トレンド転換の動き ~変化を常に意識する~(8698)マネックスグループ 週足
チャートを見ていると、様々な変化が起こります。
その変化がどういった変化なのか、何を予兆しているのかを感じて、トレードでのポジションを調整していきます。
前回は200日EMAとローソク足の関係を見ました。
トレンド転換する時のローソク足の変化を捉えることで、売りの時代から買いの時代にポジションをシフトすることができました。
今回は、トレンドラインやチャネルラインを引いて、そこから変化を感じていきましょう。
トレンドラインは高値と高値を結んだ線や安値と安値を結んだトレンドを確認するためのラインとなります。
チャネルラインはそのトレンドラインに変更なラインを引き、そのトレンドのノイズや勢いを見ていきます。
ノイズとは、上昇するにしても一本調子で上がらずに、小さく上がったり下がったりしながらトレンドを形成します。
その上げ下げの幅のことをノイズと言います。
2018年から2020年3月までは綺麗な下降相場となっていました。
トレンドラインを引くと、そこを上放れてからトレンド転換に向かって動いたのが分かります。
次に2020年3月からはチャネルラインを上放れてから勢いが付いたのが分かります。
このように、チャート上にラインを引くことでどういった変化が起きたのかが見えてきます。
仮想通貨の上昇に伴って好決算だったことも急上昇要因だと思いますが、次にどのような変化が起きるのかを見極めてきましょう。
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トレンド転換の基本的な動き ~200日EMAとローソク足の関係~(8306)三菱UFJフィナンシャル・グループ 日足
今回は堅調な動きになっているチャートの推移を確認していきましょう。
昨年3月にコロナショックで大きく下落しました。
結果的にはそこが直近の安値となり底打ちとなりました。
その後、価格が切り返して上昇しました。
そこから、再度反落しましたが、前回の安値を割らずに再び上昇したことで、3月が「底値」となり、7月が「二番底」となりました。
そして、価格は上げ下げを繰り返しながら、上昇相場へと移行していきました。
この一連の流れを、200日EMAとローソク足の関係を合わせて見ていきましょう。
まず、底打ちした時の200日EMAとローソク足の関係では、二つの距離が一番乖離しているのが分かります。
次に、戻り高値を付けたときには、200日EMAが抵抗となって上抜け出来ずに反落しました。
今度は二番底を付けたときの200日EMAとの距離は底打ちした時の200日EMAとの距離とは違って乖離が小さくなっています。
そして、今度はトレンド転換していく中で、200日EMAに挑戦をしていきます。
2020年11月では一度は突破するものの、長くは続かずに200日EMAを割り込みました。
その後に200日EMAを突破した時は、反落しても200日EMAがサポートとなっていました。
このように、ローソク足の動きと200日EMAの関係も見ることでヒントに繋がっていくことがあります。
今回のチャートはよく見かけるトレンド転換の動きですので、この特徴をしっかりと頭に叩き込んでおきましょう。
日経平均が3万円達成!!~値幅観測で見てみよう~(NI225)日経225 週足
日経平均株価が30年ぶりに3万円を達成しました。
いわゆる節目の価格となりますので、多くの投資家が意識する価格でしょう。
では、チャート分析からみた場合、どういった価格が意識されやすいのかを値幅観測を使ってみてみましょう。
値幅の観測の仕方は幾つかありますが、今回は一目均衡表の値幅観測の4つのパターンのうち3つで見てみました。
値幅観測の基本は「N計算値」です。
これは、前回の上昇幅と同じ値幅の時に出てくる計算値です。
次に「V計算値」です。
これは、もみ合い相場の時に出てくる計算値ですが、今回のコロナショックの下げ幅が大きかったので、「N計算値」よりも高い数値になっています。
最後に「E計算値」です。
これは、相場の勢いが強くなった時に出てくる計算値です。
こうやって日経225のチャートから計算してみると、意識されやすい「N計算値」は達成しています。
「V計算値」や「E計算値」はもう少し上の価格となっているのが分かります。
ここで一つ申し上げておきますが、この計算値は目標価格ではありません。
あくまで意識されやすい価格であって、その計算値で相場が止まるということではありません。
では、なぜそういった計算値を出すのかというと、現状の相場が勢いがあるのか、弱くなってきているのかなどを観測するために活用するのです。
非常に便利ではありますが、使い方を間違うと大きな失敗に繋がりますのでご注意ください。
ラインを引くとヒントが見えてきます(AUDUSD)豪ドル/米ドル 週足チャート
チャートに幾つかのラインを引きました。
ラインを引くことで、それまで見えていなかった、もしくは、気づかなかったところが浮き彫りになります。
また、日足ではなく週足を見ることで大局の変化にも気づけるようになります。
今回はトレンドラインと水平線を引きました。
2016年から2018年のところの青色の2本のトレンドラインを引くと、大局のトレンド継続のパターンになっているのが分かります。
2020年3月の急落が逆Cカーブになっています。
その後の上昇にトレンドラインを2本入れましたが、これが、どのパターンになるのかを見定める必要があります。
考えられることは二つです。
一つはトレンド継続のウェッジの形です。
もう一つはトレンド転換のパターンです。
チャートの細かな部分にラインを引きながら、変化を捉えることで柔軟に対応できるようになります。
豪ドルがトレンド転換するのか、一時的な調整で再度反落していくのかを見極めていきましょう。
トレンドが続く限りポジションは維持(6328)荏原実業 週足
相場はトレンド相場と中間波動で出来ています。
利益を獲りやすいのはトレンド相場です。
利益を獲り難いのは中間波動です。
トレンド相場が縦の動きとするならば、中間波動は横の動きとなります。
トレンド相場が「動」だとすると、中間波動は「静」となります。
この価格変動の動向を見ながら、現状の特徴を理解するようにすると、トレンド相場でトレードをして中間波動ではトレードをしないようになります。
このことは非常に重要なので何度も記載しますので、正しく深く理解していきましょう。
現在、ここにきて上昇幅が大きくなってきています。
上昇のスピードが速く、大きくなってきたときは、天井打ちからの急落に注意をしなければいけませんが、
そうはいっても、今は一番利益を伸ばしやすい時期であるということを理解しなければいけません。
チャートの動きからしっかりと現状分析をして、チャンスのところでトレードをしていきましょう。
中間波動の終わりを狙え!(GOLD)ゴールド 日足チャート
ゴールドのチャートを見ると、昨年の4月から8月辺りまでは綺麗なトレンド相場でした。
トレンド相場は大きな利益を獲り易く、トレードの悩みも少ないのが特徴ですね。
それに対して中間波動は大きな利益を獲り難く、トレードも難しいですね。
現状の状態がどうなっているのかを確認し、トレンド相場であればその流れに乗りながらトレンド相場がどこで終わるのかを意識します。
また、中間波動であればトレードは控えて中間波動が終わるところを待ちましょう。
なぜなら、中間波動が終わるとこはトレンド相場の始まりとなり易いからです。
では、今のゴールドはどうでしょうか。
直近の高値と安値に水平線を引いてチャネルラインを引けば、そのチャートがトレンド相場か中間波動かが見えてきます。
この見極めをどれだけ早く見抜けるかがトレードにおいては重要となってきます。
中間波動だという気づきが遅ければ遅いほど、無駄なトレードが増えてしまいます。
さて、現在は下降トレンドがあるとみるのでしょうか。
それとも中間波動なのでしょうか。
もしかしたら、判別においては意見が分かれるかもしれませんね。
私自身はノイズが大きい下降トレンドと見ています。
ノイズの大きいトレンドも大きな利益を獲りにくい難かしい波動ですが、この点についてはまた今度記載します。
そして、ここからのポイントは2020年11月30日の安値を割るのか、2021年1月6日の高値を上抜けるのかです。
それによって、方向性が見えてきます。
トレードをする時にわかりやすい波動を中心にトレードしているのか、それとも、難しい波動でトレードをしているのかを確認しましょう。
チャート分析は奥が深いのですが、分かりやすい波動だけを狙ってトレードをしたいですね。
チャート分析の基本 ~チャネルライン~(8233)高島屋 週足チャート
チャート分析をする上での基本として、まず現状がトレンド相場なのか中間波動なのかを見ることでした。
今回のチャートに引いたチャネルラインはそのトレンド相場の終わりを探すためのものです。
では、チャネルラインとはどういったものでしょうか。
チャートを見る時に主な高値や安値があります。
その値位置を確認するのは「水平線」です。
そして、上昇トレンドの安値と安値を結んだ線や、下降トレンドの高値と高値を結んだ線が「トレンドライン」となります。
そのトレンドラインに平行な線を引いてできるのが「チャネルライン」となります。
チャネルとは運河や河といった意味ですね。
チャート上にチャネルラインを引いています。
そのチャネルラインを今年になって上抜けてきました。
チャネルラインを抜ければトレンドが必ず変わるということではありませんが変化の兆しとはなります。
この変化の兆しが本物となるのか、一過性の動きなのかを見ていくのです。
そうやって、マーケットに起きる小さな変化を探しながら、大きな変化になるところを狙っていきます。
大きな変化は小さな変化の積み重ねです。
小さな変化が徐々に大きな変化に変わっていく動きを見つけ出してみましょう。
チャート分析の基本 ~現状の状態を把握する~(BTCUSD)ビットコインドル建て 日足チャート
トレードをする時に多くの投資家は、安いから「買い」かとか、高いから「売り」といったように売買ポイントを最初に考える方が多いように感じます。
しかし、私がチャートを見るときは、現状がトレンド相場か中間波動かを見ます。
そして、トレードし易い時期なのか、それともトレードをしても振り回されやすい時期なのかを見ていきます。
どれだけファンダメンタルズが良くても、また話題になっていたとしても振り回されやすい時期にはトレードをしないようにしています。
その振り回されやすい時期が終わってトレードし易い時期になるのを待ってトレードします。
今回はビットコインのチャートですが、それはどの銘柄も同じ考え方です。
チャートには「分かりやすい動き」と「分かり難い動き」と書いていますが、分かりやすい時期は特に難しく考えなくてもどんどん利益が伸びていきます。
難しい時期は振り回されるし利益も取り難いのです。
皆さんがトレードしていて難しいと感じているのであれば、分かり難い時期にトレードしているかもしれません。
チャートはトレンド相場(どちらかというと分かりやすい動き)と中間波動(分かり難い動き)が入り交じって出来ています。
よって、中間波動の時期にはトレードをせずに、その中間波動が終わるのを待つのです。
上記であれば、上昇するか下降するかは分かりませんがいずれ分かりやすい動きがやってきます。
そこを狙っていくのです。
そのヒントの一つが移動平均線の向きです。
分かりやすい動きの時は上昇しているので高値、安値が綺麗に更新してトレンドを形成し3本の移動平均線の間隔が広がっています。
ところが、高値、安値更新の動きに変化が出て、3本の移動平均線が横ばいになってくると難しい動きになっています。
今は3本の移動平均線の間隔が狭いので、それが広がってくるところを狙っていきましょう。
CFTC建玉明細 ~ファンドのポジションを確認~ VIX指数(VX1!)VIX指数の先物 週足チャート
CFTC建玉明細を見てみましょう。
毎週金曜日にその週の水曜日までのファンドポジションや当業者のポジションが発表されます。
上記のチャートはVIX先物となりますので、VIXが上昇するということはマーケットに不信感があるときで、下降しているときはマーケットが安定しているときです。
そのVIXが上昇してきました。
株式市場に異変が起きるのか、それとも、VIXの上昇が一過性なのかを見ていきましょう。
そして、チャートの下のところがファンドのポジションとなっています。
赤い折れ線がファンドの買い、青の折れ線がファンドの売りとなります。
それで見ると、コロナショック以降はファンドが買い越しになっているのが分かります。
つまり、VIX先物をヘッジとして買っているファンドが多いことを示しています。
株式市場のチャートを見るとやや変化してきましたので、ここからは株価のチャートだけでなく多くのチャートを見てヒントを探していきましょう。
上昇すればするほど調整も大きくなりやすい(2413)エムスリー 日足
移動平均線大循環分析でチャートを見ていきましょう。
上昇帯が右肩上がりで間隔が広がっていましたのでトレンドに勢いがあったのが分かります。
200日EMAも右肩上がりですので大局の動きも強気になっています。
移動平均線大循環分析のステージで見ていきましょう。
コロナショックの時に下降期である第4ステージになりました。
そこから、切り返して第1ステージとなり安定上昇が続いています。
途中でステージが2になり、そして、直ぐに1に戻るという、ステージの「1→2→1の押し目買い」パターンになっています。
この動きが2回ありました。
第2ステージになっても直ぐに第1ステージになったので一時的な調整であったことが分かります。
今回も第2ステージになりましたが、一時的な調整となるのか、それともトレンド転換するのかはわかりませんが、分かっていることが一つあります。
それは、今回2本のトレンドラインを引きましたが、相場の上昇が続けば続くほどノイズは大きくなる傾向があるということです。
どういうことかというと、価格は上昇すればするほど、一時的な調整でも値幅は大きくなりやすいのです。
なぜなら、1000円の3%は30円ですが、10,000円の3%は300円となりますので、必然的に価格が高くなればなるほど値動きは大きくなります。
その上がったり下がったりする動きの幅のことをノイズといいます。
今回も含めて3回目の第2ステージとなりますが、そこの部分に赤丸を付けました。
今回の幅が大きいのが分かります。
そして、価格が上がれば上がるほど値幅が大きくなる傾向になり、また、トレンド転換する可能性も上がります。
短期移動平均線が帯を下抜ければ第3ステージとなります。
ここからどうなっていくのかを注視しましょう。
現状を分析する ~原油市場~(CL2!)WTI原油先物 日足チャート
今回は原油市場の現状分析をしてみようと思います。
幾つかの矢印や色が塗られているので見難いところがあるかもしれませんがご了承ください。
今回は上昇している原油を分析するために、TradingViewの予測・測定ツールで描画しています。
原油市場は昨年の4月に先物市場で歴史上はじめてマイナス価格を付けました。
よって、今回は期限が一番短い「期近」ではなく、「二番限」のチャートで分析します。
まずは、価格を見ていきましょう。
2020年4月に安値を付けてから切り返しその年の8月に高値を付けました。そこから、11月まで調整が入り今年の1月まで上昇しました。
ここから2つの計算値で見ると、「V計算値」だとちょうど現状のところとなります。これは、相場の勢いが弱くなった時やもみ合いの時の計算値です。
前回の波動を継続するのであれば「N計算値」になりますので、まだ未達成です。
次にサイクル(安値から安値の周期)から見てみましょう。
最初の上昇のサイクルを今回に当てはめると、次のボトムが今年の5月となります。
ということは、直近の1月に高値を付けてから下がっていますが、この動きが非常に重要になることが分かります。
どういうことかというと、前回のサイクルが強気型だったので、通常ならば今回も強気型になります。
そうであれば、今の調整が「フラッグ」となりここから更に高値更新していくでしょう。
なぜなら、強気型は上昇している時間の方が長いからです。
一方で、今回のサイクルが弱気であるならば、ここから下降トレンドに移行し昨年の11月の安値を割っていきます。
私はこの原油相場がどうなるかを予想しているのではありません。
現状分析をして、考えられるシナリオを考察し、後は、実際の価格がどう動くかを見てその都度シナリオを微調整しながら未来を計測するのです。
そうすることで、上昇しても下降しても直ぐに対応することができるのです。
皆さんも、トレードする銘柄を計測してみてはいかがでしょうか。
移動平均線と価格の関係を確認(JPXJPY)日経225 日足チャート
今回は移動平均線の乖離率を見てみましょう。
チャートの下のオシレーターは200日移動平均線と価格がどれだけ乖離があるか見ています。
0を中心にみて、0より上の場合は200移動平均線よりも価格が上にあり、0より下の場合は200移動平均線よりも価格が下にあります。
現在の乖離は2013年以来の乖離となっているのが分かります。
ここから何を感じ取るのか。
皆さんはこれを見て何を感じてどう分析されますか?
私は乖離が大きくなったから下がる、ということを言いたいのではありません。
現状の株価はそれだけ勢いが出てきているということを教えてくれています。
ここから更に乖離が大きくなることもあります。
ただし、意識しなければいけないのは乖離が大きくなればなるほど相場が反転した場合は、
トレンド転換しないとしてもそれなりに下降することが想定されます。
今は現状の流れにつ維持しながら、相場が反転した時は値幅が大きくなる調整にも気を付けておきましょう。
CFTC建玉明細 ~ファンドのポジションを確認~ ドル円(USDJPY)ドル円 週足
チャートの下の折れ線は赤色が「ファンドの買い」、青色が「ファンドの売り」を示しています。
オレンジ色の棒グラフは「買い」から「売り」を引いたものです。
つまり、買いが多いときは「0」から上に棒グラフが伸びます。
逆に売りが多いときは「0」から下に棒グラフが伸びます。
2020年前半は円高と円安に激しく振れましたが、後半は円高の流れが続いていました。
ファンドのポジションをみてもコロナショック以降から流れが変わったのが分かりますね。
買い越しから売り越しに変わり、現在までファンドのポジションには大きな変化は出ていません。
大局に変化が起きる時は、チャートの変化と共にファンドのポジションも変わることがあります。
2021年のドル円相場がどうなるかをチャートと共にファンドのポジションの推移も見ていきましょう。
トレンド相場と中間波動 ~中間波動の終焉はトレンド相場の入り口~(DXY)ドルインデックス 月足
ドルインデックスはドルの個別通貨に対する価値を示したものではなく、国際社会全体に対するドルの価値を示したものです。
複数の主要通貨に対する、米ドルの為替レートを指数化しています。
どういった通貨かというと、ユーロや日本円、英ポンド、カナダドル、スイスフランなど複数の主要通貨に対するものです。
ドルインデックスは定期的に記載していますが、ここからの動向は重要だと感じているので、ここでも記載いたします。
大局を見ると2000年ころまでは上昇トレンド、2008年ころまでは下降トレンド、2014年ころまでは中間波動となっています。
そこから小さなトレンドが出来ましたが、ここ数年はもみ合い相場のようで中間波動となっています。
ポイントは中間波動の動きはトレンドよりは小さくなる傾向がありますが、中間波動が終わればトレンドが出ることが多くなります。
直近の高値と安値に2本の赤い点線を入れています。
このどちらに抜けてくるかが直近の最大の見どころです。
下に抜けて下降トレンドとなるのか、切り返して中間波動が続くか上昇トレンドになるのかを見ていきましょう。
米国の大統領が代わり、共和党から民主党に変わりました。
ドルの動きに変化があるのかをチャートで確認していきましょう。
バイデン政権に移行~何が注目されるのか?~(TJX)TJX Companies 月足
米国に本社がある小売業の多国籍企業です。
コロナショックがくるまでは業績も順調に伸びていましたが、
コロナショックによって一気に業績が悪化しました。
しかし、株価は高値更新を続けており、経済対策の恩恵を受けているようにも見えます。
バイデン政権となって、中低所得者への対策が厚みを増すことで立ち直るのではといった話もあるようですがチャートはどうなっているのでしょう。
チャートを見ると、この20年ほどで株価が何十倍にもなっており米国株の強さを感じるチャートの一つではありますが、
コロナショック前後の動きに特徴としては、拡大型のトライアングルになっている銘柄が多いということが言えます。
NYダウやS&P500などもそうですし米国の個別株でもそうです。
ここから分かることは、米国株の動きはボラティリティー(変動率)が高くなっているということです。
ということは、上昇するにしても、反転するにしても動きが大きくなりやすいということです。
大きく上昇するのであれば、その流れの恩恵を享受しましょう。
もし、相場が反転するのであれば、その動きも大きくなりやすいのですから無理は禁物となります。
今回は月足チャートではありますが、変化を捉えるためには日足チャートを見ていきましょう。
短期移動平均線と帯の関係を見ることで、相場の変化を捉えることができます。
大局を見てみよう ~上海総合指数~(SHCOMP)上海総合指数 月足
中国の株式市場の動きを見ると、2007年に高値を付けてからその高値を更新していないということが分かります。
2007年というのは米国の不動産バブルが起きたときですね。
いわゆるサブプライムローンバブルの時です。
低所得者の方に対する住宅所得ローンが人気となりました。
そのバブルが弾けてリーマンショックへと繋がっていきました。
上海総合指数も大きな影響を受けました。
そこから、2015年に再度上昇しましたが、2007年の高値を更新することは出来ませんでした。
これらの一連の高値や安値を結んだ線を引くと、大きなトライアングルとなっています。
上海総合指数の動きはこの上下に引いたトレンドラインのどちらに抜けていくのかがポイントとなります。
移動平均線大循環分析で月足チャートを見ると、上昇期である第1ステージになっています。
まだ、もみ合い相場の流れが続くかもしれませんが、2018年1月の高値を僅かではありますが更新してきました。
3本の移動平均線の間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。
今後の動きにも注目していきましょう。
大局の動きを見極める ~NYダウ~(DJI)NYダウ 月足
月足で大局の動きを見てみましょう。
1990年以降の動きを見ると、大局の動きを示す200本EMAがずっと右肩上がりとなっています。
そして、2000年からのITバブル崩壊や、2008年辺りのリーマンショックの時は下降期である第4ステージとなりました。
その後の、2015年のチャイナショック、2020年のコロナショックでも下がりましたが、下降期まではいきませんでした。
ステージの「1→2→1の押し目買い」から、上昇期である第1ステージに直ぐに切り返しています。
世界を代表する株価指数が一番堅調であるということが分かります。
では、ここからの展開としての注意点を見ていきましょう。
2本のトレンドラインを引いています。
上値抵抗線や下値支持線が広がっている「拡大トライアングル」になっています。「Y波動」という言い方もします。
この上値抵抗線を上抜けて新たなトレンドが出てくるのであれば、更に強烈な上昇となります。
逆に、上値抵抗線で抵抗を受けて反落するのであれば、そのときも大きく下落することが考慮されます。
これが、拡大トライアングルの特徴です。
2021年も昨年の流れを受けて強い相場が続いていますが、反転した時にも注意が必要だということも認識しておきましょう。
2021年相場を読み解く~米10年債利回り~(US10Y)米10年債利回り 月足
米国の10年債利回りの月足チャートを見るケースは少ないのではないでしょうか。
米国の利回りは何十年以上下がり続けていますね。
2016年に安値を付けた後の動きを見ていて、もしかしたら底打ちしたかと思っていましたが更に安値を更新しました。
2020年の3月に安値を付けてから少しだけ切り返しています。
ここから、金利が上昇する時代に変わるのか、それとも、金利が下がり続ける流れが続くのかに注目しています。
2本の水平線を引いていますが、このどちらに抜けるかによって方向性は見えてきます。
金利がマイナス金利が常態化するようであれば、まだまだ下がるかもしれません。
だたし、マイナス金利というのは現実的ではありません。
お金を貸した人よりも借りた人が金利をもらえるというのは、長く続くものではありません。
どこかで下がり続ける金利が上昇する時代に移行すると考えています。
もしかすると、2020年3月が大局の大底になるかもしれません。
そうなると、マーケットの流れが大きく変わるかもしれません。
2021年相場の米10年債利回りのチャートにも大注目しています。
皆さんも、金利の動向に注目していきましょう。






















