBPJPY)ポンド円 日足チャート
株式市場は堅調な動きになっているのが多いようですが、
為替市場は膠着した動きの銘柄が多いように感じます。
これは為替に限らず、どういった銘柄でも動きが膠着した時の考え方として理解しておく必要があります。
それは、今後膠着状態を脱するにはどこにどのような抵抗線や支持線があるのかということです。
今回は赤い水平線を何本も入れています。
これがまずは意識されやすい抵抗線であり支持線となります。
勿論、もっと細かく見れば、沢山の水平線を引くことができます。
その引いた線をどのように突破していくのか、もしくは、どのような抵抗を受けるのかを見ることで相場の強弱を測ることができます。
ここから、大きな相場になるかもしれません。
まずは、膠着状態をどう脱するのかを見ていきましょう。
CFTC建玉明細 ~ゴールド、ファンドのポジションを確認~ (GC1!)ゴールド 週足
2020年8月に高値を付けてからは調整局面となっています。
では、調整局面となっていますので、チャートとファンドのポジションに変化が出てきているのでしょうか。
まずはチャートを見てみましょう。
チャートはウェッジ型のような調整局面となっています。
現状の調整がウェッジ型であるとすれば、いずれ上値抵抗線を上抜けて上昇トレンドが復活してきます。
逆に下値支持線を下抜けてくれば下降トレンドに転換する可能性が高まります。
次にファンドのポジションを見てみましょう。
赤色の折れ線はファンドの「買い」、青の折れ線はファンドの「売り」です。
オレンジの棒グラフは買いと売りの枚数の差となっています。
ファンドの買いは2020年2月がピークで、そこから買い越し枚数は減少しています。
ただ、買い枚数も高水準を維持しており、今のところトレンド転換を意識したポジションにはなっていないことが分かります。
今後のファンドのポジションの推移を見ていきましょう。