チャートパターン
2020年を振り返る 第5段 ~ユーロ/円~(EURJPY)ユーロ/円 日足
今年の相場を振り返る第5段は、今年の最後に出てきたパターンを覚えて、2021年相場に活かしていきましょう。
11月以降の動きを見ると、似た動きが出たときに使えると思うので、ユーロ円を取り上げました。
11月から上昇してから12月になってから、動きが横ばいになりました。
上昇相場が続くときは、上昇してから一時的な調整が入ります。
その調整は日柄調整か値幅調整となります。
日柄調整と値幅調整については、関連するアイデアをご覧ください。
11月の調整は値幅調整でした。
12月の動きが調整ならば日柄調整となります。
また、日柄調整とすれば、拡大型の調整となります。
これが、調整ではなくてトレンド転換となるかもしれません。
どうなるかは2021年相場の行方を見てからとなりますが、
相場の調整局面は難しいですが、ここを理解するとトレードの幅が一気に広がります。
2020年に登場したチャートパターンを理解して、2021年相場に活かしていきましょう。
2020年を振り返る 第4段 ~米ドル/円~(USDJPY)米ドル/円 月足チャート
今年も後わずかとなりました。
時には大きな流れを見ていきましょう。
1ドル=360円の時代から日本の高度経済成長と共に、円が強くなり円高が進行しました。
プラザ合意などを経て、米ドル円は1995年に75円台まで円高が進行しました。
そこから、一旦切り返すも日米自動車摩擦やリーマンショックなどから2011年にかけて再度70円台に突入しました。
1978年からの大きな節目となる安値(円の高値)を結ぶと、約16年半のサイクル(周期)があったのが分かります。
2011年からはアベノミクスから米ドル高円安の動きになりました。
125円台への円安相場はまさに、ミラーチャートの様相でした。
ミラーチャートとは、2011年の安値を中心に左右のチャートがミラー(鏡)にようなチャートになっているということです。
話を戻して、16年半前後のサイクルが継続しているとすれば、次のボトムは2028年前後となるのでしょうか。
まだまだ先の話ではありますが、この理屈を使ってもっと小さなサイクルを見ていくと2021年のいつくらいがボトムの日柄となるかが予測できます。
為替を50年という単位で見ると、今の動きがとても小さく、将来、もっと大きな動きになる時が来たとしても全く不思議ではないということも理解しておきましょう。
2020年を振り返る 第3段 ~ユーロ/米ドル~(EURUSD) ユーロ/米ドル 月足
ユーロ/米ドルの大局を見ると実にわかりやすい動きだと感じますね。
リーマンショックがくるまでは、米国の不動産バブルの動きに合わせて、ユーロが大きく上昇しました。
ユーロが上昇するということは、米ドルは安くなっているということです。
つまり、世界経済の景気が良くなるとドルが安くなりユーロが上昇する傾向があったのです。
そこから、リーマンショック後は米ドルが上昇し、ユーロが下がる動きが2016年まで続きました。
ただ、ユーロの下降は大きなチャネルライン(平行四辺形)の中で推移しており、獲り易い動きとは言えないチャートでした。
2016年からユーロは切り返すもチャネルラインの中で推移し、2020年にもう一度下がりました。
ただ、そこが二番底となりチャネルラインの上限を上抜けてきました。
2018年の高値から右側に水平線を引いていますが、そこは超えていません。
ここを超えてくれば大局の動きに変化が起きたことを示唆します。
リーマンショック以降続いていたユーロ安ドル高の時代から、ユーロ高ドル安の時代に変わるということです。
今でも、景気の良いときにはドル安の流れになる傾向があるのであれば、ユーロ高の時代になるということは景気が良くなるのでしょうか。
ユーロ/米ドルの2021年相場を見ることで、その辺りを明確に判断できるようになっていくと思われます。
ユーロ安の時代が続くのか、それとも、ユーロ高の時代に移行するのかをしっかりと見ていきましょう。
チャートを見ることで未来がどうなるかは教えてくれません。予想をしても意味がありません。
しかし、チャートを見ることで時代の変化が分かります。
変化からどういった時代になるかを予測することができます。
予想と予測は似て非なるものです。
チャート分析を勉強して、未来を予測していきましょう。
2020年を振り返る 第2段 ~NYダウ~(DJI) NYダウ 月足チャート
NYダウを振り返ると拡大型のトライアングルが10年ごとに出来ています。
拡大型のトライアングルというのは、上値切り上げ、下値切り下げの動きになっているトライアングルです。
よく見るトライアングルは上がる力と下がる力が拮抗して、徐々に動きが小さくなり収束していきます。
拡大型のトライアングルというのは、上がる力と下がる力の両方が激しくなり拡散していく動きです。
ということは、ここ数年の動きは変動幅が大きくなっているということが分かります。
この動きは2018年の時には既に分かっていた動きです。
つまり、今年のコロナショックを予想することは出来ませんでしたが、変動率が高い時間軸にあることは分かっていたということです。
では、2021年相場はどうなるのでしょうか。
まず、この拡大型のトライアングルの中で推移するのか、それとも、上値と下値をどちらかに抜けるのかです。
抜ければ新たな展開になっていきますし、抜けなくても変動率が高いであろうということは安易に想像できます。
変動率が高いということは、チャートの流れにうまく乗ることが出来れば大きなチャンスを掴むことができます。
一方で、相場が逆方向にいっているのに、我を張って相場をすれば大怪我の元となります。
2021年相場も変動率が高くなることが想定されますので、チャートの流れに素直に対応していきましょう。
2020年を振り返る 第1段 ~日経225~(NI225)月足
日経平均株価は29年半ぶりの高値を付けて、チャートを見ると日本の経済は明るかったのだろうと感じるチャートです。
今年の3月の動きは大きなショックがあったものの、日本はそのショックを乗り越えて明るい年末を迎えました。
チャートだけを見るとこんな感じでしょうか。
でも現実はコロナショックを受けて世界中がコロナと戦っている最中で、ロックダウンや経済制裁、自粛の流れが続いています。
では、なぜここまで上昇しているのでしょうか。
世界中が経済対策を打ってお金がばらまかれているからでしょうか。
それとも、そうはいってもIT関連などとてつもなく儲かっている企業があり、トータルで見れば経済は伸びているのでしょうか。
私には正解は分かりませんが、言えることはチャートは分かりやすく上昇しており今年のチャートは利益を上げやすい動きだったということです。
今年は、ニュースに振り回されてはいけない、チャートの動きに素直にトレードをしよう、といえる一年でした。
では、2021年はどういった展開になるのでしょう。
今年の動きは強気の動きでしたので、この流れが継続することが考えられます。
この流れがどこで変化するのかに注目しています。
流れが変わる時は必ずチャートに変化が出ます。
そして、大きな変化になればなるほどマーケット全体に変化が起きます。
2021年にどういった変化が出るのか楽しみですね。
トレンド相場と中間波動 ~中間波動の終焉はトレンド相場の入り口~(6674)ジーエス・ユアサ コーポレーション 日足
このチャートを見ると、上昇トレンドでも下降トレンドでもわかりやすい時期とわかり難い時期があることが分かります。
相場は上がるか下がるかの二つしかないのですが、チャートの構成は違っていきます。
上昇トレンドと下降トレンド、そして、中間波動で構成されています。
そして、トレンド相場であっても分かりやすいトレンドと難しいトレンドがあります。
振り返れば上昇トレンド(下降トレンド)だったとしても、その間に細かく上下していたら獲るのは難しくなります。
一方で分かりやすい上昇トレンドや下降トレンドはどんどん利益が出てくるので、
チャートを見ていない方は相場の途中で利益確定をしてしまうということもあるでしょう。
こうやってチャートがどういう動きで構成されているのかということを整理すれば、
どういった局面を狙うのがよいのか、というヒントに繋がると思います。
チャートはトレンド相場と中間波動、そして、難しい波動とわかりやすい波動があるということを理解しておきましょう。
拡大型トライアングル (EURJPY)ユーロ円 日足と1時間足
クリスマスや年末を迎えてマーケットがどうなっていくのかを注視する日々です。
欧米ではクリスマスから年末まではマーケットは開いていますが流動性は低下します。
つまり、取引する人がぐっと少なくなるということです。
そうすると、どういった現象が起きるのでしょうか。
考えられることは大きく分けて二つです。
一つ目は価格の動きが小さくなります。
もう一つは流動性が低くなることで、ふいに長い上ヒゲや下ヒゲが出て、その後何もなかったように価格が戻ることです。
現状のユーロ円の日足を見ると、高値切り上げ、安値切り下げの拡大型トライアングルの動きになっています。
ということは、上記の二つのパターンで見れば上ヒゲや下ヒゲに注意が必要であるということですね。
今年も起きるかどうかはわかりませんが、フラッシュクラッシュ(瞬間的に起きる強烈な円高や円安)にも注意をしておきましょう。
CFTC建玉明細 ~ファンドのポジションを確認~ (GBPUSD)ポンドドル 週足
ファンドのポジションの推移と価格と200週EMAの関係を見ていきましょう。
昨年の2019年はファンドポジションが売り越しの1年でした。
2020年はコロナショックを経てから買い越しになりました。
価格と200週EMAの関係を見ると、2018年、2019年に200週EMA超えに挑戦しましたが失敗しました。
200週EMAの抵抗を受けて反落しました。
今年は2度目の挑戦で200週EMAを上抜けてきました。
今までは200週EMAが抵抗線になっていましたが、今度は200週EMAが支持線になるのかどうかがポイントです。
抵抗線が支持線にかわることを「サポレジ転換」といいますが、サポレジ転換するようであれば大局のトレンド転換となってきます。
ポンドが上昇しているということは、ドルが安いということです。
英国はEU離脱の問題を抱えています。
年末年始に大きく動くことも想定されるので、ここからの動きをしっかりと見ていきましょう。
大口投資家目線でのチャートパターン分析(ディセンディングトライアングル)誰がどう見てもディセンディングトライアングルである。一般的にこのパターンはサポートラインをブレイク後は下落する可能性が高いと言われている。ここを抜けたからと言って安易にエントリーするのは危険である。このように長い時間足で見てもはっきりとわかるようなチャートパターンは、それだけ大衆が意識しているので、そこを狙って大口投資家が狙ってくる可能性が高い。
大口は大衆が意識しているところを熟知しており、そこを狙って巨大なポジションを投入する。
大衆の損切注文を食べつくした後は、大口投資家の利確と、急上昇したのを見て、さらに上昇するだろうと考えた大衆たちの損切りで再び下落する。これがいわゆる「ダマシ」
2度目のブレイクは素直に下落することが多いので、1回目のブレイクアウトは大口投資家がポジションを投入してくるかもしれないので、2回目のブレイクアウトを狙うのがいい。もちろん1回目のブレイクで素直に下落することもある。何より相場に絶対はない。
トレンド相場と中間波動 ~中間波動の終焉はトレンド相場の入り口~(9519)レノバ 週足
時代の追い風に乗っている企業の一つですね。
では、チャートを見てみましょう。
2018年に高値をつけてから今年の半ばまでは大局の中間波動になっているのが分かります。
何度も同じ記事を書いているので、ご理解頂いている方も増えてきたとは思いますが、
多くの投資家はトレンド相場を追いかける傾向があります。
それはそれでよいのですが、概ね後追いが相当遅い場合が多いようです。
相場はトレンド相場と中間波動(トレンドが無い相場)に分かれます。
そして、トレンド相場が終われば中間波動になり易く、中間波動が終わればトレンド相場になり易いということを理解しましょう。
つまり、トレンド相場を狙うには中間波動が終わるところを狙うことで、トレンドの初動から撮れるということです。
今回はチャネルライン(高値と高値を結んだ線に平行な線を下値に引く)を入れましたが、
チャネルラインを上抜けてから一気にトレンド相場となりました。
さて、上昇幅が大きくなってきましたが、どこまで上がるのかをしっかりと見ていきましょう。
大局のトレンド転換 (ZW1!) 小麦先物 週足
今年の夏くらいまでは穀物相場は大人しかったのですが、
ここにきてじわじわと上昇してきています。
穀物は我々の食生活に直接影響があるものですが、通常の価格が穏やかな時は注目度が低いのですが、
天候不順や様々な要因で穀物の需給が崩れて価格が大きく上昇してい来ると一気に注目度が上がります。
2020年はコロナショックがありましたが、米国の株価は史上最高値を更新しています。
また、穀物全体が上昇してきたように感じます。
ファンドのポジションも売り越しから買い越しに移行してきています。
株式市場が堅調で、貴金属も高い、穀物も高いとなれば、これはマーケットからの何かのメッセージかもしれません。
CFTCのポジションは毎週発表されますので、定期的にチェックしてマーケットの変化を捉えていきましょう。
2021年相場を占う ~ドルインデックスはどうなる?~(DXY)ドルインデックス 月足
月足チャートを見ると、大きな流れがよく分かります。
1995年からの上昇相場、2000年を過ぎてから2008年辺りまでは下降相場が続いていました。
2008年辺りから2014年までは、トレンドが無い相場になっているのが分かります。
そこから少しだけ上昇トレンドとなりました。
しかし、長くは続かずにもみあい相場になりました。
このように見ていくと、どういった局面がチャンスでどういった局面が難しいのかがよく分かりますね。
直近はドル安相場の動きになってはいますが、ここから更に大きな動きになるかは分かりません。
その答えは、2021年に出てくるのではないでしょうか。
もみ合い相場の下限までにサポートされて反発するのであれば、暫くはドル高相場になるでしょう。
一方で、もみ合い相場を下抜ければ、大きな下降相場となり更にドル安相場になることが想定されます。
ここで、大事なことを申し上げます。
それは、トレンド相場の後追いよりも、もみ合い相場が終わるところを狙うことが大事だということです。
皆さんも、色々なチャートを見て、もみ合い相場が終わるところにどういった特徴があるのかを探してみましょう。
大局のサポレジ転換となるのか?(9602)東宝 日足チャート
今年の映画事業はコロナショックの影響で大きな影響を受けました。
しかし、10月公開された「鬼滅の刃」がメガヒットしています。
「アナと雪の女王」や「タイタニック」を抜いて、歴代興行収入第1位の「千と千尋の神隠し」まであと僅かとなってきました。
では、チャートはどうなっているのかを見ていきましょう。
2019年6月に高値を付けてからから、コロナショックの影響を受けて大幅下降となりました。
そこからの展開がよく散見される動きなので、是非このパターンを覚えていきましょう。
どういう動きが散見されるのでしょう。
それは、価格が底打ちするときにはいくつかのパターンがあるのですが、今回のように大底をつけた後に二番底を付けてから底打ちするケースです。
これ以外にトレンド転換するパターンとしては、「V」字回復や「W」ボトム、トリプルボトムなどがあります。
今回の二番底のケースは「W」ボトムから派生した動きになります。
一番安いところを一番底とすると、一番底と二番底との間の高値がポイントとなります。
この高値に引いた水平線を超えることで底打ちの可能性が高まります。
そして、そこを超えたことで、この水平線が抵抗線から支持線に入れ替わります。
この水平線のところに価格が接近してきました。
ここでサポートされるのか、サポートされずに崩れていくのかがポイントとなります。
「鬼滅の刃」の興行収入と共に株価の動きも注目してみましょう。
共有やメモ、チャート作成を高速化する6つのキーボードショートカット本日は、価格の表示方法やアイデアの共有方法、進歩を追跡する方法を改善することができる6つのキーボードショートカットをご紹介します。チャートを開いて、以下のキーボードの組み合わせをお試しください。
Alt + S = チャート画像を取得
Alt + W = ウォッチリストにシンボルを追加
Alt + L = 対数チャートを開く
Alt + P = %チャートを開く
Alt + G = チャート上の特定の日時に移動
Alt + N = 新規ノートを作成
Macをご利用の場合は、option キー ⌥ を使用してください:
⌥ + S = チャート画像を取得
⌥ + W = ウォッチリストにシンボルを追加
⌥ + L = 対数チャートを開く
⌥ + P = %チャートを開く
⌥ + G = チャート上の特定の日時に移動
⌥ + N = 新規ノートを作成
これらのショートカットがなぜ重要なのか、そしてどのように使うことができるのかをご説明致します。Alt + S は、ご覧のチャートのスナップショットを瞬時に取得する方法です。これにより、チャートをご友人やチャットルーム、他のソーシャルメディア上に簡単に共有することができます。
Alt + L は対数チャートに切り替える方法で、Alt + P は変化率チャートに切り替える方法です。チャートを分析する際にこの2つのキーボードショートカットを使用する事で、あなたの仮説を検証するための別の視点がもたらされます。例えば、特定のシンボルがある期間にどれくらい上昇したか、または下落したか?の確認には Alt + P を使用します。一方、対数チャートでは、Y軸(価格)が等間隔ではなく、ある価格から次の価格への変化を反映するように調整されます。これには Alt + L を使用します。
最後に、Alt + N についてご説明します。こちらは新規ノートを開く方法です。TradingViewのテキストノートをトレードジャーナルとして使用することができます。ブレインストーミングでアイデアを出したり、思考を書き留めたり、プランをテキストノートに記録したりすることができます。これは、長期的なプロセスを構築し、トレーダーまたは投資家としてのアイデアを反映させる為に非常に重要です。
ご覧頂きありがとうございます。これらのキーボードショートカットがお役に立てば幸いです。ご質問やコメントがございましたら、以下のコメント欄にご記入ください。さらに探求して学ぶ事ができるように、下記にさらにいくつかのショートカットをご紹介した別のアイデアもリンクしています。
穀物相場に異変!? ~風が吹けば桶屋が儲かる~(ZS1!)大豆 月足チャート
穀物相場がじりじりと上昇しています。
11月相場が終わり11月のローソク足が大きな陽線となり、移動平均線大循環分析では第1ステージへと移行してきました。
月足での第1ステージは2014年以来ということですので、穀物相場が如何に安定価格で推移していたかが分かります。
しかし、今度は2014年以来の第1ステージということは、穀物相場に異変が起きてきているということも考えられます。
我々が生きていくためには食べていかなければいけません。
その食べ物である穀物相場に異変が起きているとすれば、それは様々なところに影響が出てきます。
第1ステージがすぐに終わり、価格が落ち着くのか、それとも、ここから勢いが出てくるのかを確認しながらチャートの推移を見ていく必要があります。
200月EMAが長く横這いになっており、大局のもみ合い相場ともいえる展開から、もみ合い放れが起きるかもしれないということです。
この穀物相場がもみ合い上放れを起こすとするならば、それなりに大きなトレンドになる可能性があると予測できます。
実際にどうなるかは誰にも分かりませんが、穀物相場の異変は様々なマーケットに影響してきますので注意深く見ていくようにしましょう。
大局のトレンド転換とは? ~週足チャートも見よう~(9401) TBSホールディングス 週足
12月2日に21年3月期の業績を上方修正しましたので取り上げてみました。
チャートは2018年に天井を打ってから2020年3月までは下降の流れが続いていました。
中央の赤い線は200週EMAです。
大局の動きが強気なのか、弱気なのかを見ています。
そして、2020年3月から切り返し、200週EMAを超えてきました。
今回の動きがトレンド転換となるのか、それともならないのかを考察していきましょう。
移動平均線大循環分析でのステージは下降期の第4ステージから上昇期の第1ステージとなっています。
直近の動きを見ると、第1ステージから第4ステージ、そして再び第1ステージとなっています。
この一連の動きはもみ合い相場の時の動きです。
トレンド転換するには、まず大きく下降する。
次に大きく反転が始まる。
そして、サポレジ転換を織り込んでトレンド転換になっていく。
勿論、V字反転するケースもありますが、上記の動きをすることがよくあります。
ここからの動きがトレンド転換か、一時的な切り返しかを確認しながら、
様々なトレンド転換が起きたチャートでも確認して、このパターンを学んでいきましょう。
大循環MACDの考察 ~変化の予兆を感じる~(BTCJPY) ビットコイン 4時間足
今回は大循環MACDの考察をしようと思います。
そもそも、MACDってどういったものでしょうか?
MACDはマックディとか、エムエーシーディーといったりします。
MAは移動平均線の略(Moving Average)ですね。
ではCDとは何でしょうか?
CとDはコンバージェンス(収束)とダイバージェンス(拡散)の頭文字となります。
つまり、移動平均線が広がったり、狭くなったりするのを見ているものということです。
MACDは移動平均線を進化させたものなのです。
そして、大循環MACDは移動平均線大循環分析に合わせて、MACDを更に進化させたものなのです。
MACDに関する記事は下記に幾つかチェックしましたので、今回の一連の動きをMACDを中心に見てみましょう。
まず、上昇局面ではダイバージェンス(価格の上昇に対してMACDが逆行して下降する動き)の2回目から反落しました。
その後、200本EMAを下回ることなく反発しました。
そのときに、大循環MACDがどのように推移したかを確認しましょう。
赤丸を三つ、付けました。
一つ目は帯MACDの色が濃い赤から薄い赤に変わりました。
これは、移動平均線大循環分析の帯の間隔がそれまで広がってきたのが狭くなってきましたということを示しています。
つまり、相場の勢いが弱くなってきたことを示しています。
次に、MACD1やMACD2が0(ゼロ)ラインを上抜けました。
これは、移動平均線大循環分析のステージの変化を示しています。
最後に、帯MACDが0ラインを上抜けて、移動平均線大循環分析では第1ステージ(買いにエッジ、優位性があるところ)に移行しました。
こうしてみると、ローソク足だけだとわかり難いものが、移動平均線大循環分析を見るとこで変化がわかり、
更に、大循環MACDを見ると事で、移動平均線の先読みが出来るようになります。
MACDを活用してトレード技術の向上を目指しましょう。
バルチック海運指数 ~たまには角度を変えてマーケットを見よう~(BDI)バルチック海運指数 週足
今回はバルチック海運指数を取り上げます。
私は定期的にチェックしていますが、TradingViewのアイデア投稿では殆ど取り上げていない銘柄だと思います。
では、バルチック海運指数とはどういったものでしょう。
正式名称は「The Baltic Dry Index」といいます。
英国のバルチック海運取引所が算出・公表している指数です。
世界各国の海運会社やブローカーから、鉄鉱石・石炭・穀物などの乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船の運賃を収集して一日1回算出しています。
1985年1月4日を1000として算定、国際的な海上運賃の指標となっています。
株式市場でも、海運会社、特に不定期船を主力とする会社との株価連動性が高いとされていますが、
近年は動きが小さいのでBDIに注目して記事を書く方が減りました。
ただ、マーケットへの影響が無いわけではないので、TradingViewで表示できますのでたまには確認してみましょう。
現在はちょうど200週EMAのところで推移しています。
ここから、BDIが大きく下降するのであれば景気への影響も懸念されます。
一方で、ここで踏ん張って上昇してくるのであれば、違った影響が出てきます。
基本的な考え方としては、景気が良いときにBDIが上昇し易く、その反対の時には下降し易いということですね。
日々、細かくチェックする必要はありませんが、たまには動きに変化が無いかを見てみましょう。